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QT延長を見逃すな!QTcの正しい計算方法と臨床対応

心電図を読むうえで「QT間隔」はとても重要な指標のひとつです

QT間隔が延長すると、致死的不整脈であるトルサード・ド・ポワント(TdP)が発生しやすくなり、注意が必要です

QT間隔なんて気にしたこともなかったよ
QT延長って具体的にどういう状態?

QT間隔は不整脈を検知する上でとても重要な指標だよ
この記事で詳しく解説するからね

この記事では、QT間隔の基本からQT延長の原因、QTc(補正QT間隔)の計算方法まで、初心者にもわかりやすく解説します

心電図を読むスキルを高め、安全な医療を提供するために、ぜひ最後まで読んでみてください!


QT間隔とは?


そもそもQT間隔は何をあらわしているの?

心室の活動時間を表現しているよ

QT間隔は、QRS波の始まりからT波の終了までを指します

QRS波は心室の脱分極(心室の興奮)、T波は心室の再分極(心室のリラックス)を示しています

つまり、QT間隔は心室の興奮からリラックスまでの時間であり、心室の活動時間を表現しています

QT間隔の正常範囲

QT間隔の正常範囲は、心拍数によって変動するため、一律には定義できません
しかし、一般的には以下のように考えられています

  • 男性:0.36~0.44秒

  • 女性:0.36~0.46秒

ただし、これらは標準的な心拍数(60~100回/分)の場合の目安です

心拍数が増減するとQT間隔も変動するため、QT間隔を補正する必要があります

QT間隔を補正するってどういうこと?

QT間隔は心拍数によって長くなったり、短くなったりするよ
正確に評価するために心拍数の影響を排除する必要があるんだ

QTc(補正QT間隔)を利用する

QTc(補正QT間隔)は、QT間隔を心拍数に基づいて補正した値です

心拍数の影響を取り除いて心臓の活動が正常かどうかを正しく判断するために利用します

QTcの正常値

450msが正常値とされています

450msは450ミリ秒のことで、もう少しわかりやすくいうと0.45秒だよ

QTcの計算方法

最も使用されている、Bazett(バゼット)の公式を紹介するよ

Bazettの公式:QTc=QT÷√RR

  • QT:測定したQT時間

  • √RR:R-R 間隔(秒)

下図の心電図を上記の計算式に当てはめて計算してみます

QTcは0.4588秒、つまり458msであることがわかりました

公式にあてはめてしまえばQTcの計算は簡単です

QT延長の基準

QTcが以下の基準を超えるとQT延長と判断されます

  • 男性:450ms以上

  • 女性:460ms以上

  • 500ms以上の場合は、致死性不整脈のリスクが高まる

さっき計算した心電図は若干QTcが延長していると言えるね

QT延長の原因

  • 薬剤性QT延長:抗不整脈薬、抗精神薬

  • 電解質異常:低K血症、低Ca血症、低Mg血症

  • その他:心不全、肝不全

特に電解質異常や抗不整脈薬を内服している人はQT延長しやすいです

情報収集したときに電解質異常や抗不整脈薬を内服していることがわかったらQTcが延長していないか確認してみると良いよ

QT延長が危険な理由

QT延長したら何が危ないの?

TdPっていう危険な不整脈を引き起こしやすくなるよ

QTが延長するとトルサード・ド・ポワント(TdP)という危険な心室頻拍を引き起こす可能性が高まります

TdPは突然死につながることも多いためQT間隔の観察が重要です

以下の記事でTdPについて詳しく紹介しています
併せてチェックして見てください

 QT延長の対処方法

以下の手順でQT延長に対処します

1.QT延長の原因検索

まずは原因検索から始めます
以下の内容を確認してください

  • 内服薬の確認

  • 電解質異常の確認

QT延長を引き起こす薬を内服していないか?
電解質異常を引き起こす薬を内服していないか?
なぜ、電解質異常が起きているのか?
を考えるようにしてみてね

2.薬剤調整

QT延長の原因となっている薬剤がある場合は変更または中止が必要です

対象薬剤を変更して心電図変化がないか観察しましょう

対象薬剤を中止または変更した場合はQT間隔だけでなく、別の影響が出ていないかも一緒に観察するようにしよう

3.電解質補正

電解質異常を認める場合は電解質補正が必要です

カリウム製剤やマグネシウムの補充が必要になる場合があります

まとめ

最後にこの記事で分かったことをまとめます

  • QT間隔は心室の活動時間が表している

  • QT間隔を見るときはQTcを利用する

  • QTcは心拍数の影響を補正した値。

  • QT延長の原因には、薬剤、電解質異常がある。

  • QT延長は致死性不整脈(TdP)を引き起こすリスクがある。

  • 対処として、原因検索、薬剤調整、電解質補正が重要。

QT間隔は心電図の基本ですが、理解しておくことで急変対応時に役立ちます

心電図を読む際は、ぜひQT間隔にも注目してみてください!


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