特製 誕生日ケーキと、消えた主役。(ハムスター日記㉘)
うちのキンクマハムスター、ぽんぽこ(♂)が1歳になりました。
誕生日は4月1日。
エイプリル・フールである。
嘘みたいな日付だけれど、これは正真正銘、本当の話だ。
ちなみに、スラムダンクの桜木花道と同じ誕生日らしい。
ぽんぽこ、大物になる予感しかしないね。

うちにお迎えしてから11ヶ月、本当にあっという間だった。
極度のビビりで、最初の頃はずっと巣箱に篭城。
わたしは「あれ? 何をお迎えしたんだっけ?」と首を傾げながら、毎日ペットカメラ越しにひっそりと愛でていた。
そんな彼も、うちでの生活にだいぶ慣れてきたみたい。
そして何より、大きな病気もせず元気に成長してくれたことが、とても嬉しい。
で、せっかくの誕生日だ。
ぽんぽこを最高にハッピーにしたくて、
大好物を詰め込んだ特製誕生日ケーキを作ることにした。
かぼちゃ・人参をベースにして、お豆腐・小松菜・種子でデコる。

直径1センチ。
愛情と栄養がぎゅっと詰まったミニミニ・ケーキの完成だ。
さあ、ぽんぽこ。
特製ケーキを召し上がれ。
わたしは弾むような足取りで、本日の主役のケージへと向かう。
でもね。
部屋に入った瞬間、わたしはフリーズした。
だって主役、こんな顔して睨みつけてきたんだもの。

「何しに来たんじゃ、ワレ」
どうやらわたし、彼の大切な睡眠タイムを邪魔してしまったらしい。
ぽんぽこ、ギリギリと歯ぎしりまでしてブチ切れている。
「ごめんなさい……」
わたしはそっと頭を下げ、ケーキとともにその場を後にした。
機嫌を損ねては、生誕祭など夢のまた夢だもの。
で、20分後。
たっぷりと仮眠を取ってご機嫌を直したぽんぽこは、ようやくこちらに興味を示し始めた。
おやつですか? お出かけですか? と、期待に満ちたオーラを放っている。

別スペースには、あらかじめカメラのセッティングを済ませてある。
飼い主たるもの、ケーキを頬張る主演俳優の晴れ姿を、完璧なアングルで記録する義務があるのだ。
さあ。
生誕祭の会場へお連れしますよ。
ぽんぽこ、ついにケーキとご対面だ。

が。

主演俳優はケーキを完全にスルー。
あっという間にフレームアウト。
そして、カメラを回しているわたし側に合流してしまった。

いやいや。
あなたがこっち側に来たらダメじゃん。
ケーキだけがポツンと映る、前衛的な映像作品になっちゃう。
ぽんぽこ、カメラの前に立ってよ。
その後、何度も誘導して
ようやく本来の立ち位置に向かってもらえた。

ようやくスタジオ入りしたぽんぽこ。
まずは入念な匂いチェックを行う。

安全を確認したのち、おそるおそる、ぱくり。

そして目を細める。
これは「美味しい」のサインだ。

これこれ、この顔。
今までの苦労がすべて報われた気持ちになる。
そこからはもう夢中で、
あっという間にケーキ完食である。

食べ終わったあと「おかわりあります?」って顔してたけれど、
残念ながら今日はこれでおしまい。
太っちゃうから、また特別な日に作らせてね。
メンチを切られ、ケーキを無視され、裏方に回られそうになり。
ぽんぽこらしい斜め上を行く誕生会だったけれど、最後はちゃんと満足そうにしてくれた。
ケーキ作ってよかったよ。
ぽんぽこ、1歳のお誕生日おめでとう。
これからも、あなたらしくのびのびと、
わたしのど真ん中で輝き続けてね。

さて、ここからは別の話です。
先週うれしいことがありました。
おともだちのくいたろうさんが、わたしとぽんぽこのことを記事にしてくださったのです。
記事内では「ぽんちゃんへのラブソング」まで作ってくださって、
ありがたくて、嬉しくて、しばらくニヤニヤしました。
ぽんぽこにおやつをあげるとき、その曲をBGMにしています。
くいたろうさん、ぽんぽこをすごく可愛く紹介してくださって、本当にありがとうございました。

▼ぽんぽこへの愛が重すぎる飼い主の日常▼
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