君の会社を畳むべき3つのサイン
どうも、「リビングデッド清算くん」の加藤です。僕たちは「経営者のための退職代行」というコンセプトで、日々たくさんの経営者の方々とお会いしています。
さて、今回は、「君が会社を諦めるタイミング」について、お話ししておこうと思います。
なぜこんな話をするかというと、あまりにも多くの人が、会社を諦めるタイミングを逸してしまっているからです。判断が遅れたがために、本来なら次に繋がるはずだった起業家人生を、ご自身で短くしてしまっているケースをたくさん見てきました。
これからお話しする3つのサインに、もし1つでも「うちのことかも…」と感じたら、あなたの会社は「リビングデッド」状態にあり、本来は清算を考えるべきタイミングなんだ、という意識で読み進めてみてください。
もちろん、会社の状況についてのお悩みはいつでも無料で相談に乗りますので、気軽に声をかけてくださいね。
そもそも「リビングデッド」とは?
まず、僕がここで言う「リビングデッド」の定義からお話しします。
これは、**「エクイティファイナンスをしたのに、事業がT2D3で伸びていない状態」**の会社だと思ってください。
ご存知の通り、エクイティファイナンスは投資家から資金を預かり、”ホームラン”を狙うための手法です。
スタートアップの世界では、売上やそれに準ずるKPIが「前年度の3倍、3倍、2倍、2倍、2倍(T2D3モデルのような急成長)」といったペースで伸びていないと、世界には届かないとされています
ですが僕が見る限り、多くのベンチャー企業がこの成長曲線を描けず、リビングデッドになりかけている、あるいは既になってしまっているのが現実です。
投資家から調達できる資金は、だいたい18ヶ月分(1年半〜2年)というケースが多いですよね。その期間で試してみて、もしダメだったら清算する。これが本来の基本的な流れのはずです。
ところが、「投資家への仁義」や「社員を守らなければ」といった、さまざまな”しがらみ”によって、なんとか生きながらえさせてしまう。そんな経営者が本当に多いんです。
では、具体的にどんな状態が危険信号なのか。3つの特徴を挙げていきます。
サイン1:売上が下がっているのに、投資家がやたらと口を出してくる
会社の経営がうまくいっていない時、正直なところ、渦中にいる起業家本人よりも、一歩引いて見ている投資家の方が、状況のヤバさに気づいているパターンは多いです。
そして、本当に「マズいな」というタイミングで、投資家は経営に口を出してきたり、騒ぎ立てたりするようになります。「金を返せ」とまでは言わないまでも、それに近いプレッシャーをかけてくるわけです。
最近は紳士的な投資家が増えたので、このサインも少し分かりにくくはなっています。だからこそ、
売上が伸びてないのに、投資家が急に文句を言ってくる
やたらと細かい進捗報告を求めてくる
契約書にないような要求をしてくる
こんな兆候が見られたら、あなたの会社はほぼ確実にリビングデッドです。
もしそうなったら、あなたは投資家の言うことを聞いて萎縮する必要はありません。むしろ、その言葉を合図だと捉え、冷静に会社を清算する準備を始めるべきだと僕は思います。
(万が一、投資家から心身に危害を加えられるようなことがあれば、僕たちに連絡してください。解決します。)
サイン2:「個人保証での借金」が頭をよぎる
大前提として、事業がしっかり伸びていれば、つまりリビングデッドでなければ、資金は調達できます。追加のエクイティファイナンスも可能です。
一方で、事業が伸び悩むリビングデッド状態になると、どんなに頑張っても追加の資金調達はできません。そして、会社のキャッシュはどんどん減っていきます。
ここで頭をよぎるのが「借金」です。 もちろん、事業が伸びてさえいれば、銀行も代表の保証なし(無担保・無保証)でお金を貸してくれます。
問題なのは、「個人保証を付けないと、どこからもお金を借りられない」という状況です。
エクイティでの資金調達もできず、融資も個人保証が必須。こうなった場合、それはもうリビングデッドの決定的なサインです。
考えてみてください。あなたの会社は、既に株主とリスクを分け合う「株式会社」という形を選んでいるはず。それなのに、あなた個人が責任を負う借金をする必要なんて、全くありません。
自己破産は、あなただけでなく、大切な家族にも迷惑がかかります。僕のところに来る相談でも、個人保証の借金をしてしまった方の復活できる確率は、明らかに低いです。そうなると、僕たちプロでも自己破産以外の道を示すのは難しくなってしまいます。
「個人保証で借りるしかないか…」 そう考えた瞬間が潮時です。その一線だけは、絶対に越えないでください。
サイン3:生き延びるためだけに「受託開発」を始めてしまう
自社プロダクトがそこそこしか伸びず、KPIも達成できていない。その状況を生き延びるために、「受託開発」に手を出してしまってはいないでしょうか。
これは、本当に多くのベンチャーが陥ってしまうパターンです。特に、優秀で真面目な高学歴の起業家ほど、技術力があるので受託の仕事が取れてしまい、キャッシュが回ってしまう。だからこそ、この罠にハマりやすいんです。
でも、一度立ち止まって考えてみてほしい。
あなたは、受託の仕事がしたくて起業したんでしたっけ?
世界を変えたFacebookやGoogleが、成長期に受託開発で食いつないでいたでしょうか?
違いますよね。
「受託をやっていれば、とりあえず会社は潰れないな」 そう考えた瞬間、あなたの会社はリビングデッドです。世界を変えるプロダクトを作る、という当初の目的を見失っていることに気づくべきです。
もし、やっている受託事業が思いのほか伸びているなら、それはそれで素晴らしいことです。ですが、それならそれで、早急にM&Aで事業を売却し、新しいバッターボックスに立つ準備をすべきです。
サラリーマンに戻る、別の会社にジョインする、選択肢は色々あるはずです。 生き延びたいという気持ちだけで会社を続けている時点で、あなたの心はもうベンチャーマインドを失ってしまっています。
であるならば、もう一度、新しいバッターボックスに立ちましょう。同じ仲間と、またゼロからやり直せばいいだけなんです。
最後に:「清算」って別に普通じゃね?が、次の未来につながる
さて、ここまで3つのパターンをお話ししてきましたが、どれかに引っかかったものはありましたか?
売上が減って、投資家がうるさくなってきた
個人保証での借金を考え始めている
生き残るために、受託の仕事が増えている
皆さんは、リビングデッドになるために会社を興したわけではないはずです。 もし当てはまると感じたなら、会社の「清算」や「M&A」を、今すぐに検討し始めましょう。
「株主が許してくれないんじゃ…」 「社員たちが路頭に迷ってしまう…」
そんな不安があるのもよく分かります。そういう時は、一人で抱え込まずに僕たちに話してください。一緒に相談に乗ります。
勇気を持って会社をたたむことは、決して「失敗」ではありません。それは、あなたの貴重な起業家人生を、次の、もっと大きな成功へつなげるための「戦略的な決断」なんです。
