あげること
「せんせー いし」
まだ言葉を覚えたての子どもたちが、拾ってきた石をくれる。
「あげる」
子どもの手のひらにおさまる大きな石。
たぶん特別な石。
何気ない子どもの姿に、急にジーンときて「あげること」について考えはじめた。
何も持っていなくても、近くにあるものを誰かにあげたい。
限られた環境で、今自分ができることは何かと考える。
自分が拾ったもの、見つけたもの、作ったもの。
「これを あのひとに あげたい」
小さい子の、そんな純粋な姿がとても好きだ。
ありがとうの言葉にも熱がこもる。
少し大きくなると、自分で作った折り紙、手紙をくれる。
大きくなるにつれて、心が育って感情が増える。
笑った顔が見たいからあげたい
見てほしいからあげたい
覚えていてほしいからあげたい
自分を必要としてほしいからあげたい
それでも、根っこには「好きだからあげたい」という気持ちが見え隠れしている。
小さな子どもと接しているとたくさんの発見がある。
当たり前の事を、感情を通じて体験できる。
自分が持っているものを、だれかにあげたいという気持ちはとても大きい。
私も初心にかえって、自分が持っているものを見直していきたいと思う。
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