レビュー|時代劇『御⽤⽛』がめちゃくちゃ!〜昭和おそるべし! 勝新太郎 恐るべし! セルフお仕置き恐るべしべし!!
実家でゴロゴロしていたら、時代劇チャンネルなる配信メニューを見つけたので、タイトルに惹かれて『御⽤⽛ かみそり半蔵 地獄責め』なる昔の時代劇映画を見始めた。
これって、東宝が1972年に制作した勝新太郎主演の時代劇映画なんだけど...。
な…なんだこれは︕︕︕︕
こいつぁ、昭和だ!
コンプラなんて関係ない。いや、そんな言葉すらない昭和という時代。
襟首をグっと掴まれて、「面白ければいいんだろ!見ろ!」っとばかりに勢いよく撮られた映画。ちょっとその手を離してくださいよ!
そんなわけで、この衝撃を分かち合いたく、さっそくnoteに描き始めた次第です。もちろんネタバレ全開です。だって、この映画を見ようなんてヒトはいないでしょ?
”勝新”(かつしん)こと、勝新太郎が江戸時代の警察、⼗⼿持ち役を務めるこの映画。冒頭からツカミにくる!
⾏所に集まった町役⼈達が、上司の⾔われるがままに”不正はしない”旨の連判状に⾎判を押している。
だが、勝新が演じる”半蔵”だけは、⾎判を拒否だ。気⾊ばむ上司に半蔵が吠える。
「なぁーにが不正はしないでぇ︕ ”つけ届け”のある⼤店には⼿加減する、”⾒舞い⾦”を納めてる⼥郎屋には⼿をださねー、そんな奴らとのウソくせー連判状になんか⾎判できるけぇー︕」
いきなり男臭さ200%の展開であった。
だが、勝新…いや”半蔵”の男臭さはこんなもんではすまなかった。屋敷に帰ってきた半蔵は、⼦分に命じて⾃分を”そろばん責め”にさせる。
”そろばん責め”ってのは当時の時代劇でお馴染みの拷問で、尖った板の上に正座させて膝の上に⽯板をどんどん載せていくというヤツである。
次々と乗せられる石板。⾎と汗を垂らして必死に痛みに耐える半蔵。
半蔵は⾔う。
「⼗⼿持ちは⼈を拷問にかけることもあるんだから、⾃分も拷問の痛みを知らなくちゃいけねェ︕」
…なんか”男らしさ”のベクトルがズレているような気もするけど、さらに男臭さ300%にUPだ。
しかし、この理屈でいけば”磔”や”打ち⾸”も体験しなくちゃいけないんじゃないのか︖ 死んじゃうけど。考えてるのか半蔵︕︖
”セルフ拷問”の時間が終わると、半蔵は⾵呂でひとっ⾵呂浴びるのだが、ここで驚愕のシーンが登場するのである︕
湯船からあがった半蔵は、仁王⽴ちになってヒシャクを⼿にする。
そして熱湯をすくうと、何度も何度も、自分のチンコに熱湯をかけるのだ!
ふだん、私たちが横浜にお出かけすると、”インターコンチネンタル・ホテル”を見て、無意識に”インターチンコ”とつぶやいてしまうが、その慣れ親しんだチンコにかけるのである︕ あ…熱い︕︕
だが半蔵の”チンコ鍛え”はこんなものではすまない︕
お湯をかけ終わると、今度は⾵呂場に備え付けられているマナ板の上にチンコをのせる。
そして⾓棒でペタペタコンコンと⾃分でチンコをしつこく叩きまくるのである︕︕
激痛にゆがむ半蔵の顔。⼑を鍛えるわけじゃないんだからさ。⾵呂場で何をやってるんだ勝新︕︕ 過ぎてる! 過ぎてるぞ!!!
このチンコ鍛えはどうやら半蔵の⽇課らしく、⻑年の修⾏に使われたらしいマナ板には、チンコの形の凹みができている︕︕︕男臭さ500%の場⾯だ︕
しかし、この”チンコ鍛え”はまだ終わらない。
仕上げは⾵呂場に固定された⽶俵だ。⽶俵は取っ⼿つきの台にしっかりと固定されている。
半蔵はその取っ⼿を握りしめて、⽶俵に何度も何度もぶすぶすとチンコを突き刺すのである︕︕︕
つき刺された⽳からこぼれ落ちる⽶と、痛そうな顔の映像は、少林寺の修⾏僧も泣きだすほど、男臭さ800%のトラウマ場⾯だ︕
でも、この⽶ってあとで⾷べるのだろうか︖ 食べるんだろうなぁ、そんな家、いやだなぁ。たぶん⼦分に⾷わせて⾃分は⾷べないと思うけど。
しかし、これらのシーン。半蔵に憧れる⼦供達がマネをしたら⼤変である。
”男”を鍛えるべく同じ鍛錬を試みた⼦供達は、たちまちモノが再起不能に陥いることであろう。過ぎたるは及ばざるごとし。それ以前に⼦供が⾒てもいいのだろうか︖
映画はこの後、半蔵がある事件の調査に乗り出すのだが、犯⼈と関係ある⼥性の特徴は”下(あの部分)の⽑がないこと”である。⽬撃者は犯人が、その⼥性と外でエッチをいたしているところしか見ていない。
顔がわからないから、手がかりは”下の⽑がない女”という情報だけだ。おおざっぱにもほどがある!
そこで半蔵は、⽬星をつけた屋敷のとっぽん便所の下(昔の和式便器で、ももちろん水洗ではなく便壺)に⼦分を潜り込ませて、その⼥性に”⽑”がないことを確認させた…。
もう、お前の⽅が犯罪者じゃん︕
そんなざっくり過ぎる証拠(証拠じゃないだろ!!)を頼りに、その⼥性をさらってくるのである。
そしてついに半蔵がセルフ拷問で鍛え上げたチンコが火を噴く。半蔵はそいつをあちこちの⼥性に使ってかたっぱしから証言を集め、事件のカギを解いていくのだ。
これ、制作者の願望が900%丸出しだろ!
やがて事件は解決して爽やかに物語は終わる。
映画を観た⼈の頭には、半蔵がチンコを鍛えるシーンだけがしつこく焼き付いたままと思えたが、そうはいかない︕
物語の本筋が終わったあと、最後に物語とは関係ない⼩さなエピソードが加えられているのだ。
半蔵が屋台でソバを⾷っていると、若い娘が酒を飲みにくる。そして酔いの⼒にまかせて、家で病気に苦しむ⾃分の⽗親を殺そうとするのである。
⽗親は病であと⼀ヶ⽉の寿命だった。そして苦しさから逃れるために娘に「殺してくれ」と懇願したのだ。
親を思う娘の気持ちを知った半蔵は、黙って⾒過ごすことはできない。
娘を外に出すと、寝ている⽗親の⾸にさらしを巻いて⽚⽅を天井の梁に通し、エイとばかりに引っ張りあげた。
ぶらんぶらんと⾸つり状態で揺れる⽗親の体。そしてその後、すぐに映画は終了する。
これはチンコも⾸吊りもぶらぶらしていることに変わりはないというメッセージなのか︖
後味の悪さ爆裂︕︕ メシがまずくなるラストだ。
昭和スターの勝新ってのはスゴかったんだな。だって勝新が演じると、こういう⼈って本当にいそうに思えるもの。
それにしても映画公開当時、何も知らずに初デートにこの映画を選んだカップルっていたんだろうな。
気まずいと思います。
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