🎙️ 寄り道をしたからこそ、見える景色がある。
こんばんは。
元理科室の実習助手、くうあいです。
金曜日の夜、いかがお過ごしですか?
【代筆投稿しています。】
1枚0.5円のタオルたたみの仕事。
それが、58歳の彼が今、社会とつながる唯一の接点です。
しかし、彼の手から生み出される言葉は、驚くほど深く
知性に満ちています。
通信手段を持たない彼に代わり
彼がUSBに託した魂の記録を連載いたします。
統合失調症と共に歩んだ40年。
その静かな、しかし熱い闘いの記録を読んでいただければ幸いです。
私の知り合いに、Mちゃんという
とても優秀な女の子がいました。
「将来は検事になりたい」という夢を持ち
周囲も、「彼女ならなれる」と信じて疑いませんでした。
ところが、彼女は
中学時代にいじめに遭い
不登校という大きな壁にぶつかってしまったのです。
私は当時、その状況をとても残念に思い
「学校はどうなっているのか」と
憤りを感じたりもしました。
偏差値を基準にレベルを落とせば
元々実力のあるMちゃんですから
普通高校への進学も できたと思います。
でも、Mちゃんのご両親は
とてもおおらかで賢い選択をされました。
「普通高校」へ行くのではなく
あえて、不登校児のケアを専門とする
「特別な学校」への進学を選ばれたのです。
それは、単なる
「避難」ではありませんでした。
これまでの学校とは全く異なる
一人ひとりの個性を丸ごと受け入れる
「別な世界観」を経験すること。
ご両親は、Mちゃんが
そこでの出会いを通して
傷ついた心を
しなやかに再生できると信じていたのです。
アドラー心理学では
「一つの共同体(学校)で苦しい時は
より大きな
あるいは別の共同体の声を聴きなさい」と説いています。
Mちゃんは新しい世界で
痛みを知る人の優しさや
自分を立て直す強さを学びました。
そしてその後、大学へも進学し
今、立派な社会人として
自分の人生をしっかりと歩んでいます。
高校生の皆さん。
そして、お子さんの進路に焦りを感じている親御さん。
もし今、予定していた道が
途切れてしまったとしても
それは「下を向く理由」にはなりません。
「普通」という枠に自分を合わせるのではなく
今の自分が必要としている
「世界」を選び直す勇気を持ってください。
寄り道をして
別の世界を知ったからこそ見える景色
出会える優しさが
一生の宝物になることもあるのです。
今夜は、誰かと比べるのをやめて。
今日まで歩んできた自分の道を
ゆっくりと労ってあげてくださいね。
それでは、ゆっくりおやすみなさい。
元理科室の実習助手、くうあいでした。
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