【S1|形のルール】白黒の謎 – 生物に宿るデザインコード #4
第4回 人間が白黒に惹かれる理由 – 2-toneムーブメントから見るデザインコード
白と黒が作るリズムは、文化の鼓動をも変えてしまう。
白と黒の組み合わせは、不思議なくらい人を惹きつける。
モノクロの陶器や墨絵、チェス盤や旗──古くから世界中で使われてきた。
色数を減らすことで形やメッセージが際立つし、光と影、生と死、秩序と混沌…そんな二つの世界をシンプルに並べて見せてくれる。
2-toneムーブメントという白黒の爆発
1980年代のイギリスで生まれた音楽ムーブメント「2-tone」。
スカとパンクが混ざった軽快なリズムと、モノクロのチェッカーフラッグ模様が象徴的だった。
この模様には、白人と黒人が一緒に楽しむというメッセージが込められていた。
移民問題や人種差別が社会を揺らしていた時代に、音楽とビジュアルの両方で「一緒に踊ろう」と呼びかけたのだ。
白黒の即効性
白と黒はとにかく目に入りやすい。
遠くから見ても形がはっきりと浮かび上がるし、情報を瞬時に伝える力がある。
2-toneのチェッカーフラッグは、その特性を最大限に活かしていた。
音を聴く前から、もうその世界観に引き込まれてしまうような力があった。
Earth 2-tone designとのつながり
私は自然界の白黒パターンを Earth 2-tone design と呼んでいる。
その美しさや力強さは、文化的な白黒デザインともどこかで響き合っているように感じる。
自然の中で繰り返し目にしてきた白黒の印象が、無意識のうちに私たちの中に刻まれていて、ふとしたときに文化やデザインに現れるのかもしれない。
次回予告
第5回では、白黒コードを「生命の設計図」として捉えたときに見えてくる、未来のデザインの可能性を探ります。 第5回を読む ▶
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