🎙️ あなたは「部品」ではない。そこにいるだけで価値がある。
こんばんは。
元理科室の実習助手、くうあいです。
月曜日の夜、いかがお過ごしですか?
【代筆投稿しています。】
1枚0.5円のタオルたたみの仕事。
それが、58歳の彼が今、社会とつながる唯一の接点です。
しかし、彼の手から生み出される言葉は、驚くほど深く
知性に満ちています。
通信手段を持たない彼に代わり
彼がUSBに託した魂の記録を連載いたします。
統合失調症と共に歩んだ40年。
その静かな、しかし熱い闘いの記録を読んでいただければ幸いです。
かつて私は
8年ほど勤めた特別支援学校から
自治活動の盛んな
なんでも自分たちでやろうとする
バイタリティーのある生徒が多い
普通高校へ異動したことがありました。
特別支援学校では 障がいによって
生徒たちが 自分でできないこともあるので
『先生、先生』と言って
とても慕ってくれたし
頼りにしてくれていました。
ところが、移動先の普通高校へ行ってみると
生徒たちは何でも
自分たちでこなしていきます。
転勤してすぐの頃、私は
「私なんかいらないみたい…」
「私がいなくても、この学校は平気で回っていくんだな」と
寂しい感覚を味わいました。
理科の世界には
「触媒」という物質があります。
触媒は、それ自体が
目立って形を変えるわけではありません。
でも、その触媒がそこに存在すると
化学反応を促進する働きをします。
学校という場所も同じです。
たとえ生徒が何でも自分でできたとしても
先生が
あるいは一人の大人がそこに「いる」というだけで
教室の空気は変わります。
あなたがそこにいるだけで
誰かがホッとしたり
誰かの心が
ほんの少しだけ
勇気づけられたりしている。
それは目には見えないけれど
確かな「反応」なんです。
アドラーは
人の価値は「何ができるか(機能)」ではなく
「そこにいること(存在)」にあると説いています。
会社で、学校で、あるいは家庭の中で
「自分なんて、誰の役にも立っていない」
「替えはいくらでもいる」と
虚しさを感じている人が
いらっしゃるなら…。
あなたは「部品」ではありません。
あなたという存在がその場所にいることで
世界にはあなたにしか起こせない
唯一無二の化学反応が起きています。
あなたは、そこにいるだけで
もう十分に貢献しているのです。
今夜は、自分という存在を
そっと抱きしめて
ゆっくりお休みください。
それでは、また明日。
元理科室の実習助手、くうあいでした。
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