#夏の1コマ 好きな場所へ1人で行った日
私は初めてダイビングに行った日の、この写真を夏の1コマとしたい。なんと1人で、数日前に行くことを決めた。
元々趣味はそんなにアウトドアな人間ではない。なぜそんな思い切った行動に出たのか。普段オフに出かける場所といえば、趣味のライブかジムくらいだった。ライブは遠征するとしても、新幹線で1時間半くらいの範囲に留めていた。同じツアーなら、一回のライブで二週間くらいのパワーを補充できるからだ。ただ当時、よく一緒になるファン仲間から「沖縄、時期的に行けなくなった!代わりに行かない?」と声をかけられた。「沖縄に1人でなんて行けないよ」というのが私の第一声だ。
それに対して、その友人は当時こんな言葉を返したのだ。「1人じゃないよ、◯◯◯さんも、◯◯ちゃんも、◯◯ちゃんもいるよ!」ちなみに、ここで挙げられた名前は、かっこいい音を鳴らしてくれるロックスター含むバンドのメンバーである。
今なら冷静に、いやいや、そりゃいるけどさ!ライブの時間、ステージにいるだけじゃん?当たり前だけど、一緒に何か観光する友達では決してない。 なのに当時の私はどうかしていた。友人のその声で「そっか!1人じゃないね、行こうかな」と。今考えると友人もだけど、私自身も本当にツッコミどころが満載すぎて笑える。そして、なんと本当に行ってしまったのだ。
でも、リゾート的な観光地で、1人ライブハウスに行ってそのまま帰ってきたら、交通費も宿泊費もあまりに勿体無い。 かといって、沖縄のような華やかな場で遊びに誘える仲間はいない。きっと無計画に行ったら暑さが苦手な私は、ライブ以外、ホテルから一歩も出ないかもしれない。そこで、出発前に、沖縄だからこそできる「遊び」を思いついたまま予約した。
それがダイビングだった。もちろんライセンスはない。泳ぎは得意だけど潜ったことは一度もない。「安全第一!」と思い、マンツーマンのインストラクター付きの1日スクールを探した。その直感は大正解だった。一人じゃ、あの透き通るブルーの奥にある、映画に出てくるような景色には辿り着けないからだ。行きたい場所は自分で水中でサインで送れば、インストラクターが酸素ボンベを持って引っ張っていってくれる。耳抜きもまだ慣れない中、時間いっぱいいろんな写真を撮たくて「(深く)潜る」サインをこれでもかとどんどん送って、あちこち回った。
同じ船に乗った人たちも会えなかったというウミガメたちに、なんと7匹も会えた。きっと、一瞬ウミガメたちをも引き寄せられるマーメイドになれたのだろう笑。
だから、自分が1人で好きな場所へ行けるようになった記念の、この写真を「#夏の1コマ」にしたい。

※当時の日記はこちら。
そして、(一方的にでも)一人じゃないと思わせてくれた彼らは、その時よりもさらにエネルギッシュに、今もかっこいい音を鳴らし続けている。

