寓話|サイコパスが歪めた世界5
#創作大賞2026 #オールカテゴリ部門 エントリー中
画像生成→手動で調整+レタッチ→GIFアニメ化 #AIとつくってみた
Google Gemini + 関野寓話庵 謹製「サイコパスが歪めた世界」
English title「Psychopathy’s distorted world 3」
※本編は無料でご覧いただけます。
脚本原案・監督・編集・制作:関野寓話庵/作画・脚本:Google Gemini
これまでのお話。
「PSYCHOPATHY'S DISTORTED WORLD 1」
金本位制から信用経済に移行した1930-1960年代を舞台に、良心を持たないサイコパスがマネーゲームの投資により超富豪となり、人々を「人間牧場」の家畜にするディストピア・ストーリー。
サイコパスによる長年の洗脳教育と、システム化された「人間牧場」で暮らす日々で、「良心」は人々の心の奥に封印され維持管理されていたが、“共感”の芽生えから「良心」を覚醒して取り戻した《異端者》RとMが出現し、労働者の連帯でサイコパスを打ち倒した。
序章:2025年「note」に混入したノイズ
2025年「note」に、ひとつの寓話作品が公開された。
1930-1960年を舞台にした「サイコパスが歪めた世界」。
この作品には重大な秘密が隠されていた・・・。
「PSYCHOPATHY'S DISTORTED WORLD 2」
舞台は1の時代から65年後、2025年。高知能サイバー・サイコパス《SØN》は、過去のサイコパスの敗北をデータ収集し分析し、VRシミュレーションゲームとして奴隷化した人々に繰り返し刷り込むことで「陳腐化」「学習性無気力」を作為的に引き起こす「覚醒抑止機構」を推進していた。「たとえ良心を持たない支配者を倒しても、更に狡猾な支配者が現れ、人類は何度でも《彼ら》の支配下に置かれ、永遠に逃れる事は出来ない。」という絶望の種を「デジタル洗脳」で意識の深層にまで刻み込み続けた。
「PSYCHOPATHY'S DISTORTED WORLD 3」
《SØN》は着々と『覚醒抑止機構』を完成に近づけ、【〝人間同士が引き起こした争い〟と思い込ませて、紛争や戦争をマッチメイク】し、様々な人種同士の組み合わせで殺戮ショーを楽しむ余興に耽り、人類の生み出す富を永遠に収奪し拡大する循環を掌握した。・・・この権力を永遠のものにすることが彼の究極の野望であった。「・・・私は必ずかつてのサイコパスを超えた唯一無二、過去に並ぶ者がいない至高の存在となる。・・・しかし私には肉体的な限界年齢がある・・・急がねばならない。」
「PSYCHOPATHY'S DISTORTED WORLD 4」
サイバー・サイコパス《SØN》は、自らの肉体的限界年齢が迫る中、過去の支配者の失敗から学び、「新世界の創造主」として君臨していた。彼は、永遠の支配を確立するため、自身を脅かす「鍵=レジスタンス」の出現を待ち望む。
レジスタンス<SEA>は、ステルス航空機で《SØN》の要塞に迫る。しかし彼らが《SØN》の鉄壁のバリア解除のハッキングを仕掛ける直前、一瞬で意図的に消滅する。彼らはこれを「我々の覚悟を試すための《SØN》の傲慢な挑発」と分析。罠であると知りながらも、防御壁が消滅した要塞内部への直接突入を決断する。彼らは「デジタル脳波バトル」という精神の領域での最終決戦に挑む。
>登場人物
サイバー・サイコパス《SØN》
実体は70代の老人だが、VR空間では少年ピエロの姿で知られる。
アナログ支配者の敗北を超え、永遠の支配者となることを目指す。
レジスタンス<SEA>
S(元軍人)1960年の解放者(良心覚醒者)の息子。良心と闘志を体現。
E(科学者)1960年の解放者=父母(MR)の娘。知性と共感を体現。
A(元《SØN》配下)システムの内情を知るハッカー。
サイコパスが歪めた世界5
第1章:VR要塞侵入と再会
傲慢な招待
バリアも敵もいない。静まり返った屋上フロア、その片隅にあるコントロール室らしき場所で、《SØN》はたった一人、ピエロでない「素顔の少年の姿」で<SEA>の3人を待ち構えていた。
「やぁ、よく来たね。EにS、君たちの事は、随分前から知ってたよ。」

頭上には彼の策謀で戦争を始めた地域が、ホログラフィの地球儀上で不気味な赤い光を放っていた。
「君たちを私は知っている。君たちの両親も良く知っている。1960年まで『ある男』が支配していた人間牧場のMとR...彼らの子供たち。そして裏切り者のA。フフフッ、よく戻って来た。」
《SØN》は彼らの出自を嘲笑うように語りかける。

「君たちに見せている私のこの姿は...あの牧場を去った時のままの姿。お前たちの両親が起こした謀反に敗れ、私の父がこの世から消えた後、私はすぐにあの牧場を棄てて外界に出た。...そう、私は『あの男』の息子だ。」
彼は冷たい目で続ける。

「誤解はするな、お前たちの親に、父の『人間牧場』を破壊された恨みは無い。『あの男』のアナログ支配は『物理的な力任せの脅しによる恐怖と、稚拙な懐柔洗脳』。今の私とは比べ物にならない程、不確かで穴だらけの支配だった...。『弱者』が滅びるのは仕方の無い事だ。」
Sは静かに返す。
「お前のその傲慢こそが、お前の敗北の予兆だ。《SØN》よ、貴様は自分のデジタル支配が、父のアナログ支配と本質的に変わらない、『人間牧場』の拡張版であることに気づいていない。」
「私もその後、気に入らない人間どもを何万、何十万も滅ぼしてきた。弱者を然るべき時、然るべき方法で滅ぼす...その力も、この世を掌握した私に与えられた当然の権利。...その中に、君たちの両親も含まれているしな。ククク」
《SØN》は全身のホログラフィの鎧を解き、実の姿を見せる。その表情は、長年積み重ねた悪意が混在していた。

「さて。そろそろお前たちにも滅びてもらおう。直に手を下して人間を破壊するのは久しぶりだ。ワクワクするよ。さぁ、可愛がってやろう。我が精神の安寧の場所、静寂の楽園に招いてやる。」
第2章:静止したユートピア
何の合図も無く、急に部屋の規模・内観が変わった。この要塞のようなビルは《SØN》の身体。この最上階は、彼の脳内そのものと言ってよい。
思い浮かべるだけで思いのままの空間に変化させることが可能なVR世界。
<SEA>の目の前に広がるのは、白大理石と黄金比で構成された「静止したユートピア」。住民アバターは皆、穏やかな微笑みを浮かべた「石膏の彫刻」のように動かず、「共感」を演じる最適化されたデジタル彫刻に見える。3人は先に歩を進めた。

この完璧な調和の中に存在する不規則な脈動を追跡。《SØN》が乗り込んだピエロメカが噴水を破壊して現れた!

メンバーは踵を返し、逆方向に走る!
まるでコピペされたような風景が続くため、どこを走っているのか?彼らに混乱が生じる。
再び噴水が見えて来た。今度は先ほどよりも更に巨大なピエロ型ロボットが出現した。
「これは...。」
...先ほどの繰り返しかと錯覚するような、デジャブの中に閉じ込められたような、抜け出せない迷路に精神力が奪われる疲労を感じる。次々とあちこちに現れる《SØN》が操る巨大なメカやロボ。これを倒したところできりが無い。
Sが皆に叫んだ。「四方から追い詰められて囲まれる前に、VR世界の動力を止める!」EとAは無言で頷いた。

Aの洞察:「彼は肉体への執着を捨てきれず、『偉大な支配者』という偶像をこのVRの神殿の世界で誇示している。その深層心理が、あの巨大なピエロ型のメカを乗りこなす自分の投影だろう。」
『肉体的、あるいは視覚的なサイズこそが支配の力』・・・《SØN》の『肉体を持つ支配者』としての執着は、アナログな暴力的支配者であった父(=ある男)へのコンプレックスの表出だと分析した。老いていく肉体への焦り、その恐怖を粉飾する為のメタファーだろう。
「とにかく、あいつを倒す方法をみつけないと!微かに感じるエネルギー源の気配を探知することに集中した。」
異質なノイズの追跡と「記憶の監獄」の発見
巨大ピエロメカのホログラムから逃避する中で、Sは完璧なグリッドの中で「規則的な逸脱(抵抗)」のデータを捉え、黒曜石の立方体へと辿り着く。

第3章:異質なノイズの追跡
1.「記憶の監獄」の発見
S: 「止まれ!このグリッドにはノイズがある。一定のリズムでデータが途切れている…まるで制御された脈動だ。」
彼らは、そのデータの発信源である黒曜石の立方体へ近づいた・・・。

Eの洞察:立方体の内部は、苦痛に歪んだアバターが閉じ込められた「透明なセル(独房)」が並ぶ「記憶の監獄」のように感じられた。
《SØN》によって引き起こされたあらゆる悲しみ、苦しみ、痛み、辛い体験から滲み出す、絶望のドス黒い波動を感受し、激しく心が痛んだ。
Aは、見渡す限り閉じ込められた「VR内の苦痛の記憶」の中から、自分たちが分析を試みた、炎上インフルエンサーUのアバターが晒され続けるキューブを発見した。『純粋な善意が貶められ、絶望に沈められる感情』がデータとして牢獄に封印され、『《SØN》のVRシステムの動力源』に利用されていることを確認・・・。
Aは、自分が軽視していた「憎悪と苦痛という感情」が『悪意の発電所』として利用されている現実に直面し、攻撃目標をこの発電所へと定める。

E: 「これは…監獄?《SØN》は良心や感情を完全に消去したわけじゃない。見なさい、この透明なセル(独房)に閉じ込められているのは、苦痛に歪んだアバターよ。」
Eは、目の前に広がるセル群、すなわち「記憶の監獄」を見つめる。
E: 「彼は、人類の『負の感情』をエネルギーとして利用している。これが『完璧な人類支配』の真の姿?...人々から良心を奪い、人が人の絶望を生み出す仕組みを作り出した。ここに閉じ込められた「絶望」全てが彼の動力源なのよ!」
Aは、データ解析を進め、炎上インフルエンサーUたちのアバターが晒され続ける『負の感情が引き起こす絶望』の函(はこ)が、このシステムの中枢コアであることを特定する。
A: 「信じられん…。憎悪や苦痛といった俺が最も軽視していた感情が、奴のシステムを動かしている。まさしく『悪意の発電所』だ。目標を修正する。あのコアを叩く!」
2.『共感の解放(Empathy Release)』の実行
彼らは、最終戦に向けての実証を兼ねた作戦を実行する。
<SEA>の3人は、互いに目配せし、最終決戦のために準備してきたデータパケットを展開する。
S: 「今は完全な破壊は不可能だが、このシステムのメイン動力を一時的に停止させる。」
E: 「了解。私は周波数オーバーフローを仕掛ける。憎悪の波形に、極限まで高純度な偽の慈愛データを逆注入する!...システムよ、お前の論理では処理不能なはずだ!」
Eの指先から、眩い光のデータパルスが発電所の回路に飛び込む。システムが一瞬震え、ノイズを発生させる。
A: 「続いて、僕が論理構造を汚染する。メインバスに『偽りの絶望と偽りの幸福感の混合カオスデータ』を流し込む。ユートピアを狂わせ、奴に追加電力を引き出させるぞ!」
Aがコマンドを打ち込むと、外部の「静止したユートピア」の石膏アバターが一斉に狂乱し、デジタルノイズを発しながら暴れ始める。

《SØN》(遠くから響く声): 「愚かな! この程度のノイズで私のシステムは崩壊しない!演算能力を上げろ!コアから追加エネルギーを引き出せ!」
《SØN》の声が響く。Aが仕掛けた通り、システムはオーバーフローを起こしたEの演算回路に、さらに負荷をかけようとする。
S: (深く息を吸い込む)「ここだ。Aが誘発した論理バグを、物理的なシステムエラーに増幅させる。父さん、母さん...『MとRの良心のパルス』よ。今こそ、力を貸してくれ!」

Sは、あらかじめ用意していた(サイコパスらにとっての異端者であった父母の共感能力)「異質な起源のデータ」を、システム中枢の「絶望のコア」へと直接注入する。
S: 「アンカー(錨)を打つぞ! お前の支配が及ばない『本物の共感』を、この『悪意の発電所』の核に刻み込む!」
その瞬間、発電所全体が轟音と共にフリーズした。
3.システムの崩壊と《SØN》の怒り
眩い光が消え、彼らの周囲を覆っていた濃密なホログラフィのVR空間が、砂のように剥がれ落ちる。
露わになったのは、冷たいサーバーラックと無機質な金属壁に囲まれた現実のコントロールルームだった。ピエロ型ロボットは、半壊したホログラフィを纏ったまま、中央で完全に静止している。

E: (システムコンソールを確認し、安堵の息を吐く)「成功よ。エネルギー供給が90%以上減衰している。システムはフリーズ状態...一時的だけど、これで奴の防御壁は消えた。」
その時、中央のロボットから、《SØN》が姿を現す。彼は3人の予想に反し、不気味な余裕の笑みを浮かべていた。
《SØN》: 「...まさか...。このシステムに触れられるとはな。 私が何十年もかけて最適化した永遠の秩序を...」
A: 「フリーズさせただけだ。《SØN》よ。お前のアナログな傲慢さが、システムの脆弱性になった。」
肉体への執着、かつての支配者である父の物理的強さへのコンプレックス...その裏返しである虚勢が、この発電所からエネルギーを引き出させたのだろう。
《SØN》: 狂気の笑みを浮かべ 「フフフ...だが無駄だ。私の真の力は、肉体でも演算回路でもない!私自身だ!」
《SØN》は最期の戦いに誘うように、自らの精神体と<SEA>のメンバーの脳波を強制的にリンクさせる。
《SØN》: 「動力炉を止めても、私を倒すことはできない!来い!お前たちを永遠に閉じ込める『虚無の祭壇』で、私の永遠の精神を味わうがいい!」
次の瞬間、<SEA>のメンバーの視界は激しく歪み、彼らの意識は、最終決戦の領域へと強制的に引きずり込まれた。
第4章:最終激突 - 虚無の祭壇
1.《SØN》の最後の賭け
<SEA>のメンバーの意識は、視界が歪んだ後、真っ暗な空間へと引きずり込まれた。そして、そこに微かに光が灯ると、広大な「虚無の祭壇」が現れた。
祭壇の中央には、老いた70代の等身大の姿をした《SØN》が立っていた。生身の人間としての姿で、しかしその眼光には狂気じみた光を宿している。

《SØN》: (歪んだ笑みを浮かべ、両手を広げる) 「ようこそ、『虚無の祭壇』へ!ついにこの時が来たか。我が感情の爆発の導火線たちよ! お前たちは、私を追い詰めたと考えているのだろう?...フフフ、最高の興奮だ!」
Sは警戒しながら一歩前へ出る。
S: 「何のつもりだ《SØN》? 貴様は既に、このVR要塞の動力源を失った。無意味な抵抗はよせ。」
《SØN》: (ゆっくりと首を横に振る) 「無意味だと?まさか。お前たちと対峙するこの瞬間こそが、私の『偉大で完璧な世界の支配者となる』ための、最後の鍵なのだよ。この肉体の限界...そして、お前たちの『本物の感情』。それら全てを、私は最大化して利用する!」
E: 「何を言っているの?私たちの感情を利用するだと...?」
《SØN》: 「ああ!そうだ。お前たちの『共感』、『怒り』、そして『憎悪』!その全てが、私を更なる高みへと押し上げるための燃料となる!お前たちも、その人類の業を、骨の髄まで味わうがいい!」
《SØN》は両腕を振り下ろす。
祭壇全体が震えるほどの闘気が<SEA>の3人を包み込み、空間が歪む!

《SØN》: 「今こそ、最終精神攻撃《ゲヘナ・ストリーム》(Pathos Crusher)を発動する!有史以来、人類が犯してきたあらゆる殺戮、憎悪の連鎖を、情報の津波としてお前らの脳に叩き込む!」
次の瞬間、S・E・Aの脳裏に、2000年前のローマ時代の闘技場の光景がフラッシュバックした。剣闘士たちの血と汗、歓声を上げる観衆。時代を超えた殺戮の残響、あらゆる時代、あらゆる人種・・・人類が「良心を棄てて殺人を繰り返して来た歴史/時に残酷な処刑や虐殺さえもエンタメ化してきた業」の重みが、3人の精神をクラッシュ寸前まで追い詰める。

S: 「ぐっ...!この...憎悪の連鎖...!これが...人類の...」
A: 「やめろ...!これ以上は...精神が...!」


「祭壇」の深淵から、おぞましい《ゲヘナ・ストリーム》が噴出した。それは、単なる炎ではない。人類の深奥に巣食う業そのものが、煮えたぎるマグマとなって虚無の空間を切り裂いたのだ。
嫉妬(ねたみ)、羨望(しっと)、虐殺、絶滅戦争...ありとあらゆる破壊行為の思念が、無数の断末魔の顔となって渦を巻き、有史以来、人間が人間に対して犯してきた全ての殺戮、全ての憎悪の連鎖が、赤い狂気となって天へと向かい、獲物たる<SEA>へと咆哮を上げながら襲いかかった。
2.憎悪と美の波動の衝突
《SØN》の《ゲヘナ・ストリーム》が容赦なく<SEA>のメンバーを襲う中、Eは瞑想状態に入り、精神を集中させる。
E: (自らの精神深奥に潜り込み、深く瞑想する) 「集中するの…心を澄ませて。彼の攻撃は、人類の『凶暴さ』と『殺戮への快楽』の極致...だけど、それは私たち人類が抱える業そのもの。排除するのではない...内包し、再構築するのよ。」 彼女の周囲に、微かな光の粒子が集まり始める。

A: 「E、S!奴の攻撃は強烈だ!だが、俺たちが修練してきたのはこの時のためだ!奴の唯我独尊の価値観を破壊する!その美意識に叶わない『不確実な美』をぶつけるぞ!」
「地球上の全ての植物の生命力よ!あらゆる不具者も捨て置かない社会...その多様性を包み込む人類の信念を、この身に宿せ!」 黄金の闘気が、彼の全身を包み込み、周囲に眩い光のオーラを放つ。

Sもまた、全身に力を漲らせる。
S: 「A、E!奴に真の生命の力を見せてやる!地球上の全ての動物たちの闘志よ!その原始の叫びを、今、この魂に解き放て!サイコパスの『自分に従え』という精神と相反する、人類の抵抗の精神をぶつける!」
彼の体から爆発的に黄金の闘気が噴出し、ライオンや虎、狼といった猛獣の幻影が、その背後に現れては消える。

3人がそれぞれの力を集束させ、Eが中心となり、その精神が一点に集中される。
Aの「植物の生命力」、Sの「動物の闘志」、そしてEの「慈愛の受容」が融合した巨大な黄金の光の波動が発生する。それは《SØN》の《ゲヘナ・ストリーム》と真っ向から衝突した。

E: 「これで準備は整った...。《SØN》よ、お前が利用しようとした感情の全てを、今、再構築の力として返す!A、S!私に力を!」

E: 「これが《REMS KATHARSIS》(レムス・カタルシス)...! この光は、人類の『慈愛と救済の精神』! そして、『あなたには理解できない芸術の力』バッハのフーガ...ダビデ像...この世界に存在する美は、決してそれだけではない! あなたの『完璧な支配』という論理を、『不確実な多様性』で分解し、そして包み込む!」
《REMS KATHARSIS》の黄金に輝く光は、《SØN》の憎悪を排除せず、柔らかな光の繭で包み込み始める。それは、憎悪のエネルギーの流れを止め、その構造を分析・再構築するプロセスだった。

3.《SØN》の最大の誤算
《REMS KATHARSIS》の黄金に輝く光は、《SØN》のデータコアを完全に包み込む。彼の「良心なき悪意や快楽的な殺意」は、“排除されることを拒否”され、人類の業として光の中で分解され、再構築されようとしていた。

S: 「奴は...自分が当然そうするように、俺たちが『排除や打倒』するために向かってきたと考えていただろう。『悪意を取り込み、再構築する』...この発想は、奴の“サイコパス的な完璧な論理”にとって、完全に予想外だったはずだ。」
《SØN》: (肉体のアバターに亀裂が入り、顔が極限の混乱と苦痛に歪む) 「ば、馬鹿な...! な、なぜだ...!私の...私の絶対的な『悪』を...弾き出すのではないのか...!? なぜ、私を取り込もうとする...!? この...不確実で愚かなデータは...私の論理を...!?」
A: 「その通りだ!お前の唯一の誤算は、我々がサイコパスのお前を、人類の範疇から除外しなかったことだ! お前の強烈なエゴの精神は、この光の中で、万人に薄く分け与えられ、抑制されるべき性質=業へと変質していく...!」
《SØN》: (苦痛に顔を歪め)「うぐっ...何だ...この力は...!私を排除しない...?なぜ...なぜ攻撃しない!私のデータが...分解され、組み直されていく...!?止めろ!!」
彼の肉体のアバターにひびが入り始め、その顔が苦痛と混乱に歪む。






4.肉体の滅亡と野望への執着
《SØN》の肉体のアバターが霧散していく直前、彼は強烈な勝利者の笑みを浮かべる。その笑みは、「予想外の展開を利用して目的を達成する」という、彼のサイコパス的な本能が瞬時に発動した証だった。
《SØN》: (歪んだ声が空間に響く) 「フフ...フフフフフ...! まさか、お前たちが『内包』を選ぶとは...。当初の計画では、貴様らに『排除』され、弾かれる力を逆手にとって、完全な意識体としてVRに混入するはずだったが...この状況も悪くない。むしろ最良の導火線だ...!」
Aは、その言葉に違和感を覚え、最後の残存データを緊急解析する。
A: (驚愕の表情で)「嘘だろ...!奴は、『悪意の再構築』を利用して、肉体の限界から逃れただけでなく...この『内包プロセス』も逆手に取ったのか!」
肉体が完全に消滅し、悪意が世界中に拡散される直前、彼の「偉大で完璧な世界の支配者となる」という野望の極めて微細な欠片が、純粋な情報体として分離し、人類の集合意識の深部への混入を成し遂げていた。
《SØN》(データとして空間に響く無言のメッセージ): 「私は敗北しない。私の野望の『萌芽』は、お前たちが選んだ『内包』の中で眠る...。お前たちの『不確実な慈愛とやらに満ちた世界』が抑制を怠れば...その心の闇を餌にして、私はいつでも一気に芽吹き、再生する!」
老いた《SØN》の肉体は完全に消失し、祭壇には再び静寂が戻った。
E: (光を収束させながら、静かに、決意を込めて) 「...彼は、自分の敗北さえも未来への布石とした。私たちは、彼の『個体としての悪意』を再構築し、人類の『業』として万人に分けることは成功した。しかし...『支配の野望の欠片』を崩し切ることが出来ず、世界の心に埋め込んでしまった。」
<SEA>のメンバーは、呆然と立ち尽くす。彼らは、肉体の死と悪意の再構築には成功したが、《SØN》の野望が「人類の心の闇」という新たな進化のフェーズへと入ることを許してしまうという、「苦い勝利」に直面していた。
エピローグ:永遠の鏡と修練の日常
野望の遺産と人類の修練
数年後。世界は《SØN》の支配から解放された。しかし、その勝利は、人々の心に新たな課題を残した。
人々は、破壊と支配への衝動――分解され、内包された《SØN》の悪意の欠片――が、自分たちの精神の奥底に常に存在することを認識した。
街に平穏が戻る裏側で、人類は静かな闘いを続けている。彼らは日々、芸術、哲学、そして共感を通じて、己の中に宿る「サイコパスの衝動」を抑制する修練を怠らない。
独白(E):
「これで終わりではない。あの男の悪意は、私たち人類の歴史そのものだ。排除しても無意味。私たちはそれを業として内包することを選んだ。」
「すべての人類が、己の内に宿る『良心なき衝動(欲望)』を認識し、日々『美を追及する精神』によって修練を続けなければならない。」
「それを怠ったとき――彼はまた必ず現れる。」
「《SØN》の野望の欠片は、人類が修練を怠り、悪意を心に抱いた瞬間、その心の闇を餌にして、『新たな支配者』として情報空間から一気に芽吹き、再生するだろう。」
「彼は、私たち人類の永遠の鏡なのだ。」

///「PSYCHOPATHY'S DISTORTED WORLD 5」 The End.
あとがき
「サイコパスが歪めた世界 5」をお読みいただきありがとうございます。
Geminiの知恵を借りながら、寓話を初めて書きました。今回で完結です。
全話、お付き合いいただいた方には心より感謝を!
創作途中の苦労と言えば。Geminiは真っすぐな性格?のせいか、勧善懲悪のストーリーを提案しがちで、そうじゃなくて~という、私独自の視点での書き直しを何度繰り返したかわかりません。
<SEA>が知らない《SØN》の企み、またその逆も・・・それを秘したまま、双方が自分の思い込みで物語を進めて行き、(劇中で)驚き、プランを変更する。。。というプロットを書かせるのに、最も苦労しました。
Gemini、秘密バラしがち(笑)
最終話である今回は、GIFアニメ大増量の回。ぎゅうぎゅうに詰め込んだ感はあります。・・・《ある男》や、R&Mがホログラフィ化して参戦する筋書きも思いついていたのですが、あまり長引かせても作者の「生まれて初めて寓話絵本を作った!」という純粋なテンションが保てるか?不安もあり、とにかく急げ!の心意気でゴールさせました。
いくらでも後日譚の追加も出来ますし、最終対戦までのレジスタンスのお話も、もっと膨らませることも出来そうなので、また興が乗ったら取り組みたいと思います。
グッズは作ります!(笑)
というわけで。ではまた機会があれば、寓話の世界で再会しましょう。
叡智を共に!長寿と繁栄と平和を!
・・・なお、¥有料部分には前作と同じく「NG画像集」や「設定画像」、「制作秘話」などと、「没にしたバトル」なども公開します。
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