ポケモンキッズと旅する 第190回 ミュウ|東京・駒込
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第百九十回、ミュウと駒込です。

駒込駅から緩やかな坂を上り、武蔵野台地の東端に位置する旧古河庭園にたどり着きます。

この地は、もともと陸奥宗光の邸宅でしたが、のちにその次男が古河家に養子に入ったことで古河家の所有となり、現在見られる洋館と庭園が整備されました。

洋館の南斜面には西洋式庭園が広がり、幾何学的な芝生とバラ花壇が台地から低地へと連なり広がるような構成を見せています。

一方、斜面の下部に広がるのは池泉回遊式(池の周囲の園路を歩くたびに景色が変化するのを見て回る形式)の日本庭園です。

バラ園として名高い洋風庭園は、春と秋の最盛期には白、紅、黄など多彩なバラが一斉に咲き誇ります。

石造りの洋館の色彩を背景に、左右対称に配置されたバラの鮮やかな色彩が一層際立ちます。

この西洋庭園から階段を下りきると、日本庭園の中心に設けられ、護岸に自然石が不規則に据えられた広大な池泉の水面が現れます。

池の畔を巡る園路に沿って、枝を伸ばし水面に映る緑の陰影が、季節ごとに趣の異なる表情を見せてくれます。

茶室へ向かう露地は、敷石や飛石などが配され、樹木の間を縫うように続いています。

旧古河庭園の最大の特色は、台地の自然地形を活かし、洋館・西洋式バラ園・台地下の日本庭園が一体となったこの和洋折衷の立体的な構成にあります。

台地・斜面・低地という三層の地形を活かしたこの庭園は、幾何学的な西洋式庭園と自然を活かした日本庭園という対照的な風景が、シームレスに続いています。

旧古河庭園の南側、谷田川が削った谷を一つ隔てた台地にある六義園は、五代将軍・徳川綱吉の側用人であった柳沢吉保が拝領した土地に造営されました。

柳沢吉保は、中国の古典『詩経』に由来する「六義」をテーマに、水を引いて築山を設け、池泉回遊式庭園として完成させました。

池に面した「出汐湊」からは、中の島や蓮菜島が水面に浮かぶ光景が広がり、澄んだ水面に映る空(写真の通り、訪問時は曇天)と樹々が、ゆったりとした時の流れを感じさせます。

池の中央に浮かぶこれらの小島は、木の枝が広がり水面に長く影を落とすその姿が、庭園全体の詩的な趣を際立たせています。

北側にひっそりと佇む「つつじ茶屋」は、明治時代にツツジの古材を用いて建てられた珍しい建物です。

この茶屋からは、細い水路に架かる優美な橋と、それを包み込む樹木のトンネルが構成する情景を見ることができます。

「滝見茶屋」は石組みの渓流が間近にあり、森のような景色に浸ることができます。

園路をたどれば、澄んだ水面に映る景色を眺め、飛石の連なりを巡るたびに、視点が絶えず変化し、表情を豊かに変えてくるという、池泉回遊式庭園の趣を深く感じることができます。
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