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私のカメラの原点、天草。わくわくする瞬間。

ロンドンでの日々を残しておきたくて始めたnote。

自己紹介でもそう書いていたのに、いきなり天草!?と思われたかもしれません。

実は、JR九州×noteの投稿コンテスト「♯わくわくする瞬間」という企画を見て、天草でのある日の出来事のことを思い出し、どうしても書きたくなってしまったんです…!

そんな訳で、今回はロンドンの話ではなく、私が熊本・天草に住んでいた頃の昔話に、少しだけお付き合いいただけたら嬉しいです。


きっかけは天草赴任

もう10年ほど前、熊本で働いていたころ、転勤で天草勤務になりました。

勤務地は、当時住んでいた熊本市の自宅からは車で約2時間半。とてもじゃないけれど通うのは難しく、天草に住むことになります。

天草の海
天草の海と島々を繋ぐ橋

新しく任された仕事は前の部署に比べて仕事量がかなり少なく、慣れてくるとなんだか物足りなさを感じるように、、、

そんなある日、職場の飲み会で、カメラ好きの同期が自分で撮った写真を見せてくれたんです。それがとても素敵で。
「私もミラーレス持ってるけど、あまり使えてないな」とこぼすと、
「せっかくならいろいろ教えるから、もっと使ってみなよ!」と。

確かに、持て余した時間を新しいことに使うのもいいかも。そう思ってカメラのことをいろいろ教えてもらううちに、すっかり虜に。

大切な友人との出会い

そしてその同期の紹介で、天草在住のカメラマンの女性に出会います。

フォトグラファーとして活動していたほどの腕前で、彼女の撮る写真はどれも魅力的。
それだけでなく、誰とでもすぐに仲良くなれる社交性と明るさを持っていて、あっという間に、まるで学生時代からの付き合いのような友達に。

そんな彼女と出会ってまだ日が浅い頃、ふたりで公園に撮影に行こうとなります。

それは今でも忘れられない「わくわくした瞬間」だったのです。

成人女性ふたり、天草の公園でおおはしゃぎ

大人の皆さん。
お花見でもなく、イベントがあるわけでもない、人っ気のない公園で、大人だけで大はしゃぎしたことはありますか?

私はあります。

カメラがだんだん楽しくなってきた頃、彼女に「オールドレンズが楽しいよ」と教えてもらいます。

カメラを構える女性
オールドレンズをゲットした私

オールドレンズとは、簡単にいうとフィルムカメラ時代に使われていたレンズ。

構図を決めて、手動でピントを合わせ、時間をかけてシャッターを切る。
それが「写真を撮っている」という実感をくれて、たまらなく楽しいのです。

そんなオールドレンズを手に入れてすぐ、天草の絶景スポットでもある西平椿公園へ。
桜の時期を除けば、だいたい誰もいない公園です。

大木
アニメの世界のような大木がある西平椿公園

まずは玉ボケを

昼過ぎに到着して、まず撮るのは葉っぱ。

木を見上げて木漏れ日を探し、丸いボケ、いわゆる玉ボケを作るべく、
「ここの光いい感じ!」
「ここから撮ると玉ボケになる!」
「この葉っぱかわいい!」

なんて言いながら、いろんな角度から何十分も撮り続けます。

玉ボケ
玉ボケと葉っぱ

はたから見れば、なぜそんなに興奮気味で葉っぱを撮っているのか不思議でしょう。

でも安心してください。我々以外、誰もいないので。

次はフレアを

次にチャレンジするのは「フレア」。

コツはしゃがんで、太陽の光を画角の端に入れること。
ただ入れるだけでは面白くないので、友人に被写体になってもらいます。

ちょうどよくフレアが入るポイントを見つけたら、
「ここに立ってー!」
「もうちょっと右!顔は左向いて!」
と細かく指示。友人もノリノリで応えてくれます。

フレア
フレアの入った写真

地面に這いつくばりながら、
「うわーーーめっちゃいい!!」
「そこ!そのまま!あ、こっちちょっと向いて!」

と大声を出している私は、もはや変態。

でも安心してください。我々以外、誰もいないので。

逆光にガラス玉に大自然に

それから、
「あの岩に登ってみて!いい感じかも!」
と岩の上でシルエットで撮ってみたり、

シルエット
友人が撮った私のシルエット写真

大木の前で自然の迫力を撮ってみたり、

カメラを構える友人
カメラを構える友人

ガラス玉のキラキラを試してみたり。

ガラス玉
キラキラのガラス玉

「ここでこうしたらいいんじゃない?」
「こっちから撮ったらいいんじゃない?」

と、誰もいない公園で終始大はしゃぎ。
きっと変なふたりだったけど大丈夫。我々以外(以下略)。

あっという間に夕暮れ

そんな調子で夢中になっていると、気づけば夕刻。

海に沈む夕陽
西平椿公園から見える景色

西平椿公園は海に沈む夕陽を見られる景勝地。
ふたりでカメラを構えながら、ゆっくり沈む日を眺め、帰路につきました。

車内では興奮気味に、
「楽しかったね〜!」
「早く見返したい!撮ったやつ見せてね!」
と話しながら、最後まで楽しい1日でした。

この日のことは忘れられない

新しいレンズを使う喜びを知ったあの日。
写真を撮るのが楽しくて仕方なかったあの日。
昼過ぎから日没まで大はしゃぎで、あっという間だったあの日。

それまで写真は記録のためのものだと思っていたけれど、
気候や植物、人の配置、光の向きなどをどう組み合わせるかで、こんなにも印象的な一枚になるのだと知れたのもこの日でした。

まるで調味料を変えて料理を試すようにトライアンドエラーを重ね、理想に近い一枚が撮れたときの喜びは格別。

シャッターを切る瞬間は、まさに「わくわくした瞬間」。
そんなわくわくの連続だったこの日は、今でも忘れられません。

私のカメラの原点。

私の「カメラが好き」という気持ちの原点はここにあります。

結婚、退職、転居、妊娠、出産とライフステージが変わるにつれ、撮りたいものも変わってきました。
それでも、写真に残すことの楽しさはあの頃と変わらない気がしています。

天草でカメラを勧めてくれた同期に出会えたこと、
一緒に楽しめる友人に出会えたこと。
本当に幸運だったなと感じています。

余談|天草の魅力

余談ですが、天草は人が少ないフォトスポットの宝庫なんです。

熊本で海に沈む夕陽が見られるのはここだけですし、タイムスリップしたかのような田舎道がある一方で、虹色にライトアップされる橋もあり、世界遺産の崎津天主堂という教会もあります。

崎津教会
クリスマスシーズンの崎津教会

春には各地に桜並木が現れ、美しい棚田があり、菜の花、コスモス、菖蒲、紫陽花と季節ごとに花が咲き乱れます。

菖蒲祭り
菖蒲祭り

とても魅力的な場所なのですが、最大の弱点は交通の便が悪いこと。
そのため、どこへ行っても良くも悪くも人が少ないんです。

そんなカメラ好きにとって最高の場所に住めたことも、また、幸運だったなと思います。

今回は、そんな九州・熊本天草での「わくわくした瞬間」を書かせてもらいました。

なんだか長くなってしまいましたが、最後まで読んでくださった皆さま、本当にありがとうございました!

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