ボイトレスクールの発表会ライブを終えて、感じたことのすべて
こんにちは、合同会社ASOBIZ代表の岡田薫です。
昨日は、僕が通っているボイストレーニングスクールの発表会ライブでした。
神保町のライブハウスで、ピアノ、ドラム、ベースの生バンド演奏をバックに歌うという、本当に贅沢な時間。
総勢29人の生徒さんが参加する、熱気あふれるイベントでした。
今回はその発表会を終えて、僕が感じたこと、考えたことのすべてを、ありのままに綴ってみたいと思います。
選んだ一曲、そこにたどり着くまでの長い道のり
今回僕が歌ったのは、Netflixドラマ『グラスハート』(佐藤健さん主演)の挿入歌で、RADWIMPSの野田洋次郎さんが作詞作曲された「永遠前夜」という曲です。
実は、今回の曲選びは今までで一番、本当に一番、悩みました。
これまでの発表会では、「自分が好きで、自然に歌いたい曲」という基準で、割と軽いノリで決めていたんです。
でも今回は、「自分の声質に合った曲を歌ってみたい」という気持ちが強くて。
自分の声の魅力って、自分では本当に分からなくて。
ありがたいことに「いい声だね」と言っていただくことはあっても、客観的に自分の声を分析するのは難しい作業でした。
普段からYouTube Musicで「いいね」をつけた好きな曲のリストは数百曲あったので、その中から自分の声に合いそうなものを100曲くらいに絞り、実際にカラオケで何十曲も歌ってみました。
自分が歌っていて心地いいか、そして何より、聴いてくれるお客さんが楽しめるか。
そんなことを考えながら、ようやく「これだ!」という一曲を見つけたんです。
そして、ボイトレの先生にも「次の発表会はこの曲で出ます」と宣言しました。
ところが。
その後に、たまたま妻と一緒に観たドラマ『グラスハート』で、この「永遠前夜」に出会ってしまったんです。
主演の佐藤健さんが歌う声が、高すぎず、どこか自分の声の系統と似ているかもしれない。
そんな風に感じました。ドラマで使われている曲はどれも素敵だったんですが、この「永遠前夜」は、物語のとても大切な場面で歌われる、僕にとっては名曲だと感じた曲でした。
でも、YouTube Musicで検索しても、人気曲のリストには入っていない。
再生回数も伸びていない。「こんなに良い曲なのに、なんでだろう?」そう思ったら、なんだか応援したくなってしまって。
それに、今回のライブはピアノが主体になる編成だったので、その楽器構成が生きる曲を選びたいという気持ちもありました。
色々な想いが重なって、一度は先生に伝えた曲をキャンセルして、この「永遠前夜」を歌うことを決めたんです。
本当に、紆余曲折でした。
毎日続けた練習と、一度きりの本番で考えたこと
曲が決まってから本番までの約3ヶ月間。
今回は、毎日少しずつでも練習を続けることができました。
家で練習したり、車を運転しながら。
限られた時間の中で工夫しながら、自分なりにコツコツと積み重ねてこられたのは、自分でもよくできたことかな、と思います。
一つの曲と、こんなに長い時間向き合うのは、すごく贅沢なことかもしれません。
細部の細部まで、妥協せずに調整を繰り返す。先生からも楽譜を用意していただくなど、いつも以上に手厚いサポートをいただいて、「これは期待に応えたいな」と、自然と気持ちが引き締まりました。
そうして迎えた本番。
ステージに立つ直前まで、自分の喉の状態がどうなのか、練習してきたことがどれだけ出せるのか、正直とても不安でした。
レッスンとは全く違う環境。
発声練習もできず、2時間近くも出番を待つ。
本番には、本番にしかない変数がたくさんあります。
でも、ステージに立って歌い始めると、不思議とゾーンに入っていく感覚がありました。
今回、僕が一番やりたかったこと。
それは、ただ上手に歌うことではありませんでした。
自分の想いと、この発表会ライブを支えてくれる先生方やバンドメンバーの方々の想い。
そして、この曲の背景にある物語、原作者の想い、ドラマ化に挑戦した佐藤健さんの想い、曲を提供した野田洋次郎さんの想い。
そういった、たくさんの人の想いを自分なりにイメージして、声や表情、動き、そのすべてで表現しきりたい。
そして、聴いてくれるお客さんの心を動かしたい。
それが、僕の最大の目標でした。
歌詞に「不思議そうに笑ってみせた」とあれば、不安な僕を優しく包み込むような、そんな柔らかい笑顔を届けたい。
歌に表情が引っ張られるような感覚で、恥ずかしがらずに、自分のすべてを出し切ること。
幸い、今回は歌詞が飛ぶこともなく、深く歌の世界に潜りながらも、最後まで歌い切ることができました。
細かい反省点はいくつもありますが、一番やりたかった「表現」は、達成できたんじゃないかな、と思っています。
発表会を終えて。今の素直な気持ち。
ライブが終わった後、たくさんの方から「良かったよ」と声をかけていただきました。
お世辞ではなく、本当に心に届いたものがあったのかな、と感じられて、とても嬉しかったです。
残念ながら賞は取れませんでしたが、まったく悔しいという気持ちはありません。
それ以上に素晴らしいパフォーマンスをされた方がたくさんいらっしゃいましたし、何より、僕自身が満足のいく表現ができたからです。
ただ、賞が取れたらお世話になった先生が喜んでくれると思うので、そこだけは少し申し訳ない気持ちです。
昨日の本番が終わり、今日はなんだか抜け殻のようです。
安堵感と、少しの喪失感、虚無感。
でも、それと同じくらいの充実感も感じています。
この、言葉にしがたい複雑な気持ちを、じっくりと味わいたい。
そして、忘れないように書き残しておきたい。
そう思って、今このnoteを書いています。
次の目標は、今回歌った「永遠前夜」のレコーディングです。
また、この曲とは違う世界を表現できる、新しい曲との出会いも楽しみに、これからもじっくり音楽と向き合っていきたいと思います。
僕はこの「歌う」という活動を通じて、自分自身も、そして聴いてくれる人も、何かを感じる瞬間のために頑張っているんだと思います。
最後になりましたが、この発表会に関わってくださったすべての方々、本当にありがとうございました。
皆さんと一緒に素晴らしい空間を共有できたこと、心から嬉しく思います。
そして、お疲れ様でした。
また新しい日常を、お互いに楽しんでいきましょう。
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