ポケモンキッズと旅する 第172回 ファイアロー|東京・東大島
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第百七十二回、ファイアローと東大島です。

大島小松川公園は、旧中川沿いに広がる都立公園です。

1997年に開園したこの公園は、普段は市民の憩いの場でありながら、防災公園として非常時に防災拠点となるよう設計されています。

旧中川を挟んで江東区大島と江戸川区小松川の両岸にまたがっており、橋で結ばれています。

園内を流れる旧中川は、荒川の開削によって本流から切り離された、中川のかつての下流部分にあたります。

大島小松川公園の特徴的な点として、他の大規模公園とは異なり、園内に高層マンション群が立ち並んでいる点です。

これらのマンションは、公園と一体となった都市空間を形成しています。

特に高層階の住戸からは、荒川河畔と広大な公園の景観を一望でき、都市生活の中で自然とのつながりを感じられるように設計されています。

大島小松川公園から東側に目を向けると、荒川を挟んだ対岸の船堀方面の街並みが見え、首都高の高架が大きく横切っています。

夕刻の西日に照らされる首都高の高架は、無機的な存在感を払い、特異な色彩の造形美のように映ることがあります。

また、東側に位置する荒川は、かつて物資輸送の要路でしたが、現在も公園の景観を構成する要素の一つとなっています。

大島小松川公園から望む荒川は、現代の都市景観の一部をなしていますが、元々は治水目的で開削された人工河川・荒川放水路です。

かつて、隅田川とは荒川の下流部の別名でした。

大正期に治水対策として人工河川である荒川放水路が完成したことで、岩淵水門より下流は二つの河道に分かれました。

この分離を経て、放水路として整備された区間が荒川の本流となり、下流の旧河道は「隅田川」という独立した河川名を持つに至りました。

大島小松川公園付近の東大島駅で、地下鉄である新宿線は、地下から一転して地上高架へと姿を変え、荒川を上から渡ります。

これは、荒川下流域のゼロメートル地帯では、地下トンネルでの建設が構造的に困難であったためです。

そのため、この路線に限らず、この地域の道路や鉄路は、原則として荒川の下ではなく、上を横断する構造が特徴的です。

大島小松川公園の展望ポイントからは、高架を走る電車、河岸を行き交う自動車、そして遠くの都市のビル群が一望できます。

この情景は、治水のために作られた人工河川・荒川放水路の上に、現代のインフラが築かれた、この地ならではの多層的な景観を象徴しています。
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