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かすみを食べて生きる 18 :久しぶりのお風呂

脳梗塞 発症16日目:一般病棟14日目

・食事:脳梗塞(ワレンベルグ症候群)の後遺症のため、嚥下ができなくなり絶飲食。鼻からの経管栄養。
・状態:歩行訓練中。日中、車いす自立。夜間、車いす看護師付き添いでトイレ可。嚥下訓練では首を左に向ければ少量が時々飲み込める。

よく眠れたが、引き続き降圧剤で血圧がやや下がりすぎていてしんどい。

『かすみを食べて生きる 序文と目次』
<発症15日目:一般病棟⑬
 
発症17日目:一般病棟⑮>


アイソカルサポート

昨日からお食事の種類が変わった。

アイソカルサポート

匂いを確認すると、ペプタメンスタンダードよりも甘みが控えめで豆乳に近いような香りだった。
ペプタメンよりも食物繊維が多そう。
1回の食事量も少しづつ増えている。

点滴離脱!

誤嚥性肺炎が落ち着いてきたので、やっと抗生剤の点滴から離脱。
そして経鼻栄養も軌道にのってきたので、昨晩やっと、やっと点滴を離脱することができた。
ずっと体に針が刺さっている状態はうっかりひっかけないように常に気をつけなければならなかった。
そして普通に痛かった。
そこから、解放!!
人として大事な何かを、またひとつ取り戻した。

点滴離脱!ビバ!針のない生活。

久しぶりのお風呂

点滴がなくなると、なんと、お風呂に入れる!!
そうなのか、気づかなかった。
久しぶりのお風呂にうきうきして準備をしていたら、どうもしんどい。
血圧が75-53。
さすがに低すぎるため、お風呂に待てがかかる。
このところ血圧が低くなりすぎるので、主治医の町田先生(仮)から朝食後の降圧剤はそれまでの半分でとの指示があった。
30分ほど待って再度測定したところ90-70。
これならよしとのことでいざお風呂へ!

お風呂は別の階だったので車いすで看護補助さんに押してもらって移動。
脱衣所で服を脱いで手を引いてもらって浴室の椅子へ。
そこで頭を洗おうと下を向いたら、一気に気持ちが悪くなってしまった。
動けない、目を閉じると星が見える。これは、だめなやつ。
しばらく、体だけでも洗えないかやってみたが気持ち悪い、吐きそう。
看護補助さんに状況を伝えると少し驚かれながらも、頭と体全部を洗ってくれた。
よろよろと手を引いてもらい脱衣所へ。
頭を下に向けることが、気持ち悪くて全くできない。
お風呂に入る動作にはこんなにも頭を下げる動作が入っていたのか。
命からがら病室に帰って横になる。
看護補助さんが髪の毛を乾かしてくれた。
お風呂、こんなにハードルが高いとは想像もしていなかった。

ウクレレを触る

昼食後、お風呂のぐったりが落ち着いてきた頃に、今日も音楽療法士の森崎さん(仮)が来てくれた。
早速昨日持ってきてもらったウクレレを出す。

弦をはじくのはしびれのある右手。
弾き始めはぞわぞわとした感覚があったがすぐに慣れた。
弦を押さえるのは運動失調のある左手。
久しぶりに弦を押さえるとその硬さに慣れるまでどうしても指が痛いのだけど、その痛みは脳を直接刺激するような痛みで心地よさがある。
なんとか左も動きそう。
病室の中だと、他の患者さんにうるさくないか気になって思いっきりは弾けない。
でも音を鳴らさなくても、弦を押さえるだけで、うれしい。

久しぶりのウクレレ

ーー振り返って

ウクレレ、久しぶりに鳴らしたときは心が躍りました。
弦を押さえる感覚、弾く感覚、鳴った音が響く感覚。
どれもここ数日なくしてた、私のすきなものたちでした。

お風呂は、ほんとにびっくりでした。
いつも頭を洗う感覚で頭を下げたら、途端に気持ちが悪くなりました。
この動きはまだ早かった!と気づいたときは時遅し。
大人になって頭から足まで人に洗ってもらう日が来るとは思っていなかったなぁ。
こんなことで来週リハビリ病院に転院できるのか、少し不安になりました。

そして血圧コントロールがうまくいっていない中、翌朝事件は起こるのです。