抽象画 制作ログ-「正しいデッサン」ができなかった私が、ずっと描きたかったもの-
昔、美大受験のためにデッサンをしていた時、
「物の形の中身を描きなさい」と注意されたことがあります。
でも、私はその頃からずっと、物そのものよりも、物がそこにあることにより変質する空間全体に興味がありました。

今現在描いているこの絵は、少しの具象的な要素から始めてみるのはどうかな?と思い、葉っぱのような形から描き始めました。
しかし、少しやってみて、続きが思いつかなくなりました。
そこで、いつものように、流れや、その葉っぱのようなものの周りの空気などを意識して、水分の多い絵の具を入れていきました。
そして、冒頭の、学生時代のデッサンについて、思い出しました!
私が興味があったのは、「もの」よりも、ものが存在する全体の「場」のようなものでした。
(デッサンの練習の本筋からは外れていると思いますが…)
空間の中に物や生命が存在すると、
その存在自体がその空間の流れを分断したり、
あるいは何かを空間に返したり、
それによって空間自体が変質したり、
とても複雑なやり取りがあるような気がしていました。
その出たり入ったりしている感じをとても面白く感じて、デッサンでもそこを描きたいと思っていました。
なので、そのやりとりを捉えたく、何もない空間に執拗にハッチングを入れたりしていました…

そんなことを思い出しながら、いま、この絵を描いています。
本質的に興味のあることは、昔からあまり変わっていないかもしれない、という発見がありました。
そして、この絵はまだ終わっていません。
もう少し対話ができそうです。
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