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#171 【英語史クイズ】Vikingが占領した当時、Eoforwicと呼ばれていたイギリスの都市の名は?

問題レベル★★★☆☆(中級レベル)
eggについてのクイズを以前#153の記事で出題したが、egghusbandなどは古ノルド語由来とされている。また、sk-で始まるsky, skirtや、give, getなどの動詞、代名詞のtheyなどの単語も古ノルド語由来とよく言われる。

このように古ノルド語が英語と深い繋がりをもつのは、古ノルド語を話していたデーン人が、9世紀頃にイギリスを侵略したことに端を発する。

このnoteでもよく引用する「世界史の窓」にも、「866年にはイングランドの大半がデーン人の法と慣習によって支配される地となった」と示されている。

下の写真は、866年にヴァイキングの Great Heathen Army(大異教軍)によって占領された、ある都市の城壁である。城壁は、ヴァイキングの侵略よりもずっと前に、ローマ人によって建てられたものとされる。そう、昔のイギリスの7王国(ヘプターキー)のうち、北部のNorthumbria王国にあった都市にある城壁である。

今回は、この城壁のある都市に関する問題。

The Multangular tower (Photo by ChrisO)

問題

旧Northumbria王国にあった都市で、デーン人らヴァイキングが866年に占領したとされる、Eoforwicと当時呼ばれていたイギリスの都市の現在の名前は?
(a) Birmingham
(b) Cambridge
(c) Norwich
(d) York

問題のねらい

英語史を学ぶと、イギリスの歴史とも向き合うこととなる。歴史を学ぶと、現地を訪れ、その場の空気を吸ってみたくなる。残念ながら「今週末はちょっとロンドンへ」は無理でも、Google map上ならいろいろと巡ることができる。

なお、侵略から150年後に書かれた歴史書には、ヴァイキング軍が「周囲の土地を耕作し、そこに留まった」と記録されているとのこと。どの都市か知ることで、当時のことをよりリアルに想像できるだろう。

解答

上の写真の都市のあたりは、ローマ人にEboracumと呼ばれていたが、ローマ人が去った後、アングロ=サクソン人には、Eoforwicと呼ばれていた。そしてデーン人の占領後は、Jórvikと呼ばれるようになったとされる。

上のGoogle mapを見れば分かるとおり、また、Jorvikのjはyの音で発音することを知っていれば、現在のYorkと推量できるだろう。よって答えは、(d)Yorkとなる。

まとめ

大異教軍(Great Heathen Army)の動きは、下記Wikipediaの記事に図示されていて、わかりやすい。

前述したように、今回取り上げたノーサンブリア王国は、中世初期のアングロ=サクソンの7王国(ヘプターキー)の1つとされる。

Wikipediaでは、7王国時代は、409年にローマ人がイギリスから撤退してから、「ウェセックスのエグバート王がカレドニアを除くブリテン島を統一するまで(825年)」の約400年とされている。また改めて、その時代のことも扱ってみたい。

今日はこんなところです。