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tikutaku
曼殊沙華の伝説【毎週ショートショートnote】
「幸手権現堂桜堤の曼殊沙華、見に行こうよ」
璃子は祖母に、ホームページの画像をタブレットで見せる。
「いいね!見てみたいよ」
祖母は目を細めた。
「ところで璃子、昔、曼殊沙華はみんな白い花だったんだよ」
「赤じゃなくて?」
「昔、丘一面に咲く白い曼殊沙華を育てる女神がいた。
ある日深い傷を負った猟師がその丘にたどりついた。
女神が猟師を木陰で養生させて、傷を治すうちに、優しい猟師に恋をしてしまった」
「人間と女神じゃ、叶わないわね」
「そう。女神は諦めていた。
ところが、猟師が村に帰る時『嫁に来てくれ』と言ったんだ。
二人の気持ちが通じた瞬間、咲き誇っていた白い曼殊沙華が、ぱぁーっと赤に変わったんだよ。
そんな奇跡が起きたから、女神は人間界に下ることを許され、二人は幸せに暮らしましたとさ。めでたしめでたし」
「素敵」璃子は目を潤ませた。
「なーんちゃって」祖母はぺろっと舌を出した。「今、写真を見て思いついた嘘伝説さぁ」
「もーおばあちゃんったら!」
時折咲いている白い曼殊沙華。
あれから璃子には、先祖返りに見えてしまうのだ。
(451字(ルビ除く))
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#毎週ショートショートnote (お題「曼殊沙華は恋をする」)と
#幸手権現堂秋祭り に参加しました。
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字数オーバーしましたm(__)m
「まんじゅしゃげ」ではなく「まんじゅしゃか」とつい読んで(歌って)しまう山口百恵リアルタイム世代の私です。
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【今日の画像】みんなのフォトギャラリーから。
「曼殊沙華」で検索。
璃子が「先祖返り」を思うのはこんな場面。
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