在日台湾系華僑二世として

私の父親は台湾人です。父が生まれ育った当時の台湾は、日本統治時代でしたので、父は日本人としての誇りを持っていました。そして軍属となり戦地に赴き現地で徴用され軍人となりました。戦後は連合軍によりBC級戦犯として収監され、日本に戻されました。そして日本政府は父に対して「日本を選ぶか中華民国を選ぶか?」の二者択一を迫ります。その時、台湾は父が知らない中華民国となっていました。父は2つの故郷を失った瞬間です。父は中華民国を選択しましたが、日本在住を選びました。苦渋の選択でした。

私の母は、京都生まれの日本人です。京都は閉鎖的で排他的な人たちが多い地域でした。とくに戦中は自由や人権が無く息苦しく感じていた母は、京都を捨て東京に仕事を求めて出てきました。そして父と会い結婚しました。

私は、在日台湾系華僑二世ですが、そんなことを意識し始めたのは成人してからです。不思議なもので、振り返ってみると私にとって故郷は京都と台湾でした。

私は無意識の中で、全く異なる文化風土の京都と台湾を内包していたようです。それが理由かどうかは分かりませんが、中華民国、中華人民共和国、日本の国家、人物、文化、歴史などに対して、私なりのモノの見え方があります。それをこのnoteで著してきたいと思います。

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