ポケモンキッズと旅する 第107回 モノズ|栃木県足利市
本記事をご覧いただき、誠にありがとうございます。
第百七回、モノズと足利です。

鑁阿寺の地は、平安時代末期に源義康(後の足利義康)によって築かれた足利氏館がその起源とされています。

四方を堀と土塁で囲まれた四角形の寺域は、当時の武士の館の面影を残し、その生活と防衛戦略を伝える貴重な遺構となっています。

東西約200メートル、南北約180メートルに及ぶ矩形の敷地は、中世武家屋敷の面影を今に伝えます。

特徴的なのは、堀で囲まれた四角形の各辺の中点付近に橋が架けられている構造です。

この地を本拠とした源氏の流れをくむ家系が、足利氏を名乗るようになりました。

鎌倉時代に入り、鎌倉幕府成立後には、足利氏は源氏の遠戚でもあることから、御家人として重用されました。

続く室町時代には、足利氏出身の足利尊氏が征夷大将軍に任命され、室町幕府を開きます。

つまり、元をたどれば鎌倉幕府の源氏も、室町幕府の足利氏も同じルーツにたどり着きます。

鑁阿寺は足利氏館跡をそのまま寺域に転用した、他に類を見ない背景を現代に伝えています。

1299年に建立された本堂は、当時最新の建築様式であった禅宗様の先駆的な作例として知られています。

江戸時代に桂昌院によって再建された多宝塔や、

池を中心とした回遊式庭園「大日苑」も親しまれています。

再建年代は不明ながら、鐘楼にも禅宗様の特徴を見ることができます。
原寸大や未公開の写真は写真投稿サイトFlickrにございます。
ここまでご覧いただきどうもありがとうございました。次回もお楽しみに。

