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第一印象って、顔で決まってしまう?

今日は、「人の印象を決めるものって何だろう?」というテーマで、少しだけ心理学の話を交えて書いてみようと思います。


■ベビーフェイス実験――「幼く見える人は、信用されやすい?」

心理学には、「ベビーフェイス効果」というものがあります。

実験では、幼い顔立ち(丸顔・大きな目・小さな鼻・低めの鼻筋)を持つ人は、「優しそう」「正直そう」「従順そう」といった印象を持たれやすく、
逆に、大人っぽいシャープな顔立ちの人は「頼れそう」「知的そう」だけど「冷たそう」「強引そう」といった印象を持たれる傾向がある――という結果が出ています。

これは実験だけでなく、現実の裁判でも影響が出ていたそうです。
ベビーフェイスの被告人は、有罪率が低かったとか……。
まさに「顔で得する」「顔で損する」のリアルな話です。


■「あの人、なんか怖い」は、性格じゃなくて“見た目”かもしれない

たとえば、会社にいるちょっと無口な先輩。
眉がキリッとしていて、表情もあまり変わらない。

それだけで「怖そう」「冷たそう」って感じてしまうこと、ありませんか?

でも話してみると、めちゃくちゃ優しいし、実はお笑い番組が大好きだったりする。

つまり私たちは、見た目=性格と無意識に結びつけてしまっているんですね。

逆に、ふんわりした雰囲気の人が、意外とズバッと厳しいことを言ってきたりして、驚くことも。


■“顔つき”は、心の状態で変わっていく

よく「怒ってないのに、怒ってるように見られるんです」って悩む人がいます。

でも、それって性格の問題だけじゃなくて、
忙しすぎて眉間にシワが寄っていたり、疲れて口角が下がっていたり――
心の余裕が、“顔つき”に出ているだけかもしれません。

私自身も、仕事で集中すればするほど、眉間にシワが寄ってしまうタイプで、
よく「なんでそんな恐い顔してるの?」と言われてしまいます。

自分では真剣なだけなのに、
無意識のうちに声をかけづらい雰囲気を出してしまうことがあって、
最近は少し意識的に表情をゆるめるようにしています。

そして最近、ふと思い出すのが――
適応障害で退職した、大切な同僚のことです。

その人は、長年にわたってパワハラにさらされ、
理不尽な部署異動も経験して、最後の頃には本当にやつれた顔をしていました。

でも、退職してストレスの原因から離れて、
自宅で療養をはじめて3カ月――

今では、かつての彼女とはまるで別人のような、
やわらかくて、明るい、本来の表情に戻ってきています。

「表情って、やっぱり心の写し鏡なんだな」と、しみじみ感じました。


■年齢を重ねるほど、性格は“人相”に出てくる

そしてもうひとつ。
顔立ちとは別に、性格って「人相」に出るんじゃないか?と感じることがあります。

若い頃は、雰囲気や表情もまだ不安定だけれど、
歳を重ねるにつれて、「その人らしさ」が顔に滲み出てくる気がするんです。

穏やかで優しい人の顔は、どこかあたたかいし、
意地悪な人は、口元や目つきにとげとげしさが残る。

気づけば私も、「この人の顔、なんか好きだな」と感じると、
たいていその人の性格も好きだったりして。

だから最近は、「こんな顔になりたいな」と思う人の内面を、
そっと真似するようにしています。


■“見た目”に引きずられず、“言葉”で人を知りたい

もちろん、見た目や第一印象って大切です。
でも、それがすべてではありません。

優しそうな人が本当に優しいとは限らないし、
怖そうな人が意外と一番思いやりがあることもある。

だからこそ、「ちゃんと話して、ちゃんと知ろう」って、最近は意識しています。

第一印象に引っ張られすぎずに、その人の「声」や「言葉」を聞くこと。
それが、本当のつながりの第一歩なんじゃないかなって。


■あとがき

誰かに対して、なんとなく感じた「怖い」「苦手」という印象。
それはもしかすると、「その人自身」じゃなくて、
自分の心が作り出した“イメージ”なのかもしれません。

今日の帰り道、ちょっとだけ周りの人の「言葉」に耳を澄ませてみてください。
思ってたより、優しい世界が広がっているかもしれません。

そして、自分自身の顔にも――
「こんなふうにありたい」という気持ちを、少しずつ映していけたら素敵ですね。


このテーマに関連する小説

私の小説『幣舞橋のたもとで、君を待つ』でも、
「印象と記憶」「すれ違い」といったテーマを丁寧に描いています。

“表情だけでは伝わらない想い”を、ぜひ感じてみてください。

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