コワーキングがメンタルヘルスケアに果たす役割:今日のアウトテイク#311(2024-09-24)
<アウトテイク>
・SNSに投稿するのではなく、これを自分SNSとした投稿
・記事として仕上げる前の思索の断片、または下書き
・一部、筆が乗ってきて文字数多いのもあり〼
・たまに過去に書いたネタを展開する場合も
・コワーキング関連のネタが多め
・要するに「伊藤の現在地点」
・1ヶ月ごとにKindleでコラム集にまとめていってます
今日のBGM
#今日のコトバ
"愚か者はその言葉で知られ、賢者は沈黙で知られる。"
(ピタゴラス)
Pythagoras
Posted by Humanity & Peace on Tuesday, September 10, 2024
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#コワーキングがメンタルヘルスケアに果たす役割
「コワーキングスペースがもたらす精神面での10のメリット」という記事が目を引いたので、共有しておこう。
コワーキングが、リラックスした雰囲気の中でフリーランサーやリモートワーカー、ハイブリッドワーカーをサポートし、コミュニティとネットワーク構築の機会を提供するのは周知の通り(そうでなかったらコワーキングとは言い難いのよね)。
異業種コラボレーションやネットワーキングを促進することで、プロフェッショナルを結集し、そこで生まれる活気あるコミュニティが、 組織的な交流、 価値あるパートナーシップ、そして潜在的な新規顧客へとつなげてくれる。
また、個々の専門家にさまざまな分野の専門知識へ即時にアクセスでき、問題解決とアイデア創出を向上させてくれる。
いつも出してくる「コワーキング曼荼羅」は、それぞれのコワーカーが持つテーマを掲げているが、同時にその人のカツドウ領域をも示している。

コワーキングの柔軟性についてもメモっておくと、多くのコワーキングスペースは24時間365日利用可能で、メンバーは自分のスケジュールに合わせて利用できる(これは、海外からデジタルノマドを受け入れるときには必須事項)。
ホットデスクからプライベートオフィスまで、さまざまな会員オプションがあるので、個人や企業は長期的なリース契約を結ぶことなく、時と場合によって自分のニーズに合ったプランを選ぶことができる。つまりサイズを大きくしたり小さくしたりできる。不動産賃貸借契約とここが決定的に違う。
しかし、この記事で一番訴えたいことはコワーキングがワーカーのメンタルヘルスケアにどれほど有効か、ということだ。まず、こう総括している。
コワーキングスペースは、伝統的な職場でよく見られるオフィス内の政治やヒエラルキーから解放されたポジティブな職場環境を提供することができます。
ストレスのない環境は生産性とコラボレーションにフォーカスした楽しい雰囲気を培うことができます。
コワーキングには文化的、社会的な側面もあり、ワークデイに楽しさと魅力的な要素を提供します。
Uncover Mental Health Counselingの創設者であり心理療法の専門家であるKristie Tse氏は、コワーキングでの共同体意識が、いかに孤独と闘い、創造性を高め、生産性を向上させるかを強調している。
この「孤独と闘う」という言葉は、日本ではセンシティブに(つまり否定的に)受け止められることもあるが、しかし、人間はそんなに強くない。誰かとの関わりの中で生きていくことしかできないから「孤独」はやっぱり避けたい。
コワーキングスペースが提供する柔軟性とネットワーキングの機会により、Tse氏はより健康的なワークライフバウンダリー(境界線)を確立することができ、彼女の治療実践をより豊かなものにしている。
Tse氏は、コワーキングスペースは単なる物理的なワークスペースではなく、精神的なウェルネスとプロフェッショナルとしての成長をサポートするために不可欠であると考えている。
で、コワーキングのメンバーになることで得られる心理的メリットを10挙げている。
1.孤立感の軽減:
しばしば孤独に直面するフリーランサーやリモートワーカーは、コワーキングスペース内で他の人の存在に慰めを見出すことができます。これらの環境が提供する共有体験やサポートシステムは、孤独感を和らげるのに役立ちます。
2.やる気と士気:
支援される環境で、同じ志を持つプロフェッショナルの中にいることで、 士気とモチベーションの両方を大幅に向上させることができます。人間工学を含むに基づいたモダンデザインの家具や生き生きとした美的感覚は、ワークスペースを活気づけ、創造性とやる気を刺激する活気あるエネルギーを促します。
3.より良いワーク・ライフ・バランス:
コワーキングスペースの構造化された環境は、個人の仕事と私生活の分離を助け、注意力散漫を解消し、心理的健康にポジティブな影響を与えます。
4.より有意義な人間関係と帰属意識:
コワーキングスペースでのネットワークづくりやコミュニティづくりを促進することで、つながりやコミュニティの必要性を満たします。有意義な人間関係を築き、帰属意識を感じる機会を提供します。
5.仕事の楽しさを高める:
コワーキングスペースのデザインやレイアウトは、自発的な交流やアイデアの共有を促進し、創造性や仕事への満足度を高め、 仕事をより楽しくすることができます。
6.個人の成長と刺激:
コワーキング環境でさまざまな分野のプロフェッショナルと接することで、キャリア開発、指導、スキル習得を促し、継続的な インスピレーションを提供します。
7.仕事の満足度と自律性:
コワーキングスペースは、働く場所や方法を選べる柔軟性を提供し、 仕事の満足度と自律性を高めます。
8.通勤ストレスが減る:
地域のコワーキングスペースは長時間の通勤の必要性を減らすことで、ストレスを軽減し、ワークライフバランスを改善し、全体的な精神的幸福に貢献することができます。
9.職場でのマインドフルネス強化:
コワーキングスペースは、集中作業のための静かなゾーンなど、さまざまなニーズに合わせて指定されたエリアを備えていることが多い。このような配慮の行き届いたレイアウトは、個人の思考や感情、周囲の環境に気づきやすくし、 集中力の向上やストレスの軽減につながります。
10.より大きな目的意識:
多くのコワーキングスペースは共通の価値観や目標を推進しています。これらの価値観に沿ったスペースと関わることで、 集団的な目的意識を培い、有意義な仕事体験に貢献することができます。
「孤独感」「やる気」「士気」「帰属意識」「満足度」「楽しさ」「刺激」「ストレス」など、耳にタコの精神的なキーワードが並ぶが、ここらへんに違和感を感じたら危険信号だ。で、その信号がチカチカ点滅しているワーカーは日本にも多いと思われる。
こうしたことに配慮したという点では、ロンドンのコワーキングはその先頭にあり、高い需要を示していて約83%という高い稼働率を誇っている、と。このトレンドは早晩、日本にも来ると思う。
「感じる」って大事なことだと思う。特に、自分が心地良くカツドウ(仕事に限らない)できるのはどういうときか、どういう環境がストレスレスなのかは、ちゃんと弁えておきたい。
リモートワークがスバラシイのは、どこでも仕事ができるということだけではなくて、居心地いい環境を自分で選択できる、もしくは作れる、ということだ。
それも、日によって、自分の抱えている課題や目標によって、フレキシブルに変えられる、というポジションを持つということ。自由とは選択肢があることだし。
一部、ヨガや瞑想のプログラムを持っているコワーキングは日本にもあるが、こうした心理療法の専門家の視点からコワーキングを考察するレベルのものは、まだないのではないだろうか。
というか、今後、ますます「健康」がコワーキングのソリューションとして重要視される、いや必須になると思う。
そういえば(以前もどこかで書いたが)、2018年に東京・市ヶ谷で6ヶ月間開催した『移働の時代〜Beyond the Coworking〜』というイベントに、女性セラピストが参加されたことがある。
コワーキングがテーマのイベントに、なんでセラピストさんが?と思ったのだが、名刺交換の際にその方が「いいえ、伊藤さん、そのうち、コワーキングスペースにも私たちが必要とされるときがきっとやって来ますよ」と言ったことを鮮明に覚えている。
その時は「ふ〜ん」としか感じなかったのだが、その後、コロナ禍が襲ってきて、在宅勤務を余儀なくされた(主に)会社勤めのワーカーが、じわじわと孤独感に苛まれ、精神を病むケースが(世界中で)報告された。彼女の言ったことは本当だった。
コワーキングは「精神的なウェルネスとプロフェッショナルとしての成長をサポートするために不可欠」。
いずれにしても、「ケア」が肝心です。
ということで、今日はこのへんで。
(カバー画像:Noah Silliman)
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