永野護は、おそらく最後のエゴイストな作家だ
この作家ほど、ファンをやめる宣言という悲鳴を、ファンに上げさせた作家はいない、唯一無二のエゴイスト。
そもそもF.S.S.という同一作品を二系統のシリーズで同じ出版社の同一レーベルから刊行しているのが珍しい。著者によるとリブートは雑誌掲載時の状態を再現しているライブ版で、コミックス版は調整・修正を加えたアルバムに位置づけるらしい。さらに、私は買っていないけれど、公式副読本が山ほどある。
完璧主義者だし、作品についてる年表(時々改訂される)が本体といえば本体だし、1巻でクライマックスを描いているし、遅筆でもファンは考察して待ってたんですよ。
👆劇場でしか公開せず、Blu-ray/DVDにならないというこだわりの作品、見た方が、モーターヘッド(GTM・ゴティックメードに変更)の関節は、著者の中でああ動いていたのかと納得した意見も見かけました。映画作った挙句、制作期間は休載し、さらに自分の遅筆と休載が原因なのに、「古い」と、デザインと設定と名称を変更しました。
ーーそりゃ、ついてきたファンも激怒しますね。
悔しいことに、永野護は天才的な面があり、天才を描かせるのも上手いし、設定も作れるし、デザインも飛び抜けています。
「永野護世界」では矛盾は起きていなくて、日本語への翻訳と、カメラの設定が変わったのかなと受け止めています。(翻訳はともかく、デザイン変更は苦しすぎるし、庇うつもりもない)
だって、ツラック隊のお話、従来のF.S.S.と比較しても、それまでの物語を踏まえて、質の高い作品に仕上がってるから、読まないわけにいかなくて。
漫画家がSNSで発信頑張らないと、連載出来ないですよね。大御所ってこともあるのでしょうけど、永野護は遅筆だろうが休載しようが、アニメージュで連載出来るのは事実です。エゴイストを貫ける、最後の世代の、幸福な作家だと思う。
……デザイン変えるってことは、ヤクトミラージュも描き直すんですよね、新たに描く場合は。
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