もうすぐ母親になって一年になります
もうすぐ一歳になる息子。保育園で色んなことを覚えているらしい。
最近は指差しがブーム。絵本を指差し「ワンワン」と言うと、犬の絵を指差す。象のマグネットを指すので「ゾウさんやなぁ」と言うと、絵本のゾウさんを持ってくる。おいおい天才かよ。
歩き始めるようになり、赤ちゃん特有のムニムニ感は減ったけどそうは言っても健在。小さな手を握ったり、お腹をこちょこちょしてる時間は至福そのもの。私はこの時間を”親のご褒美時間”と呼んでいます。
息子は笑顔で駆け寄ってくる。こんなに真っ直ぐな笑顔を向けてくれる人は世界に息子しかいない。取り柄のないおばさんがスポットライトを浴びれる数少ない時間なのです。
小さな手を握りしめ「ムニムニやなぁ。食べたくなるわ」と食べる真似をしながら、口には出さないけど別の感情も出てきます。
「私はこの小さな指をへし折ることもできる」
「笑顔を無視することもできる」
「息子を突き放すこともできる」
絶対にそんなことしないけど、息子を愛おしく思う瞬間ほど真逆の感情があることに気づきます。”好き”と”憎悪”がとても近くに、しかも同時に存在するなんて。
最初は「私ってサイコパスなんかな…」と悩みましたが、これこそが人間なんだと最近は開き直っています。光も影もある、それが人間。We are 人間。
なので、以前持っていた”母親の愛”という幻想に憧れもなくなりました。もちろんそういう人もいらっしゃると思いますが、少なくとも私は違いました。ご褒美時間に憎悪が頭をかすめる人間ですから。
親バカ前提で聞いていただきたいんですが、息子ってめちゃくちゃいい奴なんです。顔相とか分からないけど顔付きがええ奴の顔してますし、もう人間として好きです。たぶん相性がいいんだと思います。「こんな奴がクラスメイトだったら最高だったのになー」と思います。
「かおりちゃん一人やん、一緒に遊ぼうー?」
「昨日休んでたやん。大丈夫?」
「教科書見せたるで」
脳内劇が始まります。あの時の幼いモジモジした女の子は息子に救われています。ありがとうね。女の子は少しずつ癒えてます。
あなたはまだ一言も言葉を発してないけどね。
話は変わりますが、中村うさぎ氏が「女にはifの人生がある」と言っていました。
もし、あの人と結婚していたら…。
もし、子供を産んでいたら…。
もし、仕事を続けていたら…。
女性って人生の選択肢で悩むことが多いですよね。
私にもたくさんのifがありました。38歳で出産し、39歳派遣社員として生きてます。もし、あのまま長野にいたら…。もし、子供を30歳で産んでいたら…。もし、夫について行かなかったら…。何度も何度もifを考えました。
でも今はそれが少し落ち着きました。
それは出産したから幸せ、ではなく。母親になったから幸せ、でもない。息子と出会えたから。人生って何をするかじゃなくて、誰と出会うかなんですね。教えてくれてありがとう。
いいなと思ったら応援しよう!
もしこの記事がスキでしたら、チップをいただけると嬉しいです!