間合いについて

「間合い」という言葉があります。
大雑把に言えば距離ですが、単なる数字では測れず、空気感も含めてのニュアンスがありますね。は
人との間合いをちゃんとしたい、良くしたい、そんな思いは誰もが持つ事でしょう。私もそうです。

ただ、なかなか「良い間合い」を私は取れません。緊張てしまうんです。
それなのに今、人前に立ち話しまくるという仕事をしています(笑)。
緊張以上に伝えたい事がある、それがこの仕事に入ったきっかけです。

そんな間合い弱者の私ですがいい事があります。
何かしらの変化を見つけた時、そこに「おぉすごい!」と価値を見つけられます。
緊張が多い間合い弱者だからこそ、たった「1ミリ」でもそこに改善があるとなればそれに集中し、頼る事が出来ます。

おとといの月曜日、朝起きた時、身体にふわふわ感を感じました。
寝ぼけていただけかもしれません。たぶんそうです。
しかし、ふわふわしている身体は間違いなくそこにあります。
寝ぼけただけでこの身体になれるのなら、何とかその身体になれるスイッチを探せばいいのです。

感覚は得ました。目標を得ました。この経験を手がかりに模索をすると、ひとつ思いつくものがありました。
それは下駄板21枚に乗った時の感覚に似ていました。
ふわふわと確かな身体が薄まる場所です。
その時の身体を想像しながら、徐々に目が覚めていく中で、なんとかふわふわスイッチを探しました。

探しました、と書きましたが、そこにノルマはありません。
気が向いたらやる。興味があったらやる。そうでなければ忘れておく。こんなスタイルです。
一瞬であっても、ふわふわした私を見つけて、それに興味を持ちました。その身体はその後時々、適当に顔を出してくれるようになります。

確かエックスを見ていた時だったと思います。
エックスには様々なニュースが流れてきます。私に興味があるものを、と適当にアルゴリズムが選び見せてきます。
そのニュースは本当かもしれないし、嘘かもしれません。
嘘であっても、本当であっても、そこに意図があり、たいていの場合は感情を刺激するものです。ほのぼのニュースはお金になりにくいですからまぁ、仕方ないです。

刺激的なニュースを見て感情が揺れたわけですが、その時の身体がまた手がかりとなります。
ネガティブな感情に振り回された嫌な自分を見つけてしまったわけですが、この時、相手に文句を言わない、相手に変わってもらわない、というのが武術の大前提です。
武術は最初から自分にとって嫌な相手として現れます。殺さないで!とお願いしても襲ってくる、そんな相手を前にしての対応を探っています。

嫌なニュースを見た時、そこに私がいるわけですが、この時、ちょっと「ふわふわ」していたのか、いつもよりも「嫌具合」が少なくなっているように思えました。
こんな「違和感」を手がかりにするのがひとり稽古です。
なぜ、ちょっと平気なのかな、と思った時、思いついたのが、足裏がないから、「自分の位置」が決まらず、嫌なニュースそのものへと入っていけて、ある面では嫌なニュースと一体化している、と思えたのです。

足がないから、というのは良いひらめきでした。
現実の足は間違いなくあります。普通です。
しかし、ふわふわとしている時、その足裏は主役とならず、居つきません。
気持ちは自由にあちこちに移動できます。
近づけられるのなら、遠くに行く事も出来ます。
嫌なニュースを見ながら、ふわふわした私をちょっと遠ざけてみると、ニュースに追いつかれる事無く、心が平気になっていくのがわかりました。

おぉすごい!
こんな喜びが毎日のように感じられるのがひとり稽古です。
味をしめた私は早速、そのふわふわ感を手がかりにあれこれと探りました。
ふわふわ感はもやもや感でも行ける事がわかり、ネガティブが強い状況であっても使えそうな事がわかってきました。
そして、これが間合いを作るものだと確信したのです。

相手を前にした時、目が自然と相手を見つけます。
生身の目は足裏があってこそ決まるものです。
生身で見てしまえば、もう相手との間に距離が出来てしまいます。
相手との間に距離?と考えればそれは当たり前だろう、と思うかもしれません。
しかし、人には思うという気持ちの力があります。実際の距離はどうであれ、気持ちの中ではその距離がなくなる事だってあります。
懐に飛び込む、という言葉がありますが、人たらしの才能を持っている人は案外多いです。
懐に飛び込む時、生身で入ればそれは衝突です(笑)。この時、ふわふわモヤモヤの身体が有効です。

相手との距離をなくし、間合い的に一体化する。
すると相手の身体の緊張が解け、抜けてきます。
これまで骨や筋肉、リアルな身体を手がかりにさまざまなヒーリング効果のある動きを探ってきましたが、その「前段階」として「間合い」が有効なのがわかりました。

凄腕の術者は相手を緊張させません。
なぜそれが出来るのか、それはたいてい、才能として本人もよくわかっていなかったりします。
子供の頃から間合いは鍛えられます。人を嫌わず、人とつながりを持って生きてなら自然と身につけられていたりします。
しかし私はずっと緊張感のある間合いで過ごしてきました。一足一剣の間合いで人と向き合ってきました。大変です(笑)。

やっと、懐へと入り込む手がかりが見つかりました。
この感覚があれば結果が出る、そういうものではありません。
もちろん結果が出る事はあるかもしれませんが、それは相手次第、状況次第です。
しかし、私の中ではこれでいつも安心、いつもハッピーでいられます。
これまで目の前に大きな壁があり、それに苦しんでいたのを感じました。自覚が出来ればよかったですが、その壁が当たり前すぎて、そういうものだ、と身に着けていたのです。
ふわふわモヤモヤの身体を見つけ、壁はなくなり、懐へと入れるし、離れる事も出来ます。
成果、結果はどうであれ、出会いの最初の一歩を自分で決められるというのはそれだけで幸せです。

まだ気づいたばかりですが、それをすぐに実感を持って探れるのが身体感覚稽古のいいところです。
しばらくは「間合い」の研究が楽しめそうです。ぜひ、試して、遠慮ない感想をください!

「不定期稽古」

土曜は久しぶりの大阪ヒーリングです。
2026/7/11(土)13:00-18:00
西淀川区民会館(エルモ西淀川)(和室)

不定期ではないですが、大垣稽古も久しぶりとなりました。
2026/7/15(水)17:40-20:40
大垣市興文地区センター

申し込み、詳細はウェブサイトをご覧ください。
https://www.karadalab.com/





















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