BL小説3つのお題チャレンジ!【noteでBL第13弾】その1
前回より少し間が空いて、お久しぶりのnoteでBL企画!
この日を楽しみに待っておりました✨
さて、今回のお題は!
「秋の味覚」
「本当にあった怖い話」
「パンツはき忘れた」
詳細はこちらの記事でどうぞ!🔽
なかなか難易度の高いお題となっていますが、きっと皆さま軽やかに作品を投稿されることでしょう……。
楽しみ🥰
私は調子にのって2作書きました。
こちらの「その1」は月さん推しの千影が登場します。
「その2」では四四田さん推しの信夫がパンツ履き忘れます。「その2」の投稿はちょっと待ってね。
さて、いつもの登場人物紹介です。
■市媛 遥夏(いちひめ はるか)
高校2年生。
市媛家の末っ子。
マトモそうに見えて、大体脳内では海里相手にヤバい妄想をしている。
兄弟仲は良い。
■音無 響(おとなし ひびき)
遥夏のクラスメイト。
人の話を聞かないし、人のためにとった行動は大体予想外の方向へいくけど、顔と声の可愛さで全て許されている。
ちーちゃん大好き。
体は小さいけれどよく食べる。
■千影 優(ちかげ ゆう)
遥夏の担任の英語教師。
柔らかい雰囲気の裏でヤンデレ気質が見え隠れしているが、顔と声の良さで全てごまかせている。
響を溺愛しており、教師なのに公平じゃなくていいの? と思うが、周囲も「もう好きにしてくれ」と放置している。
■市媛 信夫(いちひめ しのぶ)
noteでBL企画によく登場する男。不憫。
遥夏の異母兄。
大学生。
遥夏のクラスの日本史担当の久我のことが好き(ややこしい)
今回は4866文字。
まーたギリギリになってる!
でも5000文字に収まったからOKです。
そんなギリギリ小説、どうぞ!
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僕と音無くんの朝は穏やかだ。
朝食を食べ、テレビをバックミュージックにたわいもない雑談をしながら、ゆっくりと支度をする。
教師の僕と生徒の音無くんという間柄のせいか、話題は学校の話が多い。
「水泳の授業、今日で終わりなんだぁ」
「もうそんな時期なんだね」
「1時間目が体育だから、水着履いてくの~。頭いいでしょ」
そう言って音無くんが制服のズボンを少し下げて学校指定の水着を見せてきた。
無邪気な行動だとは思うが、これ、他の人にもやってないだろうな。
何だか心配になってきた。
「……下着忘れないようにね」
「忘れないよ~」
気が早いもので、テレビでは秋のスイーツ特集と題して商品を紹介していた。
9月に入ったが残暑は厳しく、気候からは秋の気配を全く感じない。
だが、商業戦線はそうも言っていられないようだ。ここぞとばかりに秋を推している。
「秋だねぇ。ちーちゃんの好きな葡萄たくさん食べられるねぇ」
「音無君の好きな和梨もね」
「ケーキ食べたくなるね!」
音無くんは甘いものが好きだ。
そして半端なく食べる。ケーキはおそらく一人で1ホール分は食べるんじゃないだろうか。
あの巨大なことで有名な「カップル用特盛ゴージャス甘々ラブラブいちごパフェ」も一人で食べていた。
名前からして二人で食べるものだろうに、まさかの一人で完食していた。
見ているだけで胸やけしそうだったが、音無くんの満足そうな顔が見れたからよしとする。
甘味で喜ばせることができるなら、いくらでも買ってやるさ。
「週末に買いに行く?」
「デート?」
「そういうことにしておこうか」
デートと言うよりフードファイトになりそうだが、可愛いのでそのままにしておく。
「じゃあ、オシャレしないと!」
「そんなオシャレなんてしなくても、いつもの服で……」
そこまで言ってはたと止まった。
この子の服、めちゃくちゃダサくなかっただろうか。
変なキャラクターがプリントされたTシャツとか着ていなかったか。
何の変哲もないパーカーとジーンズで済ませていなかったか。
「いや、買おう。ケーキのついでに新しい服を買いに行こう」
「え!? いらないよぉ」
「秋だから衣替えだよ。先生が選んであげる」
「ちーちゃんが選ぶ服は女の子みたいだから嫌! この話終わり!」
そう言ってカバンを持って部屋から出て行ってしまった。
先日の夏祭りで女児用の浴衣を着せたことを根に持っているようだ。
似合ってたのに。
玄関から「いってきまーす」という声が聞こえてくる。
この辺りは律儀だ。
1時間もしないうちにホームルームで会うけれど。
というわけで、ここからは俺こと市媛遥夏の視点だ。
この説明があると、わかりやすくていいだろう。
これが小説として正しいかはわからないが、noteでBLだから何でもアリだ。
体育の授業が終わり、俺は更衣室の鍵を閉めるためにクラスメイトの着替えが終わるのを待っていた。
「そろそろ更衣室閉めるぞ~」
入り口から声をかけると、「ちょっと待って~」という声が聞こえてきた。
この声は音無だな。
ほとんどの生徒はすでに着替え終わっていて、更衣室にいるのは俺以外には音無と山田中山しかいないようだ。
言いにくいな、やまたなかやま。慣れれば大丈夫か。
「ひめちゃん、日直なの?」
一足先に着替え終えた音無が廊下に出てきた。
「そ、更衣室の鍵返さないとな」
数分後に山田中山も出てきた。
口では「悪い悪い」と言っているが、多分悪いと思ってない。
鍵を閉め、3人並んで廊下を歩いていく。
更衣室は教室から離れた場所にあるため、俺たち以外に生徒はいない。
休み時間の喧騒が遠くに聞こえる。
「これでプールも終わりかぁ。まだ暑いのにな」
真夏の暑さは去ったものの、まだエアコンが必要なくらいの気温だ。
たわいもない俺の呟きの後に、音無が衝撃的な話をぶっこんできた。
「今年はパンツ盗まれなくて良かった」
そういえば去年、そんな事件があった。
あの時の千影先生、めっちゃ怖かったな……。
「やめろ、そういう怖い話は」
思い出すだけで身震いする。
しかも盗まれたのはパンツだぞ。
盗った理由を考えるとマジで怖いからな。
「音無、去年2回くらい盗られてたもんな」
山田中山が笑って話すが、笑い事じゃすまされない。
どう考えても学校関係者が犯人だ。生徒か教師か。
パンツ盗んだ犯人が未だに校内にいる可能性は高い。
それは音無に対して良からぬ感情を持った奴が身近にいるってことだ。
そいつが変な行動を起こす可能性が……うん、千影先生いるから大丈夫か。
「パンツないと困るんだよ~」
「あ、その話続けちゃうの?」
センシティブな内容だと思ったが、本人はそこまで気にしてない様子だ。
弁当や教科書を忘れたのと同じくらいの温度感に見える。
「パンツ履いてないと、スース―して変な感じするんだよ。今もそう」
「わかるわかる、俺も今変な感じしてる」
山田中山が笑って同調している。
まさか三人で歩いていて、内二人がノーパンだとは思わなかった。
「今!? 何で? え? 流行ってるの?」
若干混乱してきた。
2対1、今この場においては俺の方がマイノリティだ。
「パンツ忘れちゃったから履いてないの……」
「忘れたの!?」
しょんぼり、という効果音が似合いそうな表情と声で音無が言った。
何でパンツ忘れるんだよ。
「家から水着履いてきて……」
まぁ、天然な音無ならやりそうなミスではある。
「よくあるうっかりだな。お前もか?」
山田中山もうっかりが多いタイプではある。
「俺はパンツ履き忘れた」
「お前は何でだよ!? 何で履き忘れたんだよ!?」
「パンツはき忘れた」のお題回収するの、お前かよ。
音無と違ってコイツは純粋に履き忘れたらしい。山田中山の方が異常だ。
「ついうっかりで!」
「うっかりの範疇超えてるからな? お前更衣室で何してたんだよ」
「ふふ、うっかり屋さんだぁ」
さっきまでのしょんぼりした様子はどこへやら、けらけらと音無が笑っている。
「お前も人のこと言えねぇからな? 丸ごと忘れたんだろ、家に」
待て、3人中2人がボケとかツッコミが追い付かない。
しかも息をするようにボケてくる。キツイ。
「ちょっとトイレで履いてくるわ! 先行っててくれ」
パンツ履くのはいいけどさ、ほんとにお前更衣室で何してたんだよ。
「いいなぁ、ボクも履きたい」
「音無はパンツ忘れたから無理だろ!」
履き忘れたどころか存在を家に忘れてきているからな。
これはどうしようもできない。
「せいぜいうらやましがるといいさ!」
「お前はパンツ履き忘れたんだろ。何でそんな偉そうにしてるんだよ」
ドヤ顔の山田中山がトイレの方へ走り去って行った。
次の授業に遅れないことを祈ってやろう。
消えた山田中山と入れ違いに、担任が廊下の向こうからやって来た。
背が高いし何かキラキラしてるから遠くからでもわかる。
「いたいた、音無くん」
千影先生が声をかけると音無はダッシュで飛びついた。
お前、今ノーパンなんだろう。
いいのか、抱きついて。
「ふえーん、ちーちゃん、ズボンの中スース―する」
「それ言っちゃうの!?」
そういうのって隠しておくもんじゃないのか?
音無、千影先生のこと好きなのに言っちゃうの?
好きな人には変なとこ見せたくないとか、そういう感情はないわけ?
「あ、やっぱり。ソファの上にあったやつ持ってきたよ。ホームルームで渡せなくてごめんね」
そう言って先生は音無に小さい巾着袋を渡した。
「ボクのパンツだ! 学校に持ってこようと思って袋に入れてたの」
……ん?
先生、音無のパンツ持ってたの?
「ちーちゃん、ありがとう!」
音無が嬉しそうだから何の問題もないんだろうけど、変な感じがする。
言語化できない感情があってモヤモヤする。
絶対にマイナスな感情なんだけど、何だこれ。
千影先生は音無の頭を撫でてから俺たちとは逆方向へと帰って行った。
職員室じゃなくて英語教諭室に戻るのかな。
先生の後ろ姿が見えなくなるまで手を振ってた音無が、俺の方を向いた。
その目はキラキラしていた。
「ちーちゃん、すごいでしょ!?」
「いや、すごいけどさ……」
何がすごいのか説明できないが、すごいかすごくないかで言えば、多分すごいのだろう。
ただ、理由は言葉にできない。
「ボクがパンツ忘れることを見越して準備してきてくれたんだよ、予知能力!」
「そうなのか?」
たまたま目についたから持ってきただけじゃないのか?
心の何かに火が付いたのか、音無の「ちーちゃんすごいトーク」が始まった。
「ちーちゃん、軍隊式柔術が得意なんだよ。知ってる? コマンドサンボ。武装集団に襲われても身を守れるように訓練したんだって」
「いや、どんな状況だよ!」
確かに頼れる感じはあるけれども!
でも、あの人音無最優先にして他の生徒見捨てそうなところあるよな。
自分の身は自分で守らないとな。
そんな冷めたことを考えてしまう俺とは対照的に、興奮した音無の「ちーちゃんすごい話」は止まらない。
「だからね、ちーちゃん筋肉もすごいの! 着やせするからわからないけど、お腹も胸もすごい筋肉なの! シックスパック! 巨乳!」
「うん……俺、その情報あんまり知りたくなかったなぁ」
巨乳は語弊がありそうだ。胸筋がすごいって言いたいんだろうな。
音無は千影先生のことが大好きだから「世界で一番かっこよくてすごい」という評価になるのだろう。
あらかた先生の良いところを語って満足したのか、音無が一息吐いた。
「でも、早乙女くんじゃなくて良かったね」
「ん? なにが?」
突然、好きな人の名前を出されてドキリとする。
「パンツ忘れたの」
「おいやめろ、何でそこで海里が出てくるんだよ」
口ではそう言っても、思春期真っ最中の俺の脳は色々妄想してしまう。
海里はパンツ忘れたら恥ずかしがってずっともじもじしてそうだよな。
絶対可愛い。萌。
想像してたら何か変な気分になってきた。
でも、普通の人間はパンツ忘れないからな。
海里のことだから家から水着なんて履いてこなさそうだし。
「ほら、BL要素いれなきゃ」
「お前がさっきまで千影先生について熱く語ってたのはBLに含まれないの?」
音無がメタな発言をしてきた。
確かに企画の趣旨的にBL要素は入れないといけないが、それは別に俺と海里じゃなくて音無と先生でも十分なはずだ。
冒頭でデートの話もしてたし。
「うん、含まれないの」
「何で?」
あれか、家族愛に近いから恋愛感情じゃないとかそういうやつか。
「雨の日じゃないから」
「それも何で!?」
過去のnoteでBL読んでないとわからないネタをぶっこんできた。
こいつ自由だな。
なんだっけ、あれだ。ルマンドの回だ。
あの回の海里も可愛かったなぁ……。
数秒間思い出に浸っていたら、軽快な足音が聞こえてきた。
現れたのは山田中山だった。パンツを履いてご機嫌のようだ。
すまん、お前のこと忘れてたわ。
「あれ、お前たち俺のこと待っててくれたの? 待たせたな、パンツwith山田中山、参上!」
「「パンツが本体みたいな言い方」」
「……っていうことであってさ」
夜の市媛家のリビングは平和だ。
机の上に置かれたバスケットには大量のルマンドが入っており、それをつまみながらお笑い番組かスポーツの試合を眺めるのが俺の日課である。
親父は飲み会らしく、家には俺と信夫しかいない。
今日の出来事を兄に話すと、ルマンドを食べながら聞き返された。
「え、少年のパンツを担任の先生が持ってきたってこと? 担任って、あのキラキラ美形のちーちゃんだよな?」
俺は頷いた。
信夫は怪訝な目をしている。
一瞬ぎょっとするよな。うまく説明できないけど、何か変な感情になるよな。
良かった、信夫の感性が俺と近くて。
「いや、母親かよ! なんか怖いな!」
「それだ!」
兄は俺が抱えていたもやもやを言語化してくれた。
さすが変なポエム書いてるだけあるな。
普段は尊敬とか感謝とかの念はないけど、今日だけはコイツがいて良かったと思う。
そうだよ、俺は恐怖を感じてたんだ。あの時の変な気分は恐怖だ。
信夫、ありがとう。
残りのルマンド食べていいぞ。
お前が久我先生とうまくいくとは思えないけど、俺は応援してるからな!
〈おわり〉
*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆*:゚・:,。*:..。o○☆゚・:,。*:..
さて、次は信夫がパンツ履き忘れます。
仕事が休みなので寝て起きたら投稿予定です✨
皆さんの小説を楽しみに、布団に入ろうと思います。
おやすみなさい……😴
……じゃないよ!
文フリの原稿だよ!!!
プロローグ全部やり直しになったから、これが終わるまで寝れません!
文フリの原稿やって寝ます😊
皆さんはゆっくり休んでください。
おやすみなさい!
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