大人になることは、一人で何でもできるようになることではない
私は20代前半の頃、もっと大人になりたいと思っていたし、何でも自分でできるようになるのが大人だと思っていました。
最近は、それが大人ではないんだと思っています。
大人は、自分に何ができるかを自覚して、できないところをどう補うか考えられる人のことだと思います。
障害のある子における自立とは
私は特別支援教育の分野で働いているのですが、特別支援では進路指導・進路選択を手伝うことも仕事の一部となっています。
親御さんはもちろん、少なくとも自分のことは自分でできるようになってほしい、自立してほしいと思っていることが多いですし、こちらもその思いに応えようとしています。
けれど、どうしてもだんだんと現実が見えてきます。精神年齢的にはまだ小学生くらいだったとしても、年齢的に学校を卒業し進路を決めなければいけない年になります。
こちらの指導としても、だんだんと今その子が持っている力をどう生かせるか?という視点で考えるようになります。
その時、どうしてもその子だけでは限界がある。けれども周囲のサポートがあれば・・・と思うことがあります。進路を考える上でもちろん実際の環境も大事ですが、その子自身がいかに周囲のサポートを得られるように、働き掛けられるかという点も大事になってきます。
助けがほしいときにきちんと助けがほしいと言えて
言えるだけの周りの人への信頼感があって
障害があるからやってもらって当然という考えではなく
自分でできることはきちんと自分でやる
その辺りの力はもちろん学校にいるころから、培っていくものです。学校にいるときは手厚く指導ができるし、いろいろな人がその子のことを分かってくれます。配慮してくれます。
社会に出たらそうではありません。けれど、周りに人がいる点は変わりません。学校よりももっと広い広い視点から見てくれる人だっています。そのことは忘れないでほしいなと一教員は思っています。
みんな何かができないのは同じ
これは別に特別支援に限られたことではない。
そう思ったら楽になりました。
今までどうやったら人に迷惑を掛けないで生きていけるかと考えていたけれど、
何でもできる人なんて存在しないし
生きているだけで誰かしらに迷惑を掛けています
できないところをどうしていくのか?できる部分で勝負するのか?助けてもらって補っていくのか?
いろんな選択肢があります。
あるって思っていきたいと思います。
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