あの日の約束


📖『こころにしみる日々(下)~ 灯りを求めて。出所、そして壮絶な日々 ~』


〜 シリーズ あの夏の記憶 〜


第1章

旅行の帰りの船で彼女は言った。
「私、30歳になったら、生きてないと思う」
とても暗い気持ちになったのを覚えている。
第2章



























第3章

受験勉強そっちのけで、マクドでバイトして、デート代を稼いだ。
彼女と行った、初めてのディスコ。夜のレストラン。初めて知った大人っぽい世界。
彼女の家に行きたいと言ったとき、彼女は言った。
「あんた、あのとき、なんてゆうた?」
「?」
「こいつ(友人)、こんなとこ(公団)に住んどんねん」
「……」
「だから家には来てほしくない」
「……」
何も考えずに、彼女を傷つけていた。
第4章

彼女とケンカしてしまった、あの橋の上。
仲直りして一緒に口ずさんでくれたクリスマスの夜。
◯山通り。
◯◯海岸。
Tの浜。
いちどだけ行った彼女の家。公団だった。お母さんがいた。笑顔がやさしかった。
◯石の岸壁で、彼女の前で裸になって泳いだとき。
◯川沿いのレストランで、彼女のお母さんも一緒にごはんを食べた夜。
「もしも、いつか別れても、30歳になったら会おう。そのときは、また抱き合う」
どっちが言い出したのかは覚えていない。たぶん、私だ。
知り合ったころ、おかんに電話して泣いた彼女。それを知ったのは、別れたあとだ。
第5章

その写真。WA島で彼女と知り合ったとき。
彼女と友達の3人。木のそばに3人が並ぶ。カメラを向ける。胸のあたりで両手を握りしめる彼女。黒のノースリーブ、白のホットパンツ、どこか憂いのある表情。悩ましくて、魅力的で、セクシーだった。
未だに、その写真は、どこを探しても見つからない。。。
第6章

10年間。
約束を忘れることはなかった。
あの日、どれだけ待っても彼女は現れなかった。
ふと、思い出す。
「私、30歳になったら、生きてないと思う」
そこにいるのか?
その次の年も。
あとでわかる。あの日、会えなかったのは、私が約束の日をまちがっていたから。
次の年も。。。
彼女が生きているのかどうかさえ、わからない。幸せに過ごしているのかもしれない。
何回も夢を見た。
もう会えないだろう。
会えなくても。。。
(2026.6.10)
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きづいてくれた っふ民だけにっふ
📢コンテンツを読んでくださった方へ

これは実は、全体でひとつのリアルなストーリーになっています。
🔰📖『ここしみ』 超・あらすじ
👉ざっくりと全体を把握したい方へ
❓📖『ここしみ』って?
👉全体像。壮絶な日々の果てに綴られた“特別な一篇”。こころに灯る何かを感じてもらえたら。。。
壊れた人生。それでも生かされた。だから今語り始める。「罪と罰」、「愛と絆と再生」、そして「本当の自由」の物語。私があそこで過ごした272日間と、その後の壮絶な日々を綴っています。
また、獄中「🏛️訴訟ゲーム」を通じて、冤罪、死刑制度、司法の闇など、現代社会の深い問題についても斬ります。他に、「🏰ムショトピ」といったゆるーいコンテンツも。
そんな風に、ひとつの人生の軌跡を通じて、「生きるとは何か?」「愛とは?」を問いかけます。
👉気になるコンテンツだけでもOK
👉だいたいの話は各話ごとの短編としても(多分)お読みいただけます
📖『こころにしみる日々(上)~ 愛と喪失と再生の獄中272日間 ~』
📖『こころにしみる日々(下)~ 灯りを求めて。出所、そして壮絶な日々 ~』
『💠コラム的な:』 👉📖『ここしみ(上)(下)』から抜粋したエッセイ集

📖『【隣の🔪犯罪論】 〜 誰もが超えてしまえる、その一線 〜』
🐦⬛🐦⬛❤️ここしみとは一線を画する異色作
⚠️【記録】
となはん、ゲスト❤️スキ率80%。
それは反応ではなく、共鳴だった。
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