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急な気候の変化に、心もからだも置いてけぼり。そんな日に自分に優しくする養生

こんにちは、鍼灸師のかんのです。

先日までものすごく暑かったのに、
雨が降ったかと思ったら、
今日は急に涼しい。
でも湿気はあって蒸し暑い。

こう気候がころころ変わると、
からだがついていきません。

そして、からだだけではなく、
心のほうも、
置いてけぼりになる感じがしませんか。

理由もなく気持ちが沈む。
だるくて重い。
何をするにも、少しおっくう。

今日は、そんな時に
自分に優しくする養生について
お話したいと思います。

自然が揺れれば、人も揺れる。

東洋医学には
「天人合一(てんじんごういつ)」
という考え方があります。

人は自然の一部であり、
自然界の動きと呼応しながら生きている、
という考えです。

だから、自然が大きく揺れると、
私たちの心とからだも揺れる。

これは自然の中に生きるものとして
当然の反応なのです。

そしてもうひとつ、
東洋医学の面白い考え方を。

自然界の風・火・暑・湿・燥・寒のことを
「六気(ろっき)」と呼びます。

これらは本来、自然な気候の現象です。

ところが変化があまりに急だったり、
こちらの生命力が弱っていたりすると、
同じものが「六淫(りくいん)」という
からだを乱すものに変わってしまう。

気候そのものが問題なのではなく、
変化の速さと、抵抗力の低下が組み合わさることで
産み出されるのですね。

今の時期は、潤いを奪う「暑邪」、
雨の重だるい「湿邪」、
そして急な涼しさ、
雨や汗に濡れた後の冷え込みによる「寒邪」。

これらが入り混じっています。
からだが疲れるのも、無理はありません。

気が減ると、心も揺れる。

東洋医学では、
心とからだを切り離して考えません。

からだじゅうの気が、
気候への対応に追われて消耗すると、
その影響は心にも及びます。

なんとなく気分が沈む。
理由もなくイライラする。
やる気が出ない。

これらは、
心を栄養する気が足りていないサインです。

こういう時は、何とかして心を励まそうとするより、
まずからだの消耗を減らすことが、
近道になります。

汗を、そのままにしない。

意外な養生が、これです。
汗をかいたら、拭き取ること。

汗をかいたまま涼しい風にあたると、
濡れた衣服が熱を奪って、
からだをぐっと冷やします。

夏の疲れでバリアの力が弱っているところに、
この冷えは、なかなかの負担です。

そして、着替えを持ち歩くこと。
私も実践していますが、
想像以上に効果があります。

汗で濡れたシャツを着続けるのと、
乾いたものに着替えるのとでは、
その後の体調がまるで違う。

薄手のインナーを1枚バッグに入れておくだけでも、
ずいぶん助かります。

あわせて、薄手のはおりものを1枚。
この時期は「1枚多く持つ」が正解です。

胃の気を、いちばんに守る。

そして、この時期に特に重要になるのが
胃腸の健康です。

東洋医学では、
胃腸の働きを「胃の気(いのき)」と呼び、
生命力の根っこと考えます。

急に涼しくなったときは、
夏に酷使した胃腸に、
冷えが入り込みやすい状態。

冷えを感じたら、
冷たい飲み物から、少しずつ常温や温かい飲みものへ。
内側から陽気を補ってあげてください。

もうひとつ、食べすぎないこと。

気が滞っているときに無理に詰め込むと
「食滞(しょくたい)」といって、
かえって頭も回らなくなります。

栄養のあるものを、詰め込まない程度に。

それでも動けない日は。

もし、お風呂に入ることすら億劫なほどしんどい日は。
それが今のあなたのからだの正解です。

東洋医学では、
季節の変わり目に無理をすることを嫌います。

夜は早めに休んで、消耗したものを養う。
それがいちばんの養生です。

気候の変化に心がついていかないのは、
あなたが自然の一部として、
正しく反応している証拠です。

頭より、からだが先。

汗を拭いて、着替えて、
足元を温めて、温かいお茶をひとくち。

そんな小さなことから、
整えていきましょうね。

季節の変わり目、
どうぞご自愛くださいね。

🌸今日のまとめ

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