「ユニバーサル・スタジオ・ジャパンを考える」というエッセイを見つけた!~3年後どころか、25年後の未来にオレが来たぞ!
ごめん! 今回はちょっとだけ自慢させて。ごめんね。
廃棄するハードディスクを整理してたら、25年前に書いた古いテキストファイルが出てきた。それは USJ(ユニバーサル・スタジオ・ジャパン)が2001年に開業したばかりの頃に、若かりしオレが3年後のUSJを予想した内容。
開業当時のUSJは「ハリウッドの本格派」という触れ込みで、フロリダのユニバーサル・スタジオの雰囲気をそのまま再現していた。
現在は、「任天堂」や「コナン」などが進出して、いい意味で混沌としているけれど、それを予想するような内容になってる。多少のズレはあるけど、誤差の範囲。もうこれは予言書ですよ。しかも、さらに先をいってるんじゃないの?
そんなわけで、当時のテキストをそのまま掲載します。今も文書スタイルが変わっていないのは、ちょっとどうかなと思いましたけど。
ユニバーサル・スタジオ・ジャパンを考える
(2001/04/22)
🔷USJの未来の姿が明かされる…
夕食を食べ終えて部屋でゴロゴロとしていると、突然、目の前に大音響と共にタイムマシンが現れた。びっくりして腰を抜かしていると、タイムマシンのドアが開いて、中からオレが降りてきた。
「お前、誰だよ!」
「お前だよ!! 3年後の」
「な…なに? オレ…いや、そのお前であるオレが、オレに何の用があるんだよ」
「3年前、オレは…つまりお前だけど、ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(以下、USJ)に行きたかった。そうだろ?」
「うん」
「今のうちに行っとけ! それだけを伝えに来た。じゃね」
オレは…いや彼はそれだけ言うと、タイムマシンに戻ろうとした。
「ちょっ、ちょっと待ってよ。何なの? 何なのさ?」
「だから言ったじゃん。…まぁ、いいや、補足するよ。お前、フロリダのユニバーサル・スタジオに行ったときのこと覚えてるだろ?」
「覚えてるよ。だって、楽しかったもん。だから、USJに行きたいんじゃん。まだ予定は全然たってないけどさ」
「だから、オレは3年前のオレであるお前に、それを忠告しに来たんだよ。今のうちにさっさと行け! そして楽しめ! …3年後、USJは崩壊している!」
「えぇっ!? 人気ないの???」
「そんなチンケな理由じゃない!! USJは、…今や、完全に”浪花”に飲み込まれてしまったんだ!! 昔、『ネバー・エンディング・ストーリー』っていう映画で、ファンタージェンが”闇”に飲まれちゃったでしょ。丁度、あんな感じ」
「なにそれ?」
「USJの経営者は、”浪花”を甘く見すぎたんだ。”浪花”の強烈なアクは、どんな異文化でも貪欲に消化してしまう。この写真を見ろ。USJの正面玄関だ。シンボルマークは?」
「あっ! ”地球”が、”通天閣”になってる!!」
「おまえ、フロリダのユニバーサル・スタジオで何が楽しかった?」
「そりゃ、全部楽しかったけど、『ジョーズ』は最初に乗ったからよく覚えてるなぁ。ボートで水上を進んでいくアトラクション!」
「3年後の『ジョーズ』アトラクションがどうなっているか教えてやろう。ボートに乗り込むと、ハイテンションなヒョウ柄の係員がこんな風にまくしたてる。『おとんも、オカンもようきたのー! 今日はたっかい銭払とんのやから、元とらなしゃーないで! つくりもんや思ても、笑てや!』」
「笑うの?」
「浪花の絶対的価値感、”お笑い”! すべてのアトラクションは、客を笑かすためにあると言っていい。…客を乗せたボートが水上を進んでいくと…」
「突然、水の中からサメが現れてびっくりするんだよね」
「いや、水の中から大きな飛沫と共に現れるのは、…カニだ! カニ道楽の動く看板!!」
「えっ?」
「カニが現れると、ボートでは”カニ道楽”のチラシが配られる」
「なんか現実的でイヤだなぁ。でも、そんなの『ジョーズ』だけでしょ。『バックドラフト』も楽しみなんだよね。あれって行ったことないからさ。大迫力って言う噂だもんね。」
「『バックドラフト』ね。確かに炎と爆発で大迫力だ。但し、ステージは演芸場に改造されている」
「演芸場?」
「うん、『バックドラフト』のアトラクションは、演芸ステージになっていて、客は板間の上の座布団に座って見る。準備が整うと、若手芸人がステージに登場だ。3分の持ち時間でウケがとれないと…ステージが大爆発して炎に包まれる。芸人は爆風で吹き飛ばされるという寸法だ」
「つーことは、ウケると爆発とか見れないんだ?」
「いや、ウケた時は客席が爆発して炎に包まれる。…まさに芸人と客との真剣勝負!! 毎回、逃げ遅れる女子供が出ている」
「そんなんでいいの?」
「浪花では、”笑い”で亡くなった場合は殉職扱いだからね。」
「子供は職なんてないじゃん!」
「それから言い忘れたけど、最初の園内への入場は時間がかかるから、折り畳みイスをもっていくといいぞ。チケット売場は大混雑している。」
「3年後でも、そんなに人気があるんだ!」
「いや、一人一人が、切符を買うたびに値切るから時間がかかってしょうがない。列に並んでいると1個、100円の”焼きそば売り”がやってくるけど、これは買ってはいけない。」
「なんで? 安いじゃん!」
「付属の割り箸が500円だ!」
「あっ、汚ねー!!」
「”焼きそば”だったら、ニューヨークのオープンセット前の屋台がおいしいぞ。他にも、”タコ焼き”や”どんどん焼き”の屋台がいっぱい並んでいる。”ビリケンさん”の像もあるよ。夏はステテコのオヤジ達がウロウロしてる。」
「それってニューヨークなの?」
「…”浪花”に飲み込まれた。あと、『ET』の森には、ホームレスが住み着いてるから気をつけろ。人差し指の代わりに手のひらを差し出してくる」
「またエゲツないなぁ。」
「『ターミネーター4』のアトラクションは知ってるか?」
「『ターミネーター3D』じゃないの?」
「去年、さらに続編が公開されたからね。これは食事代を払わずに逃げ回る”食い倒れ人形”をターゲットにみたてて、追いかけるアトラクションだ。捕まえて、代金をとりかえせれば勝ち!」
「それじゃ、”食い逃げ人形”じゃん!!」
「とにかく、3年後のUSJというのは、そういう場所なんだ。今なら、まだ間に合う。本来のUSJを楽しみたいなら、すぐに行くことだ。じゃな!」
3年後のオレは、そういうとタイムマシンに乗り込もうとした。
「ちょっと待って!!!」
「なに?」
「やっぱし、そっちのUSJの方に行きたいや!」
オレは、彼に続いてタイムマシンに飛び込んだ。
(2001年4月22日)
そしたら、2026年につきました。
(2026年4月22日)
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