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#125 或る日

どうも、ほほです。

何でもない一日。
とくべつな一日。
今回は、たくさんの「或る日」。


或る日。
平日のお休み。
疲れが溜まってたようで、起きたら10時。

何もしないのも癪だなと、謎の反発心が湧き上がり、自転車に乗ってふた駅先のユニクロへ買い物に。
前日に履いたズボンが思ってたよりくたびれていて、新しいのを買おうかなとぼんやり思ったのを、思い出した。

自慢じゃないが、僕の買い物は異常に早い。
ユニクロに着いて10分後にはお会計が終わってた。
ちゃんと試着もした。でも、いつもこんな感じ。

服を買う時は、一期一会。
いいなと思ったら迷わず買う。
いいなと思った自分を信じる。

サイズがなかったり、迷ったりしたら。
「アナタとは結ばれる運命じゃなかったの…さよなら」と、バブル期のトレンディドラマのような感じで微笑んで立ち去る。(そんで見えないところで泣くまでがセット)

迷って買うと、同じ理由で着なくなるもん。
この服、微妙に丈が短いけど、まあ、なんて思えば。
微妙に丈が短いのがイヤで着なくなるから。

結局、ユニクロの後に別のフロアの服屋さんでも一着買ったり、雑貨屋さんで文房具買ったりして、全部で20分。
自転車で往復40分以上かかるのに。

まあ、お買い物できて満足。

そんな、或る日。


或る日。
中学校の頃の同級生のことを思い出した。

当時、男子の中で目立つのは、ちょっと悪そうなヤツとスポーツのできるヤツで。
僕はどちらでもなく、面白いヤツでもなく。
面白いヤツと一緒にいて、面白いことをするのが好きなだけのヤツ。

ふと思い出したのは、その面白いヤツの一人。
いつも一緒になってふざけてた彼は頭が良くて、いちいち言うことが面白かった。

ある時、学芸会か何かで、僕らは演劇をやることに。
物語の細かい所は忘れたけど、完全にオリジナルの時代劇コメディ。今思えば、長尺の大人数コントのようでもあった。

僕は、わがままな殿様に仕える家臣五人衆みたいな役。
五人とも上半身裸で全身白塗り、ちょんまげのヅラ。

殿様の言うことは絶対だが理不尽で、心の中では納得できてないというか馬鹿にしてるというキャラクターで。

最初は従順に返事するが、そのうち腹が立ってきて、最後は順番に「かしこまりました」と言いながら、ヅラを外して床にバチーンと投げつける。そんな感じだったような。

その舞台の脚本を作ったのが、彼だった。
ふざけにふざけた舞台だったけど、すごく評判も良く。
僕なんかは密かに「やっぱりスゲェな」と感心した。

中学を卒業して、学校も離れ離れになり。
それ以降はほとんど会わなくなって。そのうちに、大人になる頃には地元の友達とも会うことがなくなった。

或る日。テレビで、彼を見た。

正確に言えば、テレビ番組の最後に流れるスタッフロールの中に彼の名前を見つけてしまった。特徴的な名前の彼は、本名そのままに「放送作家」になっていた。

調べてみると、とっても売れっ子の作家さんで、ウィキペディアまであってひっくり返った。ネットで写真も見たけど、確かに彼の顔で、もう一度ひっくり返った。

そっか、やっぱセンスあったもんなあ。
なんて、とっても懐かしくって。
自分じゃないのに、とっても誇らしくって。

でも、不思議なことが二つ。
公表されている年齢が僕より一つ上なこと。
それから、出身地が隣の区だったこと。

その謎は未だに解けていない。
そんなことを思い出した。
そんな、或る日。


或る日。
隣の駅までお散歩。
最寄りの駅まで行って。
隣の駅まで線路沿いに高架下を歩く。

高架下には。
カフェやベーカリー、クラフトビールのブリュワリーまであって、眺めながら歩くだけでも楽しい。

その一部にある小さな公園。
保育園が近くにあって、いつもは子供達がいっぱいだけど、その時はたまたま誰もいなかった。

かわいい

そこで見つけたどんぐり。

頭の中で、どんぐり、どんぐり、と唱えながら。
隣の駅まで歩いた。

そんな、或る日。


何でもない一日。
とくべつな一日。
今日は、どんな「或る日」だろう。

読んでくれてありがとう。
またね、ほほでした。

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