開業当初、完全に判断ミスだった3つのこと
今だからこそ、正直に書ける話があります。
開業当初は「これでいい」と思っていた判断が、
時間が経ってから振り返ると、明らかに失敗だったと気づいたこと。
大きな致命傷ではないけれど、
じわじわと効いてくる判断ミスでした。
これからお店を始める人には、
同じ遠回りをしてほしくないので、あえて書きます。
① 隠れるところがなかった
キッチンは、カウンターひとつで店内と区切っていました。
お客さんがカウンターに座ると、
常にこちらが見られている状態。
逃げ場がありません。
オープン当初は、お客さんの出入りも少なく、
お店のオープンからクローズまで、約11時間。
ほぼ居座り状態のお客さんがいたこともありました。
その間、
・気を抜けない
・座れない
・休めない
正直、かなりきつかったです。
当時は
「接客業だから仕方ない」
「小さい店なんだから我慢するしかない」
と思っていました。
でも今ならはっきり言えます。
お客さんに見えない場所は、必ず必要です。
ほんの少しでもいいので、
・視線から外れる場所
・気持ちを切り替えられるスペース
これがあるかどうかで、
店主の消耗度は大きく変わります。
② 新規客を寄せ付けない、真っ暗な店内
内装にも、こだわりました。
天井は黒のクロス。
壁は赤色のクロス。
店内から見ると、
「かっこいい店」に見えていました。
でも、外から見るとどうだったか。
店内が暗すぎて、
中の様子がほとんど分からない。
うっすら人影が見えるだけ。
今思えば、
かなり入りづらい店だったと思います。
新規のお客さんからすると、
・どんな店か分からない
・誰がいるか分からない
・雰囲気が読めない
これは、かなりの警戒ポイントです。
後から気づいたことですが、
明るい店は入りやすい。
暗すぎる店は、それだけで避けられる。
これは感覚ではなく、ほぼ事実だと思っています。
③ 新規客を寄せ付けない、圧迫感のあるカウンター
さらに追い打ちをかけたのが、
大きすぎるカウンターでした。
高さは120cm。
店内に入ると、
入口すぐにそのカウンターが目に入ります。
実際、
入口付近で立ち止まるお客さんも何度も見ました。
おそらく、
「ちょっと気になる」
「入ってみたい」
気持ちはあったと思います。
でも、
・カウンターの圧迫感
・店内の暗さ
この組み合わせで、
そのまま立ち去る人も少なくありませんでした。
今ならはっきり言えます。
高さ120cmのカウンターは高すぎる。
高くても100cm程度が限界。
カウンターは
「守るもの」ではなく、
「迎え入れるもの」だったと、後から気づきました。
まとめ|当時の自分に伝えたいこと
これらの判断ミスは、
センスがなかったからでも、
努力が足りなかったからでもありません。
ただ、知らなかっただけ。
小さい店ほど、
・見た目
・居心地
・入りやすさ
これらが、想像以上に大事になります。
もし、これからお店を始める人がいるなら、
「かっこよさ」よりも、
「入りやすさ」と「自分が消耗しない設計」を
少しだけ優先してほしい。
それだけで、
長く続けられる確率は、確実に上がると思います。
