🎙️ 生徒が「別に」と言わなくなる、魔法の質問術
おはようございます。
元理科室の実習助手、くうあいです。
【代筆投稿しています。】
1枚0.5円のタオルたたみの仕事。
それが、58歳の彼が今、社会とつながる唯一の接点です。
しかし、彼の手から生み出される言葉は、驚くほど深く
知性に満ちています。
通信手段を持たない彼に代わり
彼がUSBに託した魂の記録を連載いたします。
統合失調症と共に歩んだ40年。
その静かな、しかし熱い闘いの記録を読んでいただければ幸いです。
先生や先生を目指す皆さんへ贈るシリーズ。
今朝は、生徒との心の距離をグッと縮める
「質問の力」についてお話しします。
理科室のカウンターに座っていると
よくこんな会話が聞こえてきました。
先生が「今日、学校どうだった?」
すると生徒は、「普通。」
先生が「何か困ってることある?」
すると生徒は、 「別に。」
……これ、先生方なら一度は経験がある
「会話のデッドエンド」ですよね。
先生は心配して聞いているのに
返ってくるのはいつも一言。
これでは、生徒の本当の気持ちに
触れることはできません。
実は、アドラー心理学の視点で見ると
この
「大丈夫?」や
「どうだった?」という聞き方は
相手の思考を止めてしまう
「閉じた質問(クローズド・クエスチョン)」に
なりがちなんです。
相手を理解し、本音を引き出すためには
質問を「開いた質問(オープン・クエスチョン)」に
変換する必要があります。
例えば、今日から
理科室や教室で
こんな風に言い換えてみませんか?
一つ目は
「学校、どうだった?」……ではなく
「今日、一番印象に残ったシーンは何?」と聞いてみる。
「どう?」という広い問いかけよりも
「シーン」という言葉を使うことで
生徒の頭にはパッと映像が浮かびます。
すると
「給食がさ……」とか
「休み時間のあいつがね……」と
具体的なおしゃべりが始まりやすくなります。
二つ目は
「勉強、わかる?」……ではなく
「今日の授業で
一番『なるほど!』って思ったのはどこ?」と聞いてみる。
「わかる・わからない」の
二択で問い詰めず
その子の「発見」に注目するんです。
これなら
わからなくて立ち止まっている子も
自分の考えを話しやすくなります。
そして三つ目は
「困ってること、ない?」……ではなく
「今、何が一番の『チャレンジ』だと感じてる?」と聞いてみる。
「困っている」と言うのは
少し勇気がいりますが
「チャレンジ」という言葉なら
前向きな気持ちで
自分の課題を打ち明けてくれるようになります。
アドラー心理学では
相手を理解しようとする姿勢そのものを
「尊敬」と呼びます。
「大丈夫?」と
確認して終わらせるのではなく
「あなたの目には、どんなふうに見えているの?」と
相手の心に関心を寄せて問いかけること。
「はい」か「いいえ」で
答えが終わってしまう聞き方から
「何が、どんなふうに起きたのか」を
相手が自由に話せる聞き方に変えてみる。
そのわずかな違いだけで、生徒は
「自分に関心を持ってもらえている」と感じ
閉ざしていた心の扉を
自ら開いてくれるようになります。
それでは、今日も いってらっしゃい!
今日が、生徒たちの
新しい一面に出会える一日になりますように。
元理科室の実習助手、くうあいでした。
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