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#138美容室「S」爽やかな常連客が怖い存在に変わったとき.12

爽やかなスポーツマン
研究所に勤め、私より12歳年上
長年、指名してくださっていた矢部様
(実話✂️)

ずっと
「感じのいい常連のお客様」だった。

あの手紙をもらうまでは…
(#137参照)

気持ち悪さを通り越し
“怖さ”が詰まった手紙を受け取ってから
数日後。

矢部様が、美容室「S」に来店された。

私は意を決して、手紙のことを聞いた。

すると矢部様は
悪びれる様子もなく、こう言った。

「だって、その通りでしょ!相思相愛だよね!」

「相思相愛」なんて言葉が
ゾッとするほど気持ち悪くて
一瞬、頭が真っ白になった。

私はできるだけやんわりと、
元の距離に戻そうとした。

「担当させてもらっている期間は長いですけど、
私たち、お付き合いはしていませんよね。
それに、“ヤベッチ”なんて
呼んだこともないじゃないですか」


すると矢部様は、にやっと笑って言った。

「今日から呼んで♡」



矢部様は、手紙を書いたことで
「お客様」「美容師」
その一線を
自分の中で消してしまったのだと思う。


仕事を終え
ようやく帰宅しようとしたそのとき


私の家の前に
矢部様が立っていた。

住所なんて、教えていないし
知られているはずがない
頭が、真っ白になった…

怖くて、帰ることができなかった。

私はそのまま引き返し
友達の家へ逃げた。

翌日、
美容室「S」でスタッフ全員に
この出来事を話した。

設楽店長は、 
「俺には関係ない」と言わんばかりの反応だった。

麻生さんは
「警察に言った方がいい」

横澤さんも加納さんも
「何かあってからじゃ遅いですよ」
と心配してくれた。

話し合った結果
まずは矢部様に、はっきり伝えることになった。

・これ以上つきまとう行為があれば、警察に相談すること
・必要であれば、矢部様の勤める研究所にも伝えること

それを伝えると
矢部様はさすがに焦った様子で

「警察と研究所には、連絡しないでほしい」
「もう美容室『S』にも来ない」
「舞ちゃんにも付きまとわない」


そう約束した。

けれど
恐怖は、簡単には消えなかった。

どこかで見られている気がして
仕事に集中できない…


思い出すだけでも、いまでも怖いです。
応援コメントをいただけたら嬉しいです🙇‍♀️


こちらは美容室「S」で担当したお客様です✂️

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令和 舞 2011年東日本大震災で美容室の壁にヒビが入り、応急処置で営業を続けてきましたが限界です。修繕費用が厳しいため、無理のない範囲でお気持ちだけでもご協力いただけると幸いです。よろしくお願いいたします🙇‍♀️

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