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我が子と歩いた眠れぬ夜

こんにちは、片九里虎十郎です🐯

子どもがなかなか寝付かなくて苦労する。
まだ幼い子どもさんがいるご家庭では、経験がある方がいるかと思います。

夜中にドライブしたり
絵本の読み聞かせしたり
寝かしつけにいい音楽をかけたり

あの手この手で苦労されるかと思います。

私も一番上の子が幼少の頃は、なかなか寝付けない夜が多く、毎晩、子どもがぐっすり寝てくれるよう夫婦共々、身を粉にしてました。

我が子はアトピーだったのです。

ハウスダスト・ダニ・カビ
それらに強く反応してました。

その当時、社宅に住んでいたのですが、あまりよい環境ではなかったです。

鉄筋コンクリート造りのため、調湿せず湿気はこもるばかり…壁には所々に黒カビが出てくる。
湿気がこもるのでダニの温床。
壁にできたカビは、退去したらそのままの状態でペンキで上から覆い隠す。

そんな所でした。

アレルゲンに曝される毎日。
夜になると掻きむしる毎晩。

手や足はカサブタだらけ、その上を掻きむしって血だらけになる。

痒くて仕様がない。
掻きむしると血が出てしまう。
でも我慢ができない。

そんな我が子を見ていると辛かったですが、
一番つらいのは我が子です。

私も妻も、必死に我が子の体に向き合いました。

保湿したり
薬を塗ったり

少しでも楽になるように
ぐっすりと寝られるように

それでも
掻きむしって、なかなか眠れぬ夜を過ごすことが多かったです

ある冬の夜
夜中の2時頃でした。

その日はあまりに痒かったのか
泣き叫び、ずっと手を掻きむしってました。

「寝よう?ほら、おいで」と言っても
「やぁだぁ〜!」と泣くばかりでした。

じゃあどうしたものかと思案。
「お散歩に行こうか?カンカン見に行こう」
と、我が子に言いました。

「うん、いく」

背中にオンブして
厚手の毛布でぐるぐる我が子を包んで
夜の散歩へ出かけました

雲一つない澄んだ空
冬の夜でとても寒かったですが
背中の我が子の温かさが伝わります

「ほら、カンカンだよ」

夜の踏切
「ならないかなぁ〜」と我が子

昼間、踏切の近くまで行って、電車が通るのを眺めに散歩に行く。
その周辺は田んぼしかない。
見晴らしは良く、遠くの山が見渡せる。
そんな所で、走ったり草をいじったりして遊ぶ。
我が子のちょっとした楽しみ。

電車が通ると手を振って見送る。

そんな踏切も夜は静かでした。
「電車さんもお休みかなぁ?」

夜も遅いからそうだねと答えると
「明日見れるかな?また明日だね」

もう少し散歩する?って聞いてみる
「うん」

踏切を越えて田んぼのあぜ道を散歩
空をみれば星空

星が綺麗だねぇと呟くと
「わぁ〜、ほんとだぁ」
顔は見えなかったが
上を見上げてしばらく眺めていたのは分かった

誰もいない静かな道を
たまにお喋りしながら歩いていました

そのうち
背中越しに規則的な息遣いがしてきた

寝息も聞こえてきた

やっと、寝られたね

寒い冬の夜
肌寒さも
火照って痒がる肌には少し心地よかったのか?

体の痒みから解放されたのか
もうすっかりぐっすり眠ってました。

起こさないように社宅の階段を登り
寝床に我が子を寝かせた

時刻は夜の3時

やっと、我々も寝ることができました。

このときは
面倒とか疲れたとか感じなかったな

不思議な充実感

この子が少しでも寝られるならと
想って行動しました

そして、幼い我が子との、大切な時間でした



あれから、すっかり大きくなった我が子
体を搔くこともほぼ無くなり
体の手足にいつもあった掻きむしったカサブタも無くなりました。

ぐっすりと寝られる毎日を過ごしてます。

社宅を退去して数年になりました。
たまに通るかつての社宅の通り
その通りの先にある踏切

「あ、ここの踏切よく来たね!」
覚えていてくれたか

君が小さい時、夜中の2時に泣いてどうしょうもなくなった時に、夜に散歩にここまで来たっけねぇ言うと
「えー、そうなの!」
さすがに覚えてないか(笑)

そうだよと、その時の話をする。

我が子と思い出話をする

それもまた、大切な時間🌝


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