怪談話・見つめる日本人形(※フィクション)

祖母が亡くなったあと、私は遺品整理のために実家へ戻った。

築八十年を超える古い日本家屋。幼い頃は毎年遊びに来ていたが、大人になってからは十年以上足を踏み入れていなかった。

押し入れや蔵を片づけていると、祖母が生前「絶対に開けちゃだめ」と言っていた桐箱を見つけた。

箱には、達筆な文字でこう書かれていた。

「見つめ返してはいけない」

意味が分からず苦笑した私は、箱を開けてしまった。

中には一体の日本人形が座っていた。

黒く長い髪。

真っ白な肌。

赤い着物。

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