小さな庭の小さな茶葉の木
ミントと比較すると緑茶の栽培は難しい。かつて住んでいた家に、母の緑茶の木があった。当時は庭の中であれば、犬をリードにつけずに飼育することは文化的にも法的にも問題がなかった。そうして我が家の犬が庭を巡回するときも、母の緑茶の木にイタズラすることはなかった。興味がないこともあるだろうし、母が大切にしていることを彼女は観察している。
数回、母の小さな緑茶の木から、1シーズンにティーポット一杯分だけお茶を作ったことがある。正直、庭で育てたミントの方が爽やかさをすぐ実感できる。対して茶葉は品質が劣るのではなく、天然無添加で手をかけたためか、深みが感じられた。
海外であれ日本であれ、農家の方が具体的にどのように汗を流してお茶やコーヒーを生み出してくれるのか、小さな母のお茶の木から多くのことを学んだ。
ジャスミンティー、ミントティー、烏龍茶、緑茶、紅茶、コーヒー、ルイボスティー、麦茶。それぞれルーツは異なるけれど、過去に誰かが試行錯誤して文化や伝統を作ってくれた。そして世界のどこかで誰かが汗を流してくれるから、我々は商品としてこれらを選び味わうことができる。
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