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ポケモンキッズと旅する 第85回 リザードン|広島県広島市

本記事をご覧いただき、誠にありがとうございます。

第八十五回、リザードンと広島です。

縮景園は、広島・京橋川の清流に沿って広がる日本庭園です。

1620年、広島藩浅野氏の初代藩主である浅野長晟の命を受け、家老にして茶人でもあった上田宗箇によって作庭されました。

縮景園は池泉回遊式(池を配し、その周囲に巡らせた園路を歩きながら移り変わる景観を楽しむ形式)庭園として知られています。

園内には、池の中に小島や橋を設け、周囲には築山や名石を配置して自然の山水を模した風景が作られます。

また、縮景園は「借景」の技法でも知られています。

借景とは、庭園の外部の自然や建築物を取り込むことで、一体感のある風景を作り出す手法です。

さらに、縮景園の名にもある「縮景」という技法とは、風光明媚な名所や名勝地を縮小して庭園内に再現する造園技法を指します。

広大な自然や名所を庭園という限られた空間の中に凝縮し、さまざまな風景を一度に楽しめるよう工夫されています。

縮景園では、この「縮景」の技法が随所に見られます。

例えば、庭園の中心にある濯纓池(たくえいち)は、多数の中島が浮かび、その形状は瀬戸内海の島々を象徴していると言われています。

池を横切る跨虹橋(ここうきょう)は、虹を模した形状で、大きく反った優雅なアーチが特徴です。

また、「州浜(すはま)」と呼ばれる浜辺を模した石を敷き詰めた部分なども、自然の一部を凝縮したような趣があります。

庭園外の周囲の自然を取り込む「借景」が、「縮景」と合わさることで、庭園全体に奥行きと広がりを与え、広島にいながらにして広大な自然美を感じさせる空間となっています。

京橋川の川沿いという立地には、引き込まれた水を濯纓池に注ぐことで、庭園内に豊かな水景をもたらすという意図があります。

特に、京橋川は河口に近いため淡水と海水が混ざり合う汽水域となっており、濯纓池もその影響を受けています。

庭園内には茶室「明月亭(めいげつてい)」があります。

この茶室は茅葺き屋根の特徴的な建物で、その名の通り、明月亭から眺める夜空や水面に映る月は格別です。

「悠々亭(ゆうゆうてい)」は、庭園内に佇む静かな数寄屋造りの建物です。

その名の通り、悠然とした時間が流れる場所で、濯纓池を望む絶好の位置に建てられています。

特に雨の日には、濡れた石畳や輝く緑が一層鮮やかになり、静寂の中に響く雨音が心を落ち着かせてくれます。

私が縮景園を訪れたのは、そのような雨が降りしきる日でした。

庭園全体がしっとりと濡れ、緑豊かな木々や苔むした石が一段と鮮やかさを増していました。

濯纓池の水面には無数の雨粒が描く波紋が広がり、また深い緑と雨に濡れた葉の艶やかさが、強い趣を与えてくれます。

この雨の日ならではの情景は、日本庭園が持つ多面的な魅力を改めて教えてくれるものでした。


原寸大や未公開の写真は写真投稿サイトFlickrにございます。

ここまでご覧いただきどうもありがとうございました。次回もお楽しみに。