新しい技術、新しい便利さ、新たに失う物(あるいは、受け入れざるを得ない不便さ)
そもそも個人情報の流出や企業によるデータの不適切な扱いは、問題を起こす企業が困るものだと考えています。ウィルス感染で、情報を抜かれるのは、責任追及するのが困難なので、しゅくしゅくとウィルス対策します。自衛はするけれど、石橋を叩いて壊すことは避けたいです。
1998年9月Googleは学術論文の引用数と論文の価値の関係を、検索の世界に持ち込み、イノベーションを起こしました。現在は、国内で7割・世界で9割のシェアを持っています。世界最大の広告媒体です。(余談ですが、iPhoneとAndroidのシェアが、国内と世界で、ほぼ逆なのも興味深いです。OSとして考えると、最も利用されているOSはAndroidですよね? それだけの数、Googleはアカウント情報持ってるのかぁ)
ちなみに、SEOを利用して、広告収入目的と思われるサイトが、検索結果に含まれてしまうことに、Googleは対応しきれていません。
例えば上記のように。
bingがChatGPTを搭載し、世界第2位・シェア3%からGoogleを追い抜けるのか、競争の行方も気になります。
検索エンジンの競争から、ブラウザの競争を思い出します。WindowsにIEがデフォルトで入っていて、ネットスケープが負けましたが、その後FireFoxで巻き返したし、まさかGoogleが Chromeを出すとは思いませんでした。自分の使いたいブラウザが動くなら、例えばLinuxでも用事が済むようになりました。2000年代より、ブラウザもOSも端末(PC・タブレット・スマホ)も、選択肢が広がりました。
Yahooはディレクトリ型検索サイトで、タウンページのネット版のような存在でしたから、Googleの検索エンジンを採用した時は、驚いたものです。
2007年6月、iPhoneの発表時点では、例えばスーパーでPayPayで決済出来る未来や、スマホの普及率など、想像もしませんでした。20万するiPhoneが出るよと、2007年の私に話しても、信じないと思います。iPhoneのイノベーションの前に、iTunes Storeのイノベーションがありました。iPodで棚ごと音楽を持ち運べる未来の延長線上に、Kindleに読みたい本いっぱい詰め込んで持ち歩く現代があるのでしょう。
「物理的な購入」から「使用権」を買うようになったので、アカウントを無くせば、何も残らないことを意識して、サービスを利用しています。
2022年11月30日に公開されたChatGPTが、Googleや iPhoneのイノベーションに続くのか、テキスト生成AIで覇権を取るのか、未来のことは分かりません。けれど、AIによるアシストは、活字・スマホ・インターネットのように、手放せない物になることは、肌で感じています。
私はAmazonの利用歴が20年以上あるため、注文履歴を確認すれば、購入した商品だけでなく、金額・住所・プレゼントなら贈り先の住所など、多くのことが分かります。さらにGmailなら、人生折々の様々な話題を様々な相手とやり取りしていますから、情報漏洩は怖いです。だから、SIMスワップを警戒した上で、2段階認証を導入しています。けれど、自助努力は行っても、事故のような情報流出は対応出来ません。ですから、冒頭に書いたように情報を預かる側の方が怖いと、考えています。
(SNSの手を広げすぎることは不要だと感じたので、facebookは使っていません。また、SNSは情報の公開範囲を設定することが大切だし、顔や住所や電話番号などの公開は慎重になる立場を選択します)
考えてみると、GAFAのfacebook以外は、アカウントが有りました。巨大企業との関係性を確認しています。
文章生成系AIの登場により、2つの課題が生まれました。1つは利用者としての課題。もう1つは情報発信者がAIを用いている場合の課題です。
前者は、AIは技術ですので、お箸やハサミと同じで、私の責任と判断で利用すること。言語モデルに解析させるわけですから、わざわざ自分の本名や住所やクレジットカード番号などを入力する必要無い、ということ。
後者は、Googleの検索結果に混ざる、広告収入目的であろうサイトや、迷惑メールのフィッシング詐欺の事例のように、技術をそのように用いる人が存在することは明らかだから、彼らもAIを使うことを予測すれば、検索結果から情報を吟味するのが今より困難になる可能性があること。
たとえば、画像生成AIにより、偽画像が容易に生成出来るようになったのだから、写真の証拠能力が、相対的に下がる可能性が有ります。動画AIなども登場するば、より、そうなるでしょう。
フェイクの可能性を意識し、違うチャンネルで裏をとることを習慣にしたいです。
とはいえ、GAFAのような巨大企業と、1個人の力関係を考えると、圧倒的に不利な立場だと思います。各社のガイドラインがあり、コンプライアンスを守ることを信じても、先述したようにデータを預けざるを得ません。
この力関係を理解した上で、なお彼らのサービスを利用することは、私にとっては食品添加物のリスクを受け入れて、食品を買うことと似ています。オーガニックを大切にして、自給自足のような暮らしをする選択肢もありますが、私はそうしたいとは思えないのです。
利便性を得るために、手放したものはありますか?
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