私事日記|夫じゃなく、いつも子供たちだった
引っ越して3日目。
まともな自炊ができた。
今日こそは、早く寝れる!
そう思っていた…..
それなのに、食器を洗っていた時、シンクにあった包丁で指を切った。
ホームセンターで購入した1500円の包丁。
包丁の横にあった箸を取った時、どうやら包丁の刃に当たったらしい。
思いのほか切れていて血が止まらない。
反対の手で止血、心臓より上に挙げ、お風呂に入っている息子を待つ。
お風呂の扉が開いた瞬間、息子を呼ぶ。
包丁で指を切ってしまったと伝えたら、体も拭かずに見に来てくれた。
私が何かやらかした時に、叫ぶと来てくれたのは、
夫ではなく、いつも子供たちだった。
引っ越ししたばかりの家で救急箱もなく、ティッシュとガムテープを持ってきて欲しいと息子に頼んだ。その後も椅子を持ってきて座らせてくれたり
やりかけの食器を洗ってくれた。
その姿を見て涙がこぼれた。
立派になったなっと思った感動の涙なのか、
普通の家庭だったなら、息子にこんな思いをさせなくてよかったのにと思う申し訳なさの涙なのか、
なぜ、こんなにも不幸が続くのかと思ってしまった涙なのか、
兄のように人生を諦めたくないと思っての涙なのか、
なんの涙なのかわからなかった。
朝起きて、ガムテープを外したら、再出血してしまった。やってしまった。
時給社員のため、病院へ行っている場合ではない。
9時開店を待って薬局で「傷を早く治せる」絆創膏を買う。
そんなこんなで新たな1日が始まり職場に到着。
イベントの一環で、宇宙について調べている。
一冊の本に
「宇宙飛行士は、宇宙の厳しい条件に耐える方法を学ぶ。
宇宙で何があっても、どんな問題が起こっても、対応できないといけない」とあった。
私は悟った。
宇宙飛行士のほうが、よっぽど大変だ。
未知の世界へ踏み出す勇気に比べたら、私の自立のための引っ越しなんて屁でもない。
包丁で指を切って、寝る時間がまた減ったとしても、
宇宙飛行士たちの過酷な訓練に比べれば、なんてことはないのだ。
私には高機能絆創膏があるし、切ってしまった指も回復に向かっているはず。
私も対応できているではないか。
なんだか、元気が湧いてきた。
今日こそ、ゆっくり寝れるはず。
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