ローカルコワーキングは育児と仕事が両立する未来を拓き地域社会を活性化する:今日のノート#666(2025-09-14)
#今日のBGM
#今日のコトバ
"雨の日にできる最善のことは、雨を降らせておくことだ。"
(ヘンリー・ワーズワース・ロングフェロー)
#「間借りコワーキング」しませんか?
カフーツでは、コワーキングの運営をやってみたい人にスペースをお貸ししています。
「間借りコワーキング」とは、誰か、仮にAさんがカフーツの当番をするのではなくて、Aさんのやりたいコワーキングを日頃はカフーツと呼んでいるスペースを使ってAさんが運営する、ということ。
つまり、その日はカフーツではなくて「Aさんコワーキング」になる。ピンと来たと思いますが、そうです、シェアキッチンのコワーキング版です。
詳しくはこちらを。
その「間借りコワーキング」をやりたい方を募集しています。フリーランサーや複業をお持ちの方、シニアや子育て世代の方、さらに現役高校生、大学生も大歓迎。一応、面接して何をおやりになりたいのかはお聞きしますが、どなたでも応募いただけます。
まずは、下記までメール、またはメッセンジャーでお問い合わせください。
メール → ito@cahootz.jp
メッセンジャー → https://www.facebook.com/kanzan10to9
#ペンクラブにご参加ください
コワーキングプレスでは、全国各地のコワーキングスペースとその周辺の人たちや出来ごとをリポートしていただく「コワーキングプレス・ペンクラブ」のメンバーを募集しています。
あなたの町のコワーキングのこと、旅先のコワーキングのこと、そこで出会った人たちのこと、気づいたこと、考えたこと、自由に書いてください。
詳しくはこちらを。
#トーキング・コワーキングVOL .37
次回のトーキング・コワーキングは、9月19日(金)の19時から。
ゲストは、東京都世田谷区の「コワーキングスペース100work」を運営されている吉澤 卓さんです。
参加費無料。
時間になりましたら、以下のYouTubeにアクセスください。
ぜひ視聴ください!
#ローカルコワーキングは育児と仕事が両立する未来を拓き地域社会を活性化する
先日、保育園をいくつも運営している、育児と教育がテーマのさる企業からコワーキングの開設・運営についてご相談があった。
働きながら育児する親御さんたちをサポートするひとつの手立てとしてコワーキングの併設を検討されている。リモートワークが当たり前になった今どきなら、当然の発想だと思う。
そんな中、Linkedinにコワーキングと育児について非常に興味深い記事があった。ログインしなくても読めたので共有しておく。
コワーキングと育児というテーマは、現代の働き方、ひいては社会のあり方を考える上で非常に重要な視点を提供してくれると感じている。
コロナ禍以降、リモートワークやハイブリッドワークが常態化し、働く女性、特に育児中の女性のワークライフバランスが問われる中で、コワーキングスペースが果たす役割はますます大きくなっている。
コワーキングが単なる作業場ではなく、さまざまな目的や課題を持った人が利用し、それをサポートするための施設であり、人と人をつなぐハブであり、コトを起こすインフラであり、コモンズであるとするならば(まさにそうなのだが)、育児をするコワーカーをいかにサポートしていくかは、避けて通れないテーマのひとつだと言える。
だから、「コワーキング曼荼羅」にも「育児」という重要なテーマを掲げている。

今回のこの記事は、コワーキングと育児の関係について深く洞察し、今後のコワーキングのひとつのあり方を示唆しているので、内容を簡単にまとめ、過去に書いてきたnoteも踏まえながら、コワーキングと育児について書いてみる。
Elena Grioliさんの事例に学ぶ、コワーキングと育児の「村」モデル
コワーキングスペースは、これまでフリーランスやスタートアップ、中小企業が活躍できる柔軟で協力的な環境を自負してきたものだ。しかし、妊娠という個人的な出来事が共有空間に入り込むと、それはコミュニティの物語の一部になる。ロンドンのCreative WorksのコミュニティマネージャーであるElena Grioliさんの妊娠は、まさにその好例だ。
フリーランスや自営業者は、従来のオフィス勤務とは異なり、育児休暇や福利厚生といった正式な制度に恵まれない場合が多い。このような状況で、コワーキングコミュニティは「村(village)」モデルとして独自の価値を発揮する。
メンバーが交代で業務をカバーしたり、アドバイスを提供したり、あるいは単に話を聞いてくれたりすることで、妊娠中の身体的・精神的な負担が軽減される。
Elenaさん自身も、妊娠を通してコワーキングスペースの快適性やアクセス、柔軟な対応がいかに重要であるかを再認識したという。彼女は、メンバーからの温かいサポートを「本物のケア」だと感じ、「一人では経験できなかった最も大きな報酬の一つ」だと述べている。
この「村」モデルは、母親だけでなく父親にも当てはまる。コワーキングスペースで働く父親たちは、柔軟な働き方を活用して子どもとの時間を確保しており、カジュアルな会話を通じて育児の課題をオープンに語り合える非公式な育児ネットワークを形成している。これは、育児がワークライフバランスの一部であることを当たり前のこととして認識させる上で非常に重要だ。
結局のところ、コワーキングスペースにおける妊娠や育児は、仕事の人間的な側面を強調している。
コワーキングコミュニティは、生産性だけを追求するのではなく、人生のあらゆる段階で人が「見られ、支えられ、称賛される」環境を作り出すことの重要性を教えてくれる。Elenaさんの妊娠は、メンバー間の絆を深め、仕事が「仕事と感じられない」場所、つまり「自分の居場所と仲間(tribe)」を見つけることにつながったという。
しかし、このようなコミュニティの温かさだけでは解決できない問題も存在する。コワーキングスペースは、育児サポートの不足を埋める可能性を秘めているが、その道のりは容易ではない。Creative Worksも、昨年、空いていたスペースを活用して保育サービスの提供を試みたが、助成金申請は却下されてしまった。
同地域の保育需要は非常に高く、入園待ちが次の学年度に及ぶ学校もあるほど深刻な待機児童問題を抱えている。特に、所得変動の大きい中間層のフリーランスにとっては、無料で利用できる保育サービス(30時間の無料保育など)の資格要件を満たすことが難しく、キャリアを諦めざるを得ない母親も多いのが現状だ。
Elenaさんはこの状況に対し、「原則は良いが、実践的なサポートがほとんどない」という企業の姿勢に疑問を呈している。
そこで彼女は、コワーキングスペースが親をさらに積極的にサポートするための具体的な提案をしている。
柔軟な会員モデル:パートナーとの共有デスクやシングルペアレントのための交代アクセスなどだ。
オンサイトまたは補助金付きの保育施設。
ピアネットワーク(※)の構築や、IVEE(※)のような組織との連携による職場復帰支援。
職場復帰時に役職を失わないためのサポート。
シングルペアレントへの特別な配慮だ。
(※)ピアネットワーク=特に育児という共通の経験を持つ人々が、情報や感情、実用的なアドバイスを共有し、支え合うためのコミュニティ的なつながり。
(※)IVEE=女性の職場復帰を支援する組織。
たとえ、予約のための離席や短い休息時間を容易にするといった小さな一歩でも、親たちが仕事に携わり続けながら、コミュニティの一員だと感じられるように、大きな変化をもたらすことができる。
つまり、コワーキングは、行政や政府のサポートが行き届かない部分を埋め、家族が活躍できる実用的な解決策を提供する真のコミュニティハブへと成長する可能性を秘めている。
育児を巡るコワーキングの挑戦:国内外の事例と「コワーキング曼荼羅」の視点
Elena Grioliさんの記事は、コワーキングが育児支援において果たすべき役割と、その実現に向けた課題を明確に示してくれた。この示唆を元に、これまでnoteで紹介してきた情報も踏まえながら、育児とコワーキングの未来について考えてみたい。
ここから先は
最後までお読みいただき有難うございます! この記事がお役に立ちましたらウレシイです。 いただいたサポートは今後の活動に活用させていただきます。
