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hiiro_archive153
悠久を生きるエルフの人間観
悠久を生きるエルフ「エルフが人間に抱いている感覚か。………そうだな、割り箸メーカーの人間を思い浮かべてみろ。
令和になって、割り箸に爪楊枝が封入されることは滅多になくなったな。
しかし平成の時代には、爪楊枝が付いていない割り箸は無かった。そこで考えてみろ。どれくらいの爪楊枝が実際に使用されていただろう。割り箸の爪楊枝を使っている人間をどれくらい見たことがある? つまり相当無駄だったということだ。しかし割り箸メーカーの人間は爪楊枝を付け続けた。誰が最初に付け始めたのだろう。そのためにあまりに多くの木の枝が切られてきた。そのことに心が痛まない都会のビジネスマンというのは、現在の世界的な自然保護という経済的外圧が働かなければ、爪楊枝を廃止できなかった訳だ。そんな無駄な爪楊枝を付けるか否か、企業の中で決定権を持っていた人間にとって、爪楊枝は大事なものであったから、簡単には廃止できなかった。世間での価値があろうとなかろうとだ。
……人間のすること、作ることは、多くのエルフにとって、この爪楊枝のようなものだ。我々エルフは、人間を割り箸メーカーの部長たちのようなものだと感じている」
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