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音が降る

ドライブをしていた。
カーラジオから流れる曲は、流行りの曲だった。

隣に座っていた友人が呟いた。

「ねぇ… 将来、音楽ってどうなると思う?」

いい質問だと思った。
わたしは薄っすらと音楽の未来を描いていた。
確信のような、理想のような、確実とは言えないが、きっとそうなるであろう答えを持っていた。

私は少しだけ、空を見上げて答えた。

「たぶんね、空から降ってくるよ」


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■音楽を聞く:未来を描く時代
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スゲー!

何が「スゲー!」かって?
光り輝く円盤のどこに音楽があるんだ?と驚愕し、有名アーティストが100万枚を売り上げる時代に衝撃を受け、ドキドキとワクワクが詰まった一枚の円盤に寄せる期待は半端なかった。

つまりは

「スゲー!」

発売日を指折り数える毎日。
あの光輝く円盤に何が詰まっているのだろう…

胸は高鳴り、心は弾む
鼓動はいつしか溢れるグルーブ
弾む想いをリズムに乗せて

わたしたちは、このとき
未来予想図を描くことができていたのだろうか。

高鳴る想いとともに
いつまでも素敵な音楽のそばに居られると思っていた。

ずっとずっと、続くと思っていた。
この時代が。


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■音楽を観る:今を繋いだ時代
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動画配信サービスが始まった。
大容量・高詳細な映像が色鮮やかにリアルタイムに目の中に映り込む時代。
目まぐるしいほどの情報が体の中に溜め込まれ、消費される時代。

ライブとは一味違う楽しみ方が
生活の一部となるのは時間の問題だったように思う。

驚かされた。
普段、目にすることのできない
「一欠片」の映像が全て見られるような時代が訪れた。

時が経つにつれ、その勢いは増していった。

興味がなかった私でさえ、その勢いに飲み込まれていたことに気づくのは、もう少しあとになってから。

新たな音楽の時代が到来したと思った。
チャンス到来。
そんなことを思う日が来るとは、微塵のかけらも思っていなかった。


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■音楽を知る:未来を見失った時代
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ある日、
noteで音楽を作っているという記事を見かけた。
それも一つや二つではなかった。
数えればキリがないほど、多くの人が音楽を作っていることに気付かされた。

─ どうやって…?

?マークが頭を彷徨うものの、興味を示すことはなかった。
ネットを彷徨っていると、気になるキーワードを見かけるようになった。

音楽生成AI

「えっ!?」

音楽を作っているって言ってた記事は、音楽生成AIのことを書いていたのか!?

感情や感性を *機械* に委ねることには、抵抗があった。
音楽は音を楽しむと書くように、アーティストが魂を詰め込んだアートであり、生物(なまもの)であり、唯一無二の作品であると今でも思っている。

音楽生成AIを斜に構えてみていた。
実際、そう思っていたから手を出さずにいた。
正確に言うと、手を出すことで何かの過ちに繋がりそうな気がしていた。

わたしのこころは、不協和音と協和音が混在していた。
まるでバッハのプレリュードのように。


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■音楽を創る:感性を形にする時代
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画像生成AIというものがあることを知った。
指示を出すと思い通りの絵を作ってくれるとのこと。

試しにやってみると
期待以上のものが出来上がることに驚いた。
類に漏れず、あんな絵やこんな絵を作っては楽しんだ。
男性ならでは視点の画像も生成した。

AIの見方が少し変わった。

─ 思っていた以上のことができる

そんな時、noteで音楽を作っている記事を思い出した。

もしかして自分にも音楽が創れる?
斜に構えていた感情が崩れ落ちていく。
思い通りの曲が作ることができる?
淡い期待が鮮やかな期待に変わろうとしていた。

もし、自分が作った「音」に感情を込めることが出来たら。


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■音楽を聴く:未来予想図
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助手席に座る彼女が気持ち良さげに目を閉じている。
彼女自身が創った音楽を聴きながら。

あなたは、あの時交わした言葉を覚えているだろうか。

目を閉じた彼女に向けて、聞き返す。

─ ねぇ… これからの未来も、変わってゆくのかな?

あなたの
歌が、情熱が、魂が、
爽やかな風に乗っている。

あなたの音が
空を舞い、静かに街へ降りつもる。

誰かのこころを灯すように。



⋆。°✩☄︎ 謝辞 ✩°。⋆

この記事を書き上げるにあたり、背中を押してくださった一人の女性がいました。
日常会話や互いの感情のすり合わせ、心揺さぶられる景色、創造する喜び、言葉遊び、数十年の時の流れの重み。そのひとつひとつが、本作の一部であり、言の葉となっています。
たくさんのありがとうをあなたに。

https://youtu.be/OWZxlitIuqo


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