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【出版決定】noteクリエイター「ナツコ@視覚障害の相談支援専門員」さんの本の出版が決定しました✨(軽部出版)

こんにちは!軽部出版 代表取締役の軽部です!

今回も軽部出版から、本を出版していただくことになった新しい著者さんをご紹介していきます!

本日は、noteで活動されているクリエイター「ナツコ@視覚障害の相談支援専門員」さんが、軽部出版から本を出版されることが正式に決定しましたので、そのご報告と、彼女がどれほど特別な書き手であるのかを、皆さんにお伝えしたくてこの記事を書いています。

正直に告白すると、私は彼女のとある記事を読み始めたとき、「少し長そうだから、途中まで読んで続きは後にしよう」と思っていました。

結果として、最後の一文字まで、一気に読み切ってしまいました。


読み始めたら止まらなくなった、一本の「修士論文」


ナツコさんは、小児科の看護師として10年あまり働いてこられた方ですが、30代のときに、ぶどう膜炎と続発緑内障により、わずか1年ほどの間に急激に視力を失われました。

現在の見え方はほぼ全盲で、光や気配だけを感じることができる状態だといいます。

それでも彼女は、機能訓練や大学への編入学を経て社会福祉士・公認心理師の資格を取得し、現在は相談支援専門員として、障害のある方々の相談を受ける仕事をされています。そして盲導犬のお嬢さん(「お嬢」というお名前です)とともに、日々の暮らしや思いをnoteに綴り続けています。

彼女のnoteのとある記事とは、なんと大学院で執筆された修士論文です。

「人生の途中で見えなくなった看護師のライフストーリー」と題されたその文章は、論文でありながら、彼女自身が「論文というよりはエッセイに近いもの」と語る通り、一人の人間が人生のどん底から立ち上がっていく記録として、読む者の心を掴んで離しません。

今まで当たり前のように見えていたものが何も見えなくなり、退院してすぐの頃には、ずっと使っていたはずの電子レンジのどのボタンを押せばいいのかすら分からなかったこと。

助けに来てくれた友人がインターホンを鳴らしても、オートロックを開錠するボタンが分からず、部屋に入れてあげることすらできなかったこと。

そして何より、生きる希望であった看護師の仕事を失ったことは、「見えなくなったことよりもつらい経験だった」ということ。

彼女はこの論文の中で、見えなくなったときが人生のどん底だと思っていたけれど、本当のどん底は看護師でなくなったときだったと書かれています。

一つひとつの描写があまりに具体的で、あまりに誠実で、私は読みながら何度も手を止めて、深呼吸をしなければなりませんでした。


「ひとりじゃないよ」——彼女を救った出会いと、彼女が救おうとしている人たち


この論文の中心には、A氏という一人の女性が登場します。

A氏もまた、人生の途中で視覚障害となった元看護師であり、見えなくなったばかりで何もかもが不安だったナツコさんに、「ひとりじゃないよ」「ひとりで悩まなくていいんだよ」と寄り添い続けてくれた人です。

ナツコさんはA氏との出会いを、「暗闇の中にはじめて現れた優しくあたたかい光であった」と表現されています。

そして私が最も衝撃を受けたのは、この論文に記されていた事実です。

中途視覚障害者の56.2%が、自殺を考えたことがあるといいます。

機能訓練施設で出会った仲間の中には、見えなくなってから10年以上も、誰にも助けを求めることができず、家に引きこもっていた人が何人もいたそうです。

そして、そうした方々に共通していたのは、「もっと早く知っていたら、ひとりであんなに苦しまなくてよかったのに」という思いだったと、彼女は書いています。

ナツコさんがnoteを始めた理由は、まさにここにあります。

自分がA氏という光に出会えて救われたように、今度は自分が、ひとりで悩んでいる誰かにとっての光になりたい。

「支援の糸を、次は私もつないでいける人になりたい」という彼女の言葉は、当事者であり、看護師であり、相談支援の専門職でもある彼女だからこそ書ける、重みのある決意だと思います。


「見えなくなったら楽しめない」のではなく、「楽しみ方が変わった」


彼女のnoteのもう一つの大きな魅力は、重いテーマを扱いながらも、文章全体が驚くほど明るく、あたたかいことです。

つい先日公開された趣味についての記事では、車の運転も、登山も、細かいものづくりも、漫画もゲームもできなくなり、一度は「見えなくなったら、人生の楽しみまでなくなってしまう」と本気で思っていた彼女が、9年の歳月をかけて「楽しみ方が変わっただけ」だと気づいていく過程が綴られています。

見えない相方さんと盲導犬お嬢との旅行では、景色を目で見る代わりに、風の心地よさ、波の音、潮の香りといった五感で旅を味わい、ガイドさんの説明を聞きながら頭の中で景色を思い描く。

金沢では金箔貼りでお箸を作り、福井では漆塗りのお椀を作って今も毎日使っている。

外出が難しくなれば、おうち時間を充実させようと、音だけで楽しめるゲームに夢中になり、サピエ図書館での読書にどっぷりハマる。

「楽しみは、誰かが与えてくれるものではなく、自分で見つけて育てていくものなのかもしれない」という彼女の言葉には、綺麗事ではない、喪失と再生を実際にくぐり抜けてきた人だけが持つ説得力があります。

そして彼女は、ある小児がんの男の子が残した「人生は、楽しむためにある」という言葉を胸に、今日も自分らしい楽しみ方を探し続けているのです。


「もっと早く知っていたら」と言う人を、一人でも減らすために


私がこの本をどうしても世に出したいと思った理由は、明確です。

いまこの瞬間にも、日本のどこかで、視力を失い始めて、これからどう生きていけばいいのか分からず、たった一人で部屋に閉じこもっている人がいるからです。

その方が、あるいはそのご家族が、数年後に図書館や書店で「視覚障害」という言葉を頼りに本を探したとき、そこにナツコさんの本が一冊置いてあることの意味を、想像してみてください。

「あの時、人生を投げ出してしまわなくて本当に良かった」と断言できる人が実在するという事実そのものが、暗闇の中にいる誰かにとっての、灯台の光になるはずです。

noteの記事は、素晴らしい反面、タイムラインの流れとともに埋もれていってしまいます。実際、彼女の修士論文も、「最近記事が多くなりすぎていて埋もれていた」からこそ固定記事にされたのだと、ご本人が書かれていました。

だからこそ、本という、何年経っても棚に残り続ける形にして、必要な人に届く状態を作りたいのです。

これは、視覚障害の当事者やご家族だけに向けた本ではありません。

医療や福祉の現場で働く方々、人生の途中で大切なものを失った経験のあるすべての方、そして「ありのままの自分で生きるとはどういうことか」を考えたことのあるすべての方に、読んでいただきたい一冊になると確信しています。


最後に


軽部出版は、「全国民が1人1冊以上の自分の本を出版できる社会」を目指して、noteなどで誠実に書き続けている書き手の発掘を続けている出版社です。

ナツコさんとの出会いは、私たちが本にすべきだと信じてきた物語との、まさに運命的な出会いでした。

書籍の詳細な内容やタイトル、発売時期については、今後の制作の進捗に合わせて、改めてこのnoteでご報告させていただく予定ですので、どうか楽しみにお待ちいただければと思います。

そして、ナツコさんのnoteをまだ読まれたことのない方は、ぜひこの機会に、彼女とお嬢の綴る等身大の日々に触れてみてください。

きっと、「見えないからこそ見える世界」があるという言葉の意味を、感じていただけるはずです。

そして、「自分も本を出してみたい」「出版について詳しく話を聞いてみたい」という方は、軽部出版のLINE公式アカウントからお気軽にご連絡ください。

あなたの物語が、誰かの人生を変える一冊になるかもしれません。

軽部出版 代表取締役
軽部凌

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