【ネタバレ無し感想】ボッコボコがもたらしたもの——
いつも車に乗る時無意識に気分が上がってたんだなということに気づいてしまいました。
この作品の、タイトルの一言が、つまり著者さんにとって、どんな意味があったのか、読みやすく穏やかな語り口で、徐々に明らかにされます。
文章表現の「語り方」、レトリックが素晴らしくて落語を連想しました。「S氏」という登場人物の描き方にユーモアを感じるからかもしれません。けれど、ドッカンドッカン笑わせる文章では無いと思います。落語はオチを知っていても、話芸が楽しくて聴いてしまいます。その「話芸」という点を感じたのでしょう。
初めて読んで楽しいし、繰り返し読んでも味わえる魅力を覚えます。
穏やかな日常が雹によって一変する。そして、ご自身を発見される。
この一行を、説明や分析になさらずに、読み物に、作品として描写されています。
おそらく、音読するとより楽しめるでしょう。
「エッセイ部門激戦すぎるでしょ」と血の気が引く方もいるかもしれないけれど、力のある作品が集まると切磋琢磨出来るから、楽しく読んで、何に惹かれたかから学ぶと実践的です。
痛い思いをした、愛車さんをねぎらいたくなる作品なのでした。
エッセイは、こちらからどうぞ。
サクッと読めます。
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