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Bill Evansとの対話 vol.5  最終章


初回は行けなかったこのシリーズ。

しかし、2回目からは片道90分だけど通いましたよ!

この5回目が最終回、ということで楽しみに出かけました。


『Bill Evansとの対話 vol.5 最終章〜Billが残した音楽遺産の真髄』

石井彰 Piano Solo @世田谷用賀「工房花屋」

開演20分前くらいにお店つきましたら、もうほとんどのテーブルが埋まっていて、石井さんの弟子のピアニスト様たちもピアノ正面近くで談笑されていました。

私はフルコンサートのピアノの弦の延長線上のテーブルのお客様とご相席させていただきました。ラッキー。この位置、めちゃ音が良いのだ。自分のあと稲毛Candyのママも、常連様もいらした。

定時になってもおいでになっていないお客様がいらしたようで、演奏の前に石井さんは、大学時代に偶然手に取ったレコードでのビル・エバンスとの出会いについて語られる。

そうして始まったのはまず、アルバムNew conversations  からRemembering in rain。余韻が柔らかく深い、雨の日のコンサートになんとふさわしい。

今回のテーマは、ビル・エバンスのオリジナルを通して、彼の音楽人生を振り返ること。

中でも有名なVery early とTime rememberedは初期の作品、もうこれだけですごい天才とわかる。石井さん曰く、初期の作品は素材の良さを活かした料理のようだと。中期はあれこれできる技を見せつけるよう、後期はコース料理のように深みを増している、と。

続いてInterplay からMy bells。クスリ友達のフィリー・ジョー・ジョーンズとの共演が多い、というお話も面白かったなあ。ほんと、クスリに関しては最後まで縁が切れなかったダメな人だったのね。結局それで51歳で亡くなってるし。

このセット最後はBlue in green。この曲を初めて聴いたときの新鮮な驚き、真似して弾くプレイヤーさんは何人も聴きましたし、自分も真似してみたことある、だからこそ自分の曲のように、自然に奏でる石井さんの凄さを改めて感じました。


休憩の後、2nd setのはじめ、印象的なことがありました。石井さんが満場のお客さんに話しかけたのです。

皆さんにとってエバンスはどんな存在ですか?

直前まで会話に盛り上がっていた一番ピアノに近い席の年配の女性のお客さんに、どんなお話をされていたんですか?と話題をふる。

すると、その女性のお客様、「ふと入ったライブハウスで聴いた石井さんのピアノの音が他の人とは違って特別で」(詳細は違ったかもしれませんが、そういう内容でした)

その、エバンスとは関係なかったけど少女のような話ぶりに、自分がビル・エバンスのピアノを聴いた時の深く引き込まれるような感覚と、石井さんのピアノを聴いた時の感動を思い出しました。


一曲目は「T.T.T.T.」、

十二音技法を用いた曲を誰でも試してみたくなる、石井さんが長くバンドメンバーだった日野皓正さんも!というお話が面白い。

そして、コードがぐるぐるして12回転調する16小節のComrade Conradを。うひょー。

石井さん、ここで自分も12のコードの一巡りするでつくったというEndless beggings のテーマを弾いたのですが、、それこそ自分がリアルタイムでこのアルバムのリリースライブに行って強く感銘を受けた曲です。

次にビル・エバンスという人物を、女性関係から俯瞰して?エレイン、ネネット、ローリーという女性たちに捧げた曲を続けて。

最後はKnit for Mary Fから続けてアンコール的に可憐なChildren’s play song。


お店を出る沢山のお客様に一人一人挨拶されていた石井さん、かなりお疲れだったようでしたが、全身全霊で心の師匠について語り尽くした充実感が伝わってきました。

実は、このアルバムをひたすら聴いていた時期があります。

自分にとってはエバンスといえばこれ。。

聴きながらレポをまとめてみましたよ。


外に出ると、あら!智大さんがお父さんを車でお迎えに!!ご挨拶できてよかったな。

8月はCandyでお二人の演奏を聴ける。楽しみ。

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