ポケモンキッズと旅する 第174回 バニプッチ|徳島県美波町
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第百七十四回、バニプッチと美波です。

美波町日和佐に位置する薬王寺は、四国八十八箇所のうち第23番札所にあたり、「厄除けの寺」として広く知られています。

この寺の起源は奈良時代、聖武天皇の勅願により僧・行基が一寺を建立したのが始まりと伝えられています。

その後、平安時代初期、およそ90年後に、空海(弘法大師)によって現在の寺の形に開基されました。

薬王寺は、四国八十八箇所巡礼において、阿波国(徳島県)の「発心の道場」の最終札所という重要な役割を担っています。

ここ薬王寺で阿波国23か所の巡礼が区切りとなり、次の札所である土佐国(高知県)・室戸岬の最御崎寺(24番札所)までは、75.4 kmという長距離移動となります。

この長距離の道筋と、県が転換する節目をもって、薬王寺は次のステージへと進む重要な区切りとなっています。

太平洋を望む日和佐川の河口近く、山際に薬王寺は佇んでいます。

土佐東街道に面した要所でありながら、背後に険しい山々を控えるという立地は、寺院の存在感を際立たせています。

参道の先、女性の厄年を表す33段の女厄坂や、男性の厄年を表す42段の男厄坂を登りきると、眼下には日和佐海岸と太平洋の青い海面が広がります。

河口平野に広がる市街地を見下ろし、そのまま海へと続く景観は、山を背に海を望む寺院の特異な立地を際立たせています。

参道から本堂へ向かう最初の門である仁王門は、入母屋造の本瓦葺きで、両脇には寺院を守護する仁王像が安置されています。

本瓦の重厚な屋根と太い柱により、安定感のある外観を持つこの門をくぐると、女厄坂の急な階段に直面します。

さらに、還暦厄坂を登った先にそびえる高さ29メートルの瑜祇塔(ゆぎとう)は、薬王寺の象徴的な建築物です。

この塔は、下層が四角形、上層が円筒形という二層構造を持ち、『瑜祇経』の内容を建築的に表現しています。

最上部の屋根には、中央の相輪に加え、四隅にも飾りが配され、計五本の飾りが空に向かって伸びる姿は、一般的な仏塔には見られない独特の威容を放っています。
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