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ポケモンキッズと旅する 第83回 キレイハナ|静岡県三島市

本記事をご覧いただき、誠にありがとうございます。

第八十三回、キレイハナと三島です。

楽寿園は、三島駅の南に位置する庭園で、1890年に小松宮彰仁親王によって別邸の庭園として造営されたのが始まりです。

「楽しく長寿を保つ園」として命名されたこの庭園は、自然と調和した美しさのある景観が特徴です。

楽寿園は日本庭園の中でもよくある池泉回遊式庭園(池を中心に据え、その周囲に巡らせた園路を歩きながら景観の移ろいを楽しむ)という形式を採用しています。

庭内には名石、小島、橋などが配置され、自然の山水を模した趣向が凝らされています。

中央にある小浜池は、富士山からの湧水によって形成されています。

小浜池の水位は季節や天候によって変化します。

この小浜池をはじめとする園内の湧水は、富士山東側の降雨や積雪が地下水として浸透し、この天然の濾過装置を通過した水が末端部の楽寿園周辺で湧出します。

三島市街地は富士山頂から水平距離で約30km離れていますが、富士山の裾野に含まれる地域と見なされ、この湧水もまた富士山の恩恵を受けたものといえます。

楽寿園の土地を構成する溶岩層は、約1万年前に富士山が噴火した際に流れ出た溶岩によるものです。

この溶岩流は、愛鷹山と箱根外輪山の間の谷を流れ下り、現在の三島周辺にまで達しました。

その結果、三島を先端とする溶岩層の広がりが、地下水が自然に濾過される清らかな湧水環境を作り出しています。

このような特徴が、湧水や溶岩質の岩に生える樹木といった楽寿園の景観を支える基盤となっています。

園内に広がる「小浜の森」は、富士山噴火に由来する三島溶岩流の上に形成された豊かな自然林です。

溶岩の収縮割れ目に堆積したわずかな土壌に適応して根付いた樹木が見られるという、特異な景観を提供しています。

そして、「楽寿館」は小松宮彰仁親王によって楽寿園が開かれた際に建てられた中心的な建物で、庭園と一体化するよう設計されています。

楽寿園を訪れたのは、晩秋の紅葉の季節でした。

園内に広がる、溶岩層の上に根付いた木々が赤く染まり、常緑樹の深い緑とのコントラストが、秋の趣を一層引き立てていました。

池の周囲を歩くと、風に揺れる赤い葉が視界を彩り、自然と調和した庭園らしさを感じさせてくれました。


原寸大や未公開の写真は写真投稿サイトFlickrにございます。

ここまでご覧いただきどうもありがとうございました。次回もお楽しみに。