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【読書日記】『#台所のあるところ』原田ひ香

二人の子供が巣立ち、定年を迎えた夫は長年望んでいた仕事のため海外へ。
広い家にひとり残された主婦は、15年前、越してきた日に購入を諦めたステンレス製の両開き大型冷蔵庫を迎えるべく、家電量販店を目指す。
今度こそ、自分が本当に欲しい冷蔵庫を手に入れるため・・・。
(ままならないキッチン、ままならない人生)

昔から「内藤」と「鈴木」姓の人間しか住まず、たがいに反目し合い、口すら利かない風習の島に嫁いだ女性を待ち受けていた運命は?
(冷凍庫冷蔵庫合わせて五台)

食べ盛りで生意気な4人の子供を育てるシングルマザーの台所には、常に油をなみなみ張った中華鍋が鎮座している。
(毎日、揚げもの)

世代も境遇もバラバラの5人の女性たちの前には、30分の深夜ドラマ「台所のあるところ」があった。

直木賞候補作です。

6つの短編から構成されていて、それぞれ別の物語が「台所のあるところ」という深夜ドラマでつながっていきます。
私自身は食べることは大好きだけど、食をテーマにした作品はほとんど読まないので、直木賞候補に選ばれなければ読まなかったかもしれません。

テレビドラマを全く観ないしXもやっていないわたしには、ドラマを見ながらSNSで感想を共有するという経験がありませんでした。
作品中の登場人物たちは、現実の生活の中で悩みやストレスを感じながら、ドラマの感想を共有することがちょっとした癒しになっているように感じます。
日々の楽しみや、ストレス解消法って、本当に人それぞれですよね。
わたしもこうしてnoteに本の感想を書いたり、誰かの感想を読んだり、そしてもちろん本を読むこと自体が日々の楽しみになっています。

「台所」を通して家族のかたちについても考えさせられる作品です。


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