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「慰問」に訪れたはずの気仙沼で、「元気」をもらっていた話

毎年、3月になって東日本大震災のことが話題になると、いまでも気仙沼に出かけた日のことが思い浮かぶ。

それは、東日本大震災から1年が過ぎた2012年3月のこと。
気仙沼で、『集!(あつまれ)夢みるチカラ コンサートLIVE』というイベントが開催された。

出演者は、音楽家の久石譲さん、「崖の上のポニョ」の大橋のぞみちゃん、そして、のぞみちゃんと歌っていた、藤岡藤巻の3組だ。

そして僕はといえば、ギターなんてロクに弾けないどころか、コードも3つ程度しか知らないのに、藤岡藤巻のバンドメンバーの代打として、ギターとコーラスを担当するという、とんでもない状況に巻き込まれていた。

ふつうの会社員が、なぜ、こんなところ紛れこむことになったのかは割愛するけれど、これは、本番前日の現地入りと夜のお話。

その日は、東京駅から、藤岡藤巻のメンバーと一緒に東北新幹線に乗り込んだ。

震災が起きた場所に向かうとなれば、窓の外を通り過ぎる景色を見ながらも、これまで目にしてきた震災の映像が浮かんで、どういう気持ちを持てばいいのかわからなくなる。

ちなみに「藤岡藤巻」とは、藤岡さんと藤巻さんの二人組だけど、今回は藤巻さんとバンドメンバーのみだ。そして、自分はといえば、「ステージではマイクをオフにすればいいや」と思っていたから、まだ自身のピンチにも気づいていなかった。

「一ノ関駅」で新幹線を降りて、駅の出口で久石さん一行と集合する。ここから、迎えのマイクロバスに乗り込んで現地へ向かうのだ。のぞみちゃんは一足先に会場入りしている。

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